今日の話題は、みんな大好き!台湾の九份について。多くの日本人が訪れる九份老街から、さらに車道を登ったところに基隆山への登山口があります。このエントリーでは、夕方から基隆山へ登り、九份の夜景を見下ろしながら下山してみた体験から、基隆山の魅力をお伝えしていきます。具体的な内容は次の通り。
- 台北から九份への行き方。忠孝復興駅から1062系統バスで九份へ行く方法
- 九份老街バス停から登山口までの行き方
- 山頂までの道のりの概要とハイキングの注意点
- 下山後の九份老街と帰りのバスについて
- おまけ。帰りは松山駅で下車をして饒河街観光夜市へ行こう!
以上のような内容をお伝えしていきます。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
台北から九份への行き方。忠孝復興駅から1062系統バスにて
まずはじめに、台北市内から九份への行き方について簡単に説明します。
台北市内から基隆山の登山口がある九份へ行くには、MRT板南線・文湖線の忠孝復興駅からバスに乗るのが一般的です。
バスの番号は1062「台北⇔金爪石」。途中MRT松山駅を経由しますが、「忠孝復興」駅から乗車するのが便利。高速道路を走るので必ず座れます。
運賃は現金でも「悠遊卡」でも大丈夫。「悠遊卡」で運賃を支払う場合は、乗車時と下車時にカードリーダーにかざせばOK。
なお、2019年5月現在、バスの乗り場は下記付近です。TKK Fried Chikenとありますが、出口2番(SOGO復興館)を出た付近にあるバス停Hです。
タクシーのお誘いも多いのですが、人数と予算でご判断を。料金より時間を優先する場合は、タクシーが便利です。
九份老街から登山口への行き方
さて続いては、バスを降りてから登山口へのアクセスです。とは言ってもカンタン!
九份老街のバス停で下車し、そのまま道なり車道を登っていくと、右手にファミリーマートがあり、老街入口の左手にセブンイレブンがあります。老街入口の右手には公衆トイレもあるので、コンビニでトイレと買い物を済ませてから登山口へ向かいましょう。
「屈臣氏(watsons)」やお茶屋さんを過ぎ、更に車道を登っていくと、峠に差し掛かります。晴れていれば、すでに海岸側の左手に基隆山を見上げられるでしょう。
基隆山の見た目は、かなり高度があるようですが、実際は石段が続く易しい遊歩道なので、大したことはありませんよ。
車道が右にカーブする所にミラーがあり、そこに「基隆山登山歩道」と書かれた看板が設置されています。ここが登山口。
基隆山の別名は「雞籠山」。石段の入り口には「雞籠山登山歩道」と書かれています。さあ、ここから石段を登っていきましょう。
山頂への道のりとハイキングの注意点
さて、さっそく登山道へ入ります。
基本的には石段と石畳の遊歩道となっており、登山靴ではなくスニーカーでも大丈夫。服装も街歩きの服装で構わないでしょう。
階段には手摺りも設置されているので、ほとんど心配要りません。
ただ、ガスがかかりやすいので、石が濡れているときは足元が滑ります。日本から近い台湾ですが、海外でのケガは禁物。自力で下りられなくならないように、特に下りではご注意を。
山頂までの道のりは僅か1.5km程度。しかもほんの少しだけの区間を除き、基本的に見晴らしが良いので、爽快なハイキングが楽しめます。山頂まで行かなくても、途中には展望が良いポイントも。
私が今回訪れたのは5月中旬。日中の最高気温は30℃を超えており、日没が近くなっても気温が高くて汗でびっしょり。それでも、たまにお花が咲いている場所もあり、心を癒されました。
中腹からは、基隆方向に沈む夕陽が眺められます。九份老街付近から見る景色と比べ、高度感が断然違います。
私にように夜景目当ての場合なら、ちょうど夕暮れの時間帯。山頂までの歩行時間は30~40分程度をみておけばいいので、日没時間から逆算して忠孝復興駅を出発するのがいいでしょう。今回の5月中旬は16時40分頃に出発するバスに乗りました。
順調に高度を上げて後ろを振り返ると、小さくなった九份の街並みが。帰りにほぼ同じところから見下ろした九份はと言うと、、、
こんな感じに見えます。赤提灯の印象が強い九份ですが、全体を見渡すと明るさの見え方が異なりますよね。
この景色を見ながら下山するのはとても楽しいんですよ。
でも繰り返しますが、足元に注意しながら一歩一歩確実に下りましょう。日が暮れて周囲が真っ暗になっても、石段の表面は白いことと、九份の明かりのおかげで足元が見えなくなることはありませんが、この時間帯に訪れるならライトは必須。スマホのライトだけだとちょっと頼りないかも。
基隆山山頂からの眺めが素晴らしい!
