こんにちは!コモ子@やまたび北海道(@ComocoHk)です。
今日の10日間日記はニセコアンヌプリとニセコ駅前温泉綺羅乃湯の話題。ゴールデンウィークの10連休が終わった翌日、5月7日に登ってみましたので、その様子をお伝えします。
降水確率90%、連休最終日の夜からの天気は?
気象庁のホームページより引用、一部加工
10連休は晴れの日が多く、みなさんも春の山歩きを楽しめた様子。私はサービス業に直結している業種のため、27日土曜日の他は基本的に日曜のみのお休みでした。連休明けの7日が平日休みでしたので、事前にニコニコレンタカーさんで手配していたのですが、前年ながら連休最終日の夜からは雨の予報(泣)
予報通り、17時頃からポツポツ降り始め、19時頃にはすでに雨、、、
計画では午前3時起床、4時出発。予定通り午前3時に起きてみると、まだ雨が降っていて、しかもかなり強い雨。
でも、Yahoo!天気予報では6時には雨が上がり、9時頃には晴れるとのこと。ここは信じてみよう。
行き先はニセコアンヌプリか目国内岳、積丹岳、徳舜瞥山のいずれかにしようと準備していたのですが、
- アンヌプリには過去数回登っているけれど、一度も晴れたことがない
- 雪のニセコ連山を眺めてみたい
- 帰りに雪秩父の温泉に浸かりたい
ということでアンヌプリに決定。
アンヌプリは夏山ではよく登られていますが、南東側にはスキー場が大規模に開発されているため、リフトを使えば冬季の登頂は容易。バックカントリーを楽しむのであれば、ニトヌプリやイワオヌプリの方が人気があるんですよね。
実際のところ、アンヌプリは北海道雪山ガイドでも紹介されていないのですが、北海道の山と谷ではもちろん西尾根と北尾根が紹介されています。
どんどん晴れて、昆布岳や羊蹄山がクッキリと
中山峠を経由して喜茂別町、真狩村、ニセコ町、道道66号ニセコパノラマラインと繋ぎ、五色温泉郷到着は出発から2時間半後の6時30分。
ニセコ町五色温泉インフォメーションセンターの駐車場に駐車している車は1台もありません。10連休明けで先ほどまでの雨だから仕方がないこと。
と言うことは、自分は一般的な行動パターンからかなり離れているのかもしれないなぁ。
天気が良い方向に急変しているためか雲の流れが速く、一気に晴れたりガスったりするものの、基本的に上空は晴れている様子。
夏道は埋もれているものの、トレースのようなものがたくさんあります。その中でもスキーが滑走した跡は、ショートカットして最短ルートを滑ろうとしたり、気持ちよく滑走できるルートを選ぼうとするので、登りのトレースとしては当てにできないもの。
まずは、キャンプ場の脇を通って最短で尾根へ上がれそうな方向に進路を取ります。
駐車場から見ても著名な尾根になっているので、分かりやすいのがいいところ。
前夜の雨の影響もあって、早朝は雪がガッチガチ。この時期はスノーシューは不要だけど、ツボ足の場合、朝晩はアイゼンが必要。行動開始直後から12本爪アイゼンを着用し、サクサク登ります。
稜線に出る頃には夏道が露出しているけれど、夏道に気付かずにそのまま雪渓を登ります。ちなみに夏道は、稜線に対してイワオヌプリ側をトラバースするように付けられています。
いっぽう、雪庇はその反対側に発達しているので、ついつい雪渓を歩いてしまい夏道を見失いがち。
雪渓の上は歩きやすいもののニセコ町側の斜面はかなり急なので、この時期に滑落したらかなりヤバいかも。
夏道が雪で埋もれていて歩きにくいけれど、時間がかかってでも夏道を歩いた方が安全です。
雪面には至るところに大規模なクラックが発生していて、ちょっと冷や汗をかくかも。
いっぽう、こちらは夏道。このように地面が完全に露出しているところもありますが、、、
ちょっとでも日陰になるような場所では雪の残り方がいやらしく、朝早い時間帯なら雪が締まっているので歩きにくいですね。
「山頂まで残り1km」地点の手前には広場があり、双耳峰のアンヌプリを眺めながらしばし休憩できる適地になっています。
夏道はここからも稜線の東側をトラバース気味に進み、ジグをきって山頂へ登っていきます。稜線の西側は雪が繋がっていますが、上部は斜度があるので安全に配慮して残雪期は避けたいと思います。
夏道は歩きずらい箇所があるものの、ニセコ連山の眺めが良いので飽きないのがいいですね。遠くは岩内岳や雷電山、目国内岳へと続く山並みが一望できるのがこのコースの魅力。
