今日の話題は2020年1月19日に開催されたスタンダードチャータード台北マラソン2020(渣打臺北馬拉松2020)。
私の海外マラソン参加はこれで13レース目。今回は久しぶりにフルマラソンに参加してみましたので、その様子をお伝えします。
前日のお昼時間に受付会場へ
まず、受付の様子から。
先月12月に行われた台北マラソンは、圓山花博公園で受付が行われますが、スタンダードチャータード台北マラソンの受付会場は信義威秀広場。
台北101から近く、シネコンやショッピングセンターの間にある遊歩道に、臨時のブースが設置されています。
Googleマップではちょうどこの辺りになります。
私が前日の土曜日に受付したときは、曇り空で気温も15℃を下回るくらい。長い時間、屋外を歩くような観光をするのは、ちょっと敬遠したいくらい寒いです。
台北101から歩き始めて受付会場に立ち寄り、新光三越などの屋内で過ごすのがいい感じ。周囲にショッピングセンターがたくさんあるので良かったと思います。
さて受付会場ですが、屋外にテントが張られているだけのシンプルな構成です。先月行われた台北マラソンに比べるとやや見劣りしますが、混雑することなくすぐに受付を済ませることができました。
街中、春節に向けた飾り付けがされていますね。
渡された封筒の中には、ランニングシャツとBIB、安全ピン、計測チップ、それと明日のスタート地点とゴール地点の案内が書かれた用紙のみ。
当ブログでは安全ピンを使わずにゼッケン留めをおススメしていますが、最近はベルトタイプを使っている参加者を多く見かけますね。ポーチの中には寒い時に使用する使い捨てのポンチョも収納できるのでいいかも。
ランシャツの裏面には大会のロゴと、スタンダードチャータードマラソンシリーズの開催地が書かれています。私もこれまで香港、シンガポール、クアラルンプールと参加してきましたが、まだ残り4レースあります。ドバイ、ナイロビ、ジャージー島にフォークランド諸島、どれも気軽には行けそうにないところがいいですよね。
会場内ではチャリティーセールも行われていて、過去大会のTシャツやランシャツ、タオルなんかの販売も。価格も安いので、普段からバンバン走る人であれば、トレーニングに使うのにいいかも。
そうそう、スタート会場で荷物を預ける人は、大会専用寄物袋と書かれたテントで専用のバッグを購入します。先月行われた台北マラソンのものと一緒ですので、台湾内の他のレースでも使いまわしが可能。大会当日も購入可能です。
ゼッケンには、専用バッグのフォルダに入れるための衣保専用卡が付いているので、切り取ってファルダに入れます。
ちなみに私は荷物を預けなかったのですが、ゴール地点で着替えや防寒着が無いと辛いです。今回のレースはお昼前から霧雨が降り始めとても寒く、シャトルバス内では多くのランナーがダウンジャケットを着ていたくらいです。
翌朝は6時スタート。周辺のショッピングセンターをブラブラしたら、早めに夕食を取って寝ちゃいました。もちろんビールもね♪
マラソン当日の朝、総統府までどうやって行く?
