今日の話題は、タイシークラン2020(THAI SIKH RUN2020)。
おそらく大半の方は、このイベントの存在すら知らないのでは?
でも今年で開催26回目を数え、シーク教主催のマラソン大会なんです。
この記事では、前半部分で大会の様子を時系列で、後半部分でエントリーについてご紹介していきます。
タイシークラン2020参戦記
昨年11月にバンコクマラソンに参加した私ですが、再びバンコクへやって来ました。
バンコク在住ではありません。日本からわざわざ行くのです。
バンコクマラソンにエントリーしよう!2019年大会の様子を詳しくお伝えします
先日、「50歳までに50回の海外マラソンに参加する」と気分とノリだけで宣言したのをきっかけに、「海外旅行=できる限り現地でのマラソン大会にも参加する」ようにしています。
サラリーマンをするかたわら、アジアを中心に年間10回くらい海外へ渡航しているので、この目標は何とか実現できそう。
今回は、半年前にノックスクートのセールで札幌ーバンコク往復18,700円というチケットを取っていたので、これを有効活用。
はじめは、バンコクからプーケットへ行く予定で、エアアジアのチケットを別に取っていました。
1月になってシークランというマラソンイベントを見つけたとき、直感的に「これだ!」と感じて即エントリー。
プーケット行きを取り消して、小さな市民マラソンへの参加を決めたのでした。
前夜22時、中華街の安宿にチェックイン。早朝3時にスタート会場へ
前出のバンコクマラソンをはじめ、大きなマラソン大会では、前日までに現地での受付が必要になりますよね。
ところが、シークランでは前日と前々日に加え、当日の3時から受付をしてくれるのです。
今回、エントリーの決め手となったのはこの部分。大会のスタートが2月16日の午前4時なのに、バンコク到着が前日2月15日の午後8時過ぎなのですから、「当日受付可能」というのがエントリーのカギになりました。
余談になりますが、これまで参加した海外マラソン全14レースのなかで、当日受付が可能だったのは、
- ソウル国際マラソン
- 釜山海マラソン
- タイシークラン
この3つだけです。
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いっぽうで受付に間に合わなかったのが、2016クアラルンプールマラソン。しかも僅か30分だけ。当日に向けて準備しておきながら参加できないのは、かなり残念でした。
新型コロナウィルスの影響で、次々とマラソン大会が中止になって参加できない人の気持ちがよく分かります。
スタート位置となるのが中華街の西側。この付近はシーク教の寺院や市場があるパーフラットと呼ばれる地区。
The Old Siam Shopping Plazaの南側の道路上には、大会本部のテントが並びます。
大まかに言えば、王宮などがある地域と中華街の中間付近になります。
地下鉄はブルーラインのSam Yot駅が近くにありますが、スタート前は営業時間外なので、徒歩かタクシーを利用しないとなりません。
私が宿泊したホテルは、中華街のSampheng Apartmentという安宿で宿泊費は2,290円。
クオリティは高いとは言えませんが、前夜に3時間だけ眠り、完走後にシャワーさえ浴びれたらいいだけなのでこれで十分。
会場まで徒歩10分程度の距離です。
朝3時にホテルを出発。中華街は深夜にもかかわらず賑やかで、メインストリートとなるヤワラート通りを、ランパンランシャツスタイルで会場へ向かいます。
この付近は、縦横無尽に狭い路地が張り巡らされているので、近道することもできます。
でも土地勘があまりないので、まずはヤワラート通りに出て、グーグルマップを見ながらスタート位置へ。
MEGA PLAZAというおもちゃのデパートがある交差点で左折して、南側へ向かえば右手にスタート会場が見えてきます。
当日受付は3時から大会本部で
そうそう、前日までの受付と当日の受付では会場が異なるんですよね。
前日までの受付は、無償提供朝カレーで有名なGurudwara Sri Guru Singh Sabha(グルドワラ)で行われますが、当日