こんにちは!やまたび北海道のコモ子です。
行ってきましたよインド。初めてのインド。今回はTATAムンバイマラソン2019の参加に合わせてわずか2日間の滞在でしたが、楽しかった!凄かった!
インドの中では、最も初心者向けと言われるムンバイ(旧称ボンベイ)の街。見るモノのすべてがカルチャーショック!耳から入ってくるクラクションの音、鼻を刺激するような異臭、思わず口を覆いたくなるような土煙、何もかもが衝撃的。でも楽しい!
目と目が合うと決して逸らすことなく、マジマジと私の眼を見据える人々、親切に教えてくれるけど不確かな情報、歩道で寝ているホームレス、ドア開けっ放しで走る近郊鉄道、忍び寄ってきてお金を要求する子連れの女性たち、物乞いをする小さな子供、いつ倒壊してもおかしくないような家屋が並ぶバラック、、、
「生きる」ということの意味を考えさせられ、日本に生まれたことだけでも幸せだと身をもって感じた2日間。
今まで東南アジアの大都市を中心に旅してきたけれど、カンボジアやフィリピン、インドネシアの街で見てきたような貧しさはあるけれど何かが違う。やはりインド。直前の乗り継ぎで立ち寄ったバンコクが、まるで先進国の大都会に思えるくらいムンバイのそれは凄いんです。
洗濯をする人々が集まるドービーガート
Mahalaxmi(マハラクシュミ)という駅の近くにあるドゥービーガート。駅を降りてすぐのところにある跨線橋の上から一望することが出来ます。
洗濯を仕事をする人たちが暮らすエリアです。カースト制度が存在していたころには、「洗濯をする階層」というのがあったのだそう。
不十分な知識で記事を書きたくないので、見たままの画像を載せるのみにしますが、一見の価値がある場所。ムンバイに来たら訪れるべきマストスポットでしょう。
基本的には敷地内に入ることは出来ませんが、チップを払えば案内してくれる現地人もいるみたい。そういう人は声をかけてくれるそうですが、今回は時間の関係でパス。
ちなみにマハラクシュミ駅は赤丸で囲った場所。
ムンバイの主要な観光スポットが点在している南部から若干離れた場所にあるけれど、近郊鉄道で行けます。もちろん、タクシーやオートリキシャーでも安く移動可能。
ドービーガートから近いハッジ・アリー廟
ちなみにマハラクシュミ駅から西に1km程度離れたところには、アラビア海に浮かぶ有名なハッジ・アリー廟があります。
今回のムンバイマラソンのコース上から見ることができますが、潮の干満によって行けたり行けなかったりするのだとか。
早朝はご覧の通り、霧でかすんでいました。
さらに北にはヒンズー教のSiddhivinayak寺院も
こちらはドービーガートから北に約3km離れたヒンズー教のSiddhivinayak 寺院。
今回はマラソンコース上から眺めただけですが、かなり著名な寺院。
近郊鉄道の最寄り駅はDADAR(ダダー)駅です。
至るところにホームレスが。相対的貧困について考える機会
ちなみに駅や歩道を歩いていると、このように寝ている人を頻繁に見かけます。フィリピンのマニラでもこういう場面を多く見たのを思い出します。
物乞いも多く、ストリートチルドレンや子連れのお母さんが寄ってくることもしばしばあります。インドで買い物をするとたまに硬貨のお釣りを貰いますが、ほとんど使用しないのでこういう機会に渡してしまいます。
お金を渡さなくても、未開封のお菓子や飲み物を渡すだけでも喜んでくれます。以前は、断固として他人に金銭をあげることはしませんでした。今でも何もしてあげられないときはしませんが、出来るときにはしてあげるようにスタンスが変わった最近の私。
至るところにゴミの山があるのもムンバイの街並み
街のあちこちにゴミが目立つのも特徴。公衆衛生的に良くないし、異臭もします。ゴミの山にはカラス、犬、猫もいるし、時には人の姿も。
上の画像は、ムンバイのチャトラパシーシヴァーシー空港から1kmも離れていないところ。
こちらはKurla駅近くの商店街で見かけた様子。このゴミは回収するために集めてあるのかどうかはわからないけれど、とにかくいたるところでゴミが目立ちます。
ムンバイ近郊鉄道は無賃乗車、ドア開放が当たり前?
