韓国のソウル旅行記。新千歳から1泊2日で遊びに行ってきた様子をお伝えします。
ソウルなら滞在時間20時間くらいでも十分に楽しめるんです。むしろ2泊以上しない方が良いくらい。
せっかくの海外旅行。1泊なんてもったいない?
海外旅行って、夏休みやゴールデンウィークなどまとまった休日で行くものだと思い込んでいませんか?
いやいや、もはやそんな時代ではなくなりました。1泊2日でも十分楽しめる「海外旅行」がたくさんあります。まずはその辺りに触れてお話します。
海外行き航空券が国内旅行よりもお値打ち
まず何より航空券が安くなりました。
私たち庶民にとって、これまでの海外行き航空券って高かったんですよね。
ところが需要が高まったのと、日本も含めアジア各地からのLCCがたくさん就航するようになったことをきっかけに、少なくとも北東アジアの都市には格安で遊びに行けるようになりました。特に日韓路線はLCCが多く、フライトの数も多いので、格安でチケットが手に入ります。
今回は週末の3日前に手配。5月22日(水)になって、急きょ25日(土)~26日(日)の週末が連休になったため、Surprice!で新千歳ー仁川線の航空券を検索してみたところ、往復で12,630円のチケットが見つかりました。しかも1,000円割引クーポンが利用できるとのことで往復11,630円。こういう場合は迷うことなく即決です。すぐに手配。
最初は、レンタカーを借りて大雪山に登って1泊したかったのですが、レンタカーの費用とガソリン代、高速道路料金を足すと、韓国を旅行するより高くなるんです。しかもレンタカーの空きがなかった。このような場合でも気軽に行ける旅先が韓国なんですね。
ちなみにSurprice!は東証1部上場企業のHISが運営しているので安心。しかも頻繁にクーポンを配布しているので、「どっか旅行に行きたいなぁ」という時には必ず訪問して検索したいところ。
韓国ウォンが低調。日本人に観光客には追い風
Chartparkより引用
それと為替の話。2019年に入ってからというものの、韓国ウォンは日本円に対してどんどん値下がりしており、しばらく続いていた10,000ウォン≒1,000円の水準から、11,000ウォン≒1,000円付近まで近付いています。
そういった理由から、ここ最近の5年間では、比較的お得な気分で韓国へ滞在することができます。
いま行かないともったいない?
1回の海外旅行で楽しめることには限界があることを知る
海外旅行だけではないのですが、旅は基本的に非日常の世界。非日常に身を投じると、楽しい反面で疲れるんですよね。でも全力投球して疲れ果てるのはダメ。自宅に帰ってきて「あーあ、やっぱりウチが一番落ち着く」なんて発するのは、楽しみの限度を超えている証拠だと思うんです。「来週もまた行きたいね」くらいがちょうどいいんですよね。
これって、ある程度旅慣れてくれば分かるんですが、初めの頃はどうしても欲張りがち。スケジュールをギッシリと詰め込んで、全部を1回の旅行で楽しもうって考えちゃう。でも何回も行けばいいじゃないですか、人生は長いんだから。でね、韓国は国内旅行感覚でいつでも行けるんです。だから滞在期間中の目的なんて一つだけで十分。いや、あっても無くてもいいんです。まずは行くこと。アクションを起こすこと。
私の今回の目的は、東大門にある広蔵市場でレバ刺しを食べながら、お酒飲むこと。お腹に余裕があればチジミと豚足も。結局はレバ刺し以外は食べなかったけれど、大好きなレバ刺しが食べられただけでもう十分満足!で、次回訪れるときに、チジミと豚足を食べればいいんですよ。
えっ?それだけのためにわざわざソウルまで行くの?って思った方、行ってみればわかります。損したなんて絶対思わないですから。
そもそも旅行に行って、「あ~、損したな」とか「コスパが悪かった」とか思ったことあります?