SC台北マラソンのスタート会場は、総統府前広場。30分前の5時30分くらいには到着しておきたいところです。
MRTはまだ始発前。総統府から徒歩圏内に宿泊していれば問題ありませんが、そうでなければ一部のバスか、タクシーの利用になるのでしょうか。
そうそう、You Bikeという選択もアリなんですが、みんな同じことを考えるらしく、二二八和平公園近くのポートは完全に満車。
そういったこともあり、徒歩圏内をおすすめします。
ちなみに私が泊まったところはここ。台湾青旅(TAIWAN YOUTH HOSTEL)。台北駅まで徒歩5分、総統府まで10分。男女別のドミトリーでカーテン付き。1泊2,000円くらいとコスパ最高なんですよ。
スタート会場の様子
ライトアップされた総統府前の凱達格蘭大道は完全に封鎖されており、マラソンのテント群とは別のイベントの大きなテントが張られていました。
まだ日の出前なので照明の明かりを頼りに移動することになりますが、迷子になることはないでしょう。
仮設トイレも設置されていて、二二八和平公園まで行かなくても大丈夫。
ただし、フルマラソンとハーフマラソンの出走が10分差で、13kmレースの出走もハーフ出走の15分後とタイトなので、それなりに混雑します。
給水用のテントでは、QBテナータイプのミネラルウォーターをセルフで補給するタイプ。カップも折りたたみで、かなりエコな取り組みです。
フルマラソンの制限時間は6時間に設定されていますが、KLやシンガポール、香港よりスピードレース寄りのような感じがしました。これは気温が低めで走りやすいからでしょうか。
今回の私のタイムは4時間31分54秒だったのですが、40代男性のグループで1580人中1021番とかなり後方だったもので、、、
景色を見ながら楽しく走りたいのであれば、12月の台北マラソンのほうがおすすめ。
SC台北マラソン2020、スタートからゴールまで
さて、6時になりいよいよスタート。先月行われた台北マラソンよりも控えめなスタートセレモニーで、大きなイベントのわりには静かな印象です。
この辺は、華やかなクアラルンプールやシンガポールとはちょっと違いますね。
走りに専念して好タイムを狙い人にはいいかも。
フルマラソンは参加者が少ないこともあり、後方からの出走でもほとんど渋滞せずにスタートできました。
ハーフマラソンが10分後にスタートするので、わりと早い段階でハーフマラソンのエリート選手たちが追い抜いていきます。
後方からホイッスルで警告されるので、左側に寄って譲ることに。
エリート選手が追い抜いた後も、1時間40分くらいで完走するランナーたちが続々と追い抜いていき、徐々に同じくらいのペースで走る人たちと混ざります。
序盤の中山北路一段を北上するところ。5km地点を過ぎると圓山大飯店が見えてきます。12月の台北マラソンでは、スタートが市政府前からでしたので、この辺はマラソンで16km、ハーフマラソンで10km地点くらいでしたよね。
さて、この付近。体も温まってきたこともあり、ハーフマラソンのランナーの早いペースに乱されがち。北安路から明水路に入る10kmくらいまでの間はオーバーペースにならないように気を付けたいところです。
ハーフマラソンのランナーたちと別れるのが11km付近。
この後、麥帥二橋を渡るところまでは先月の台北マラソンと一緒です。
後半戦はひたすら長い、基隆河の河川敷を行く
そしてこの後が長いわけ。ひたすら河川敷を走って南湖大橋まで行ったと思ったら、橋を渡ってまた対岸を引き返すという感じ。
先を行くランナーが対岸を反対方向に向かって走っている姿を見る。こういうコースって、結構メンタルがやられません?
トレーニング不足なので、20km地点くらいからペースダウン。ちゃんと練習して筋力を付けないと、後半戦で苦しむんですよね。ここがジョガーとランナーの違いなのかなぁ、っていつも感じます。ハーフマラソンなら何とかなるんですけれどね。
給水ポイントは短い間隔で設置されていて、不便を感じることはありませんでした。給食も先月の台北マラソンと一緒のメニュー。十分なくらいだと思います。
仮設トイレは、1か所につき1~2台くらい。フルマラソンの後半は、多くても3名程度しか並ぶことはないので、空いている時に立ち寄るくらいがちょうどいいかも。
最後に渡る麥帥一橋の上がおよそ37km地点。そう言えば韓国のソウルマラソンも、漢江を渡る蚕室大橋が37km地点なんですよね。
残りたったの5kmですが、ここからが長く感じるかも。橋から河川敷への下りでは、フォームが乱れがちになるので気を付けて。
ゴール後はメダルと記念品を受け取って、無料シャトルバスへ
最後は残す力を振り絞って、平坦な河川敷をラストスパート。
この大会は沿道の応援者はほとんどいないので、自分の内面と向き合いながら走ることだけに専念できます。
私自身、10月から釜山、ルアンパバーン、バンコク、台北と4回のハーフマラソンに参加してきたのですが、フルマラソンは久しぶり。ハーフと違ってほとんど余力がないので、達成感を強く感じますよね。
フルマラソンのゴール直前でちょっと涙腺が緩むのは私だけ?