ムンバイはメトロがほとんど普及していないので、近郊鉄道が市民の足。
改札も無ければ、列車にドアもありません。無賃乗車や途中下車をして再乗車しても、見つかれなければ全く問題ない感じ。
降りる人も、乗る人も順番など関係なく、われ先に行動するのが実情。マナーは中国より悪い感じだけれど、それでも混雑度合いは東京が一番かも。
客車には1等と2等があり、女性専用車両もあります。
乗車券はこのような感じですが、一度も検札を受けたこともなく、果たして購入する意味があるのか謎。まるで性善説で運営されているかのようです。
韓国のKTXも改札はなかったけれど、車内では検札がありました。
いっぽう、メトロではトークン式のチケットが存在し、X線検査機での荷物検査と自動改札があります。
市場が好きならムンバイCST駅の北部へ行ってみよう
ムンバイCST駅から北にある徒歩圏内のマーケットにも立ち寄ってみました。
観光客の姿はほとんど見えず、ほとんどが現地の南アジア系の顔立ち。とても混雑しています。
そう言えばムンバイでコンビニやスーパーマーケットを見かけなかったかも。水やジュースはその辺にあるキオスクみたいなところでの購入がメインでした。
マラソン参加の関係上、食事は大事を取って駅前のマクドナルドを利用しただけで、ほとんど食べられなかったのが残念。
ムンバイには「ハイストリートフェニックス」のような高級ショッピングセンターもありますが、ChorバザールやColabaマーケットのような場所もたくさんあります。
定番のインド門とタージマハルホテルへ
さて、ここからが本題。ムンバイは歴史的な観光スポットが多いですよね。まずはインド門。約100年前に建てられ、ムンバイのシンボル的な存在です。
敷地内に入るのは無料ですが、セキュリティチェックがあります。
観光客も多く、日影がほとんどないので日差しが強い時間帯は長い時間の滞在はできないかも。
ここから世界遺産のエレファンタ島へ行くことができます。チケットは敷地の外で事前に購入するみたい。
今回はマラソン直後でやや具合が悪かったので、行くのは見送り。次回は訪れたいと思います。
こちらはタージマハルホテル。インド門とセットで観光スポットになっています。中にも入れますが、せっかくなら泊まってみたいですよね。
ムンバイCST駅やチャーチゲート駅からはちょっと遠いので、タクシーやウーバーの利用が一般的。私は徒歩で移動しましたけど15分くらいはかかったかな。歩道も狭くて自動車やバイクとの接触も懸念されます。
世界遺産のムンバイCST駅は修繕中
この建物もユネスコの世界遺産。近郊鉄道はムンバイCST駅とチャーチゲート駅が始点だけど、途中にダダー駅で乗換えできます。空港へは途中のGhatkopar駅かAndheri駅で降りて、ムンバイメトロに乗り換えます。
こちらはマラソン当日朝のムンバイCST駅。夜間はこのようにライトアップされて美しい。
近郊鉄道の駅構内に入るにはX線検査機でセキュリティチェックを受けますが、実際のところほとんど機能していません。
なお、列車に乗らずに駅構内をウロチョロしていると、罰金付きの入場料を請求されることもあるそうなので注意が必要です。
早朝4時台のムンバイCST駅。
駅構内で寝ているホームレスも多数。また、駅には必ずと言っていいほど犬が通路で寝そべっています。
アジアでトップクラスの魅惑の都市は1週間くらい滞在したい
今回はマラソンへの参加が目的で僅か2日間の滞在だったため、観光にはほとんど時間を取ることが出来ませんでした。
インドはビザが必要で、そのイメージが特異なことも加わって観光で訪れる人は少ないです。ただ、雨季と乾季が明確で観光適期もハッキリとしています。
でも、ムンバイの街は見どころが本当にたくさん!また必ず出会いやドラマもいろいろ起こるもの。私もきっとまた時間を取って、ゆっくりと滞在することでしょう。
ムンバイへはANAの直行便が就航しています。バンコクで乗り継げばLCCでも比較的格安で訪れることもできます。
ぜひ、みなさんもムンバイまで足を延ばしてみませんか?