基隆山の山頂はかなり広々としており、3方向に展望スペースが設けられています。中央には東屋があり、もしも急な雨が降ってもとりあえずは大丈夫。
とは言え、雨が多いと言われる九份。晴れているとき以外は、基隆山には登っても楽しくないですよ。
山頂広場の周囲には木が1本も無いので、視界を遮るものはまったくありません。
正面は完全に大海原の水平線。基隆の反対側は入り組んだ海岸線の風景が広がっており、ちょうど沖縄県の八重山諸島方向を向いています。
陽が沈み、基隆方面の海岸線に明かりが灯り始めたら、そろそろ下山の時間帯。この時間まで山頂付近にいる人はほとんどいないので、真っ暗になる前に帰りましょう。
せっかくの九份。何度も来ていても、九份老街に寄らずに台北へ帰るのももったいないので、日没時間が遅い季節であっても19時過ぎには下山開始したいもの。
台北への最終バスが出発するちょっと前、遅くても21時には九份老街の観光を終えてバス停で並んでいたいところです。
帰りはずっと九份の街並みを見下ろしながらの下山。九份老街入口から続く基山街と千と千尋の神隠しで有名なお茶屋さん、九份派出所付近へと続く石段を指さしながら、下山を楽しむことができます。
でもお薦めするのはやはり明るい時間帯かも。初めて九份に行くのなら、台北市内でランチを済ませてから出発し、九份到着後はまず基隆山へ。夕方の九份老街をゆっくり歩きながら、屋台や小吃店で食べ歩きをするのが楽しいですよ。
下山後の九份老街と、帰りのバスについて
さて、せっかくの九份。下山後はやっぱり基山街を訪れてみましょう。基山街の紹介については、ガイドブックや他のウェブサイトをご覧いただくとして、今回は基隆山から夜景を見た後の時間帯、具体的には平日の20時過ぎの基山街の様子について紹介してみます。
平日20時過ぎは完全にシャッター街になるみたいだ、、、
今回私が訪れたのは、5月の10連休が終わった次の週末。九份を訪れる観光客は日本人が多いので、やはり閑散としていました。
しかも月曜日の20時過ぎ。基山街のお店はほとんどが店じまいをしており、シャッターが閉まったお店が大半。人通りもほとんどありません。
でも、豎崎路でゆっくりと写真を撮りたいなら、平日のこの時間帯がいいかも。観光客が少なく、何よりも歩きやすいのがいいですよね。
なお、お正月の九份については下記のエントリーをご覧ください。
九份は激混み?年始の台北市内の混雑状況|定番観光スポットはこんな感じ
九份から台北行きのバスは松山駅で降りて、饒河街観光夜市へ行こう!
九份からの台北市内への帰りのバスは、満席でなかなか乗れないことで有名ですが、平日の20時過ぎなら大丈夫でしょう。とは言え、下の九份派出所ではなく上の九份老街のバス停から乗った方が安心です。
運良く帰りも1062系統に乗れたなら、忠孝復興駅まで行かずに松山駅で下車したほうがいいです。その理由は、駅のすぐ近くには饒河街観光夜市があるから。台北の夜は長いので、そのままホテルに帰るなんてもったいない!
LCCの深夜便で日本へのフライトがある場合にも、ギリギリまで遊べるのでおススメ。台北駅のコインロッカーにキャリーケースを預けておけば、手ぶらで観光できますし、桃園空港に行く直前に荷物を回収すればいいですからね。
饒河街観光夜市は、台北市内で有名な士林夜市や寧夏夜市より熱気がある印象。個人的には最もおススメしたい夜市です。
まず、松山駅側の入り口には松山慈祐宮という200年以上の歴史を誇るお寺があり、22時頃までライトアップされていて、もちろん内部も拝観することができます。龍山寺でもよく知られているおみくじもありますよ。
夜市の入口には行列ができる胡椒餅の屋台があり、まずはここの胡椒餅を食べながら往復1.2kmを食べ歩き三昧で闊歩します。
士林夜市と比べても食べものの屋台が充実している印象。その他には物販や占い、足つぼマッサージのお店もあり、1日の最後を楽しむにはうってつけの夜市。松山駅はMRT松山新店線の始発駅なので、車内でも必ず座れます。台北駅までは中山駅で乗り換えても全部で6駅の距離です。
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いかがでしたか?最後はおまけ話もしましたが、九份をプラスアルファで楽しみたい方に向けて、この記事では基隆山をご紹介しました。
なお、台北市内の山についてもっと知りたい方は、下記の書籍がとても参考になりますのでご紹介します。