ジグを切って登っていく岩場の手前には、雪の斜面をトラバースする箇所があるのでここもちょっと慎重に。
ジグをきって斜面を登りきると、山頂の避難小屋が見えてきます。ここからはほとんど平地に近いのですが、雪が少なくなっているので踏み抜きに注意が必要。
ニセコアンヌプリ山頂からの眺めは、羊蹄山より素晴らしい
五色温泉の登山口から2時間程度で山頂に到着。山頂標識はかなり傷んでいますが、その方が風情があっていいかも。
山頂付近は、今朝までの雨の影響で木々が凍っています。北海道の夏山の季節って本当に短いですよね。
ニセコアンヌプリの山頂は、全周が見渡せる展望台。実に多くの山々が見渡せます。
羊蹄山の山頂から見る景色とはまた一味違う感じ。羊蹄山は標高こそ高いですが、周囲の山々との距離や高さの違いが大きいので、実はあまり景色が良いとは言い難いかも。
こちらは昆布岳。ちょうど雲に隠れています。私はもう15年以上訪れていない山の一つ。北海道新幹線のルートになっているそうで、この山を貫くトンネルを建設中みたい。
遠くには約65km離れた狩場山地。まだまだ雪がたくさん残って見えますね。ニセコ連山より遅くまで雪が残る山域。
そして手前の山並みは寿都町と蘭越町の境界を隔てる幌別岳の稜線でしょうか。
ニセコ連山に目を転じると、一番目立つのが目国内岳。手前側には雪がすっかりなくなっている前目国内岳から山頂へと続く稜線。
奥には岩内岳から雷電山への縦走路がある稜線でしょうか。古いブログ記事ですが、夏の暑い時期に岩内岳から雷電山まで縦走したことがあったっけ。
真夏に岩内岳から雷電山まで縦走してみたら、ニセコ連山にこんないい所があったのかと感動した件
風光明媚な洞爺湖と中島の姿も。かなり古い記憶だけど、平成12年に有珠山が噴火したとき、災害派遣で行っていたことも。あれから20年近い年月が経つんですね。
洞爺湖と言えば温泉が豊富。最近は行動範囲が広がったのと、登山のようなアクティビティが目的となっているため、ドライブ・グルメ・温泉といった静的なレジャーから遠ざかっていたけれど、体力が衰えてくる老後には純粋な旅を楽しみたいと思います。
いつまでも若々しくいたいと誰もが願うけれど、年齢相応の楽しみ方ってきっとあるし、潮時ってものもあると思う。そういった時期を素直に受け入れられるように、今を完全燃焼するよう心掛けたい。
朝はクッキリと見えていた羊蹄山も、残念ながらこの時間は雲の中。風が強いのですぐに晴れてくると思うものの、結構寒いのでそろそろ下山の準備に取り掛かります。
下りは雪が腐ってきて、アイゼンが無くても安全に下りられるくらいの状況。一気に下まで下山すると、駐車場には数台の車が。ボーダーがイワオヌプリに行ったみたいでしたが、すでに下山してお片付け中。今朝の雨で、滑走には適さなかったみたいです。
はじめてのニセコ駅前温泉「綺羅乃湯」が好印象
ニセコには良質な温泉がたくさんあり、個人的には蘭越町交流促進センター雪秩父(旧国民宿舎雪秩父)が大好き。
ニセコ五色温泉旅館も好きだけど、どちらかと言えば道路を挟んで向かいにあるニセコ山の家のほうが好き。
惜しまれながら宿泊部門を休業してしまった鯉川温泉も風情がありますし、休業してしまった新見温泉も良かったですよね。
利用者目線では温泉が多いのは嬉しいですが、温泉のハシゴってなかなかしないもの。好きな温泉に入ったらそのまま帰るパターンが多いですよね。だから、ニセコ駅前温泉「綺羅乃湯」は秘湯の趣や歴史があるわけではないので、実は今まで利用したことがありませんでした。
でもここね、なかなかいいですよ。まずは立地。その名の通り、向かいにはニセコ駅があって、背後にアンヌプリが見えます。
料金は500円。ワンコインで利用出来て、アメニティ付きのスーパー銭湯風。秘湯の趣や風情はないけれど、コインランドリーや休憩スペース、食事もできるのでかなり実用的。外国人が利用しやすいように言語の対応も豊富です。
洗い場がしっかりあって、ドライヤーがないと不便という方も多いはず。そういった方には、浴槽だけのシンプルな秘湯より好まれるかも。そういうニーズってかなりあると思うんですよね。
ちょっと車で移動すれば、羊蹄山がキレイに見える場所もあるんですよ。
今まで大雪山や日高の方ばかり見ていたけれど、今回のアンヌプリを通じて、もっと頻繁に訪れたいって思うようになりました。