こんにちは!コモ子@やまたび北海道(@ComocoHk)です。
今日の話題は様似町のアポイ岳。
2020年1月3日に登ってみましたので、その様子を中心にお伝えします。
ダイジェスト版はヤマレコにアップしていますのでそちらをどうぞ。
正月に登るなら、雪が少なく手ごろなアポイ岳がおすすめ
アポイ岳って、お正月でも比較的簡単に登ることができるんですよね。一番の理由はやっぱり雪が少ないこと。
となりの吉田岳やピンネシリへと続く稜線、太平洋側の海岸線、南日高の山々を一望でき、しかも十分日帰りできる行程。
お正月に家でゴロゴロしているのもそろそろ飽きてきたし、ガッツリ系の登山に行く気分でもない。そんなとき、比較的軽めのアポイ岳で新年初登りがおすすめ。
初冬の山のような正月のアポイ岳。ザックリまとめると、こんなメリットがあります。
- 標高が810mと比較的低く、片道3.8kmしか歩かない
- 雪がそれほど積もらないので、ラッセルの苦労をしなくても良い
- スキーやスノーシューが不要なので、荷物が軽め
- 登山口の駐車場まで通行できるので、アクセスが容易
- 海岸線の道路はほとんど雪がないので、冬道の運転が楽
1月になるとどこの山もたいてい雪が深くなるし、登山口までの道のりも遠くなりますからね。お正月に暇を持て余している方、手軽に楽しめるアポイ岳はおすすめですよ。
駐車場から5合目付近まで
それでは、さっそく登山口から山頂までの様子をご紹介していきます。
まずは、登山口周辺の情報から。
- 広い駐車場は薄っすらと雪が積もっている程度
- 登山口にあるトイレは、冬の期間は利用不可
- ビジターセンターは12月~3月は基本的に閉館。屋外の自販機も利用不可
- 登山口から200mくらい先にあるトイレは、いつでも利用可能。ただし水洗ではない。
登山口で入山届に記入したら、橋を渡って登山道へ。
夏道と一緒の登山道なので、道に迷うことなく5合目の休憩所まで行けるでしょう。
一部は石の上に氷が張っている箇所があり、その上に薄っすらと雪が積もると、凍っている箇所が見えないことも。
また、階段状に整備されている部分では、木が使われていることが多く、木の表面が濡れて滑る可能性があります。
そのため、チェーンスパイクや軽アイゼンなどがあったほうが無難。スキーやスノーシューは必要ないけれど、基本的に積雪期の装備が必要です。
5合目休憩所から7合目の馬の背へ
登山道から1時間ほど歩くと、5合目の休憩所に到着。
ここから一気に視界が開け、馬の背から山頂へと続く稜線を見上げます。天候の判断はここでしたほうが無難。夏に登り慣れたアポイ岳であっても、冬ですからね、突然の風雪は侮れません。
5合目から馬の背までの区間が、このコース一番の難所かな。急な登りがしばらく続きます。
中途半端に雪や氷が付いているので、アイゼンも効きずらくて結構滑りやすいんですよ。
夏のアポイ岳であれば足元が安定しているので、勢いで登れちゃうところなんですけどね。
馬の背から山頂へ
さて、7合目を過ぎて馬の背へ。
- 7合目からの吊り尾根は、傾斜が緩んでしばらく平坦
- 8合目の手前から山頂までは、再び急な登り
- 岩場を乗り越えないとならない箇所もいくつかある
- 尾根で強い風に煽られることもある
- 山頂は木々に遮られて見晴らしが良くない
積雪期は、無理をしてまで山頂へ登るメリットはないと思います。
コンディションが悪い時、無雪期に何度も登っている人であれば、馬の背までで十分だと感じるはず。
馬の背からは隣の吉田岳やピンネシリもハッキリと見えます。
- 晴れていればちょうど順光になる
- 太陽も高くまで上がらない
ということで、かなりいい景色が見られるんですよ。
馬の背と海岸線の景色がステキ
振り返ると、ここまで歩いてきた稜線と様似町の街並み、それと太平洋の海岸線が一望できます。
朝早くに札幌から車を走らせて、アポイ岳まで来た甲斐があったというもの。
夏とは全く異なる景色。私もこれまで夏に5回くらい、正月に1回登っていますが、今回が一番良かったな~と感じました。うん、間違いない。
8合目付近の岩場さえ気を付ければ、あとは危険な箇所はありません。
最後、山頂への登りがちょっときついところですが、ここを登りきればゴールは目前。
山頂の祠で祈願、今年も安全で楽しい登山ができますように
山頂部は木々が風よけになって雪が飛ばされないのでしょう、そこそこの深さがありました。2月になるともっと深いのでしょう。また来たいと思います。
元旦のご来光登山では、山頂の祠で初詣と祈願される方も多いのでは?
「今年もアポイ岳を訪れる登山者みんなが安全に。そしてたくさんの山歩きが楽しめますように」とお祈りしてみました。
奥には、吉田岳やピンネシリへの縦走コース。ピンネシリへは距離もありますし、登り返しも標高差で200m以上あるので、行くならやっぱり夏でしょうね。
ちなみに、木々の隙間からは襟裳の豊似岳でしょうか、ちょっとだけ見ることができますよ。
以上、お正月のアポイ岳でした。
夏のアポイ岳(2018年)の記事はこちら。