普通は「また行きたい」って思うもの。
だから目的なんてほとんどなくていいから、とにかく何度も行きましょう。繰り返しますが、1回で全部楽しもうなんて思わないで、何度も何度も行けばいいんです。今はそれが出来る時代なんですよ。
バカンス重視のスタイルから、都市のサブカルを楽しむ傾向へ
海外旅行の定番は南国のビーチでゆっくりと過ごすスタイル。根強い人気を誇ります。だからやっぱりハワイは人気ですよね。
一方で、最近ではアジア各地の都市部で街をぶらぶらするような旅のスタイルが主流になりつつあります。私もそのタイプ。
実際に書店で平積みされているガイドブックの多くは、アジアの近隣諸国の都市、ソウル、香港、台北、上海、シンガポール、バンコク、ホーチミンなどの顔ぶれです。そして、その中身もグルメやショッピング、体験に関するものが大半で、観光に関する記述は少なめな印象。
こういったことからもわかるように、海外旅行の定番が近隣諸国の都市部になりつつある傾向が伺えます。
都市部での滞在は、交通インフラやコンビニ、飲食店、治安の面などにおいて、国内旅行とほぼ変わらないので不便はなく、中身だけがそっくり外国になっただけ。比較的英語も通じやすいので、不自由なく手ごろに海外の文化を楽しむことができるという利点があります。
今回の私の旅行では、弘大、新村、江南高速バスターミナルなど、多くの人が集まるエリアをメインで行ってみました。私の年代ではそれほど楽しめる場所ではないけれど、明洞あたりとはやっぱり違って、地元の若者が純粋に集う場所なんだということを、肌で感じ取れただけでも良かったかな。
余談ですが、韓国って自分オリジナルの交通系ICカードを作れるんですよ。新村のダイソーの店内で実際に体験。
先日訪れた、台北のミッフィーパークでの写真を使って作成してみました。T moneyとcash beeはすでに持っているので、今回はKORAILが発行しているRail+カード。ちなみに台北のミッフィーパークについては下記の記事から。
【悲報】台湾グローバルモール(桃園A8店)のmiffy+2%CAFEが閉店。代わりにミッフィーパーク(米飛兔園區)がある八里文化公園(十三行文化公園)への行き方を説明します
ICカードの作製はスマホ一つで超カンタン、所要時間は数分。国内で事前に画像をアップロードして課金しておけば、QRコードをかざすだけで1分足らずで発行することも。
こんな何気ない作業でも、楽しい気持ちになれるのが海外旅行のいいところ。
弘大や新村は私の肌に合わないとすぐに分かり、いつもの東大門へ。私は市場が大好き。今回の旅のメイン、レバ刺しのついでに広蔵市場の中をブラブラと。
広蔵市場を抜けて、夕暮れ時のタッカンマリ横丁や焼き魚横丁を散策。この辺りは何度訪れてもイイ。韓国の料理は日本とは異なるけれど、味や食感は容易に想像がつくから「あれも食べたい」「これも食べたい」と誘惑に負けそうになるけれど。
空港鉄道に乗って、ソウル市内到着は16時くらいになるけれど、街歩きを5~6時間くらいすればそこそこの疲労感。街歩きってウォーキングと同じ効果があるので、楽しみながらエクササイズにも。夜になったら、チムジルバンでサウナやお風呂を楽しんでいつものビール。
韓国はゲストハウスも多いしチムジルバンもほとんどが1,500円未満なので、宿泊費を安く抑えられるのがいいですよね。
シロアムサウナ|ソウル駅至近で仮眠もできる格安チムジルバンの使い方
*ソウルでホテル代わりに使うなら、イチ押しのチムジルバン
【ドラゴンヒルスパ】韓国ソウル|チムジルバンの利用方法|龍山駅至近で便利!だけど仮眠や宿泊はおすすめできません
*ソウルで最も有名なドラゴンヒルスパのレビュー記事
ちなみに今回利用したのは江辺スパランド。ここは清潔。でもお泊りはちょっと辛いかも。
江辺スパランド|とっても清潔でおススメ!韓国ソウルのチムジルバン。お泊りはどうなの?