完走メダルは小さな箱に入っていました。スタッフから直接首にかけてもらえるレースもありますが、こういうスタイルで配られるレースも多くあります。
むしろ小雨が降って寒いなか、そのためだけにたくさんのスタッフが待機しているのも申し訳ないですからね。
デザインはちょっと変わっていますね。リボンも赤色を基調として、スタンダードチャータードマラソンのイメージとはちょっと異なる印象。裏面にはタイトルと距離、それと開催日が入っています。
ゴール直後にメダルとタオルを貰えますが、その他の参加記念品は大直橋の下にあるテントで受け取ることができます。
ゴールゲートを背景にメダルの写真を撮るのであれば、大直橋まで来る前に先に写真を撮ったほうがいいでしょう。
スポーツドリンクとココア、パンとバナナ、その他にはスポンサーからの試供品などをいただきました。
毎度のことですが、機内持ち込みが出来ない液体物もあります。私は地元の参加者にあげるとか、ゲストハウスでシェアしてもらうなどしています。
食べものはお昼ご飯として消化するのがいいかも。
スタート時に預けた荷物も大直橋下のテントで受け取れます。
私は荷物を預けなかったので、ランパンランシャツのまま、そそくさとシャトルバスに乗り込みました。寒くてガクガクブルブルって感じ。大判のタオルを首に巻いて寒さをしのぎます。
先月、12月1日に標高3886mの雪山に登り、12月15日に台北マラソンに参加したので、1月でもほとんど変わらないだろうと考えていましたが、これは甘かったです。晴れていないと寒いので、着替えと防寒着は必須です。氷点下の札幌から行った私が言うのだから間違いないと思ってください。
SC台北マラソンのゴール地点は大佳河濱公園。松山空港の北西に位置しています。
先月の旅行記で紹介した、離着陸する航空機をド迫力で見ることが出来る松山空港10エンド(飛機巷)のちょうど北側にあり、MRTの駅からもかなり離れています。
【5回目@週末台北で行った場所10選】新千歳からLCCピーチ夜行便で行く台北旅行記
当日は、ゴール地点からシャトルバスが無料運行されていて、MRT圓山駅とスタート地点の総統府周辺まで送ってもらえます。下車ポイントは公園路より1本東側の中山南路上でした。スマホを持っていないと、迷子になるかもしれないので、お気を付けて。
エントリーは大会ウェブサイトからでもRUNNETからでも可能
RUNNETのウェブサイトより引用
最後にエントリーの話を少しだけ。
まずは皆さんおなじみのRUNNETから。秋にはエントリーが始まっています。
RUNNETのウェブサイトより引用
2020年大会は、フルマラソンのエントリーが7,000円。ハーフマラソンのエントリーが6,000円でした。
国内マラソンとシステムが一緒なので、操作に慣れている人であれば、時間を短縮できます。
いっぽう、大会公式ウェブサイトから申し込む場合、3,000円くらい割安になります。でも不慣れな方は、RUNNETから申し込んだ方がいいかもしれないですね。
あくまでも私見になりますが、
- 12月の台北マラソンはRUNNET
- 1月のSC台北マラソンは大会公式ウェブサイト
このように使い分けるのが良いかと思います。前者は抽選に漏れる可能性が否定できないため。後者は価格を抑えるためです。
とは言え、人によって価値観が異なるので一概には言えませんけれど、、、
エントリーが完了すると、上記のような通知を受けます。大会間近にも同じようなメール案内を受けられますので安心です。
支払いはクレジットカードが使えますので、決済がスムーズですよ。