*江辺スパランドのレビュー記事。
やはりお泊りならシロアムサウナがおススメ。
翌朝は日曜のソウル駅周辺を散歩したくらい。元気があれば漢江のほとりをランニングしてもいいし、朝から市場を訪ねたっていいでしょう。
こんな感じで、国内旅行とほとんど変わらずに楽しめるのが韓国のいいところ。
韓国往復の相場は?最近では1万円を切ることも
再び航空券の話。今まで航空券の手配はLCC各社のウェブサイトから直接購入していたのですが、最近はまずスカイスキャナーで価格帯を調べます。特に、途中で乗換えをする場合は必須。LCCを乗り継ぐと意外に費用がかさむんですよね。それと、LCCのセールよりも割安な航空券が見つかることもあるんですよ。それと路線や所要時間についても。
例えば私のような北海道在住者が、関西空港や成田空港で乗り換えて香港やシンガポールなどに行く場合。新千歳からLCCの直行便がないので、幾らくらいが妥当なラインなのかが案外分かりにくいもの。こういうときにスカイスキャナーは便利だと思います。乗り換えをする場所や、時間も参考になります。
では、韓国行きなら具体的に幾らくらいなら割安と言えるでしょうか?
航空券を購入するとき、運賃の他に私たちが負担しなければならない費用がいくつかあります。最低限かかるものととして
- 出国税(国際観光旅客税):1,000円
- 空港使用料:日本出発時、韓国出発時にかかる費用負担:利用する空港により異なるものの、概ね3,500円~5,000円程度
があります。その他に
- 燃油サーチャージ
- 航空券発券時の手数料
があり、これは航空会社によって異なります。さらに、LCCの場合はそれらの都市の人気や需要によって、セール時に打ち出される運賃が異なります。
この2つの組み合わせによって、最終的に負担する総額が変わってきます。
私が最近見たなかで最も安いと感じたのは、イースタージェットの新千歳ー清州の往復で7,250円。運賃が往復ともに900円、燃油サーチャージが往復で1,000円。これ以上安くなることは、ほとんどないと思います。
こちらはチェジュ航空。復路が片道700円ということがありましたが、往路は7,500円なので総額は13,410円。
これ、2019年6月26日からのセールでも結果はほぼ同じでしたが、往路と復路とも700円で取れた場合、往復運賃はなんと7,450円。
これまでの経験から、15,000円未満なら割安と考えていいと思います。その点で、ピーチで行われているセールでも、韓国系LCCに負けない価格でチケットを手に入れることができるでしょう。
なお、好みの問題になりますが、15,000円以上かけるなら台北や上海、香港へ行った方が遊ぶ場所も多くて楽しいと思います。
全ての手配はインターネットでカンタンになった
それと、手配に関わる面での変化も挙げられます。自宅にPCが無くてもスマホ一つで検索して自分で決め、決済まで完了。旅行会社の窓口へ赴かなくても、自分の隙間時間で情報を検索し、迅速に意思決定できます。インターネットの普及によって、海外旅行へ出かけるために必要な手続きが大きく軽減されました。
航空券も宿泊先の手配も、コツさえ掴めば簡単。
- 年間を通じて、航空券が安く手に入る時期がいつなのか
- セールでも売れ残るのは、何月の何週目の週末に多いか
- 航空券の相場、幾らくらいなら「即買い」なのか
- 現地滞在が快適な時期はいつ頃なのか
- どのサイトを利用すればポイントがお得なのか
などなど1~2年もやっていれば、スーパーのチラシを見て買い物に出かけるのと同じ感覚が徐々に養われていきます。
要するに手順を覚え、行動する気持ちさえあればいいわけです。
何といっても荷物が少ないのがいい
最後に荷物の話。荷物が少なくなれば行動がしやすくなるので楽チン。駅にはコインロッカーがあるので便利ですが、そもそも旅行期間が短くなれば、ロッカーに預ける荷物すらなくなるもの。だって1泊ですからね。
なかなか読めないハングルだって、何度も通っているうちに不思議と読めるようになってくるもの。そうなるともっと旅が楽しくなります。
北海道の夏山シーズンにはまだ早い時期、2連休が取れたら気軽に韓国へ行ってみませんか?ソウルには気軽に登れる北漢山もありますよ。
【北漢山白雲台コース案内|韓国ソウル】《登り》北漢山牛耳駅《下り》旧把撥駅
*2019年4月に登った北漢山白雲台の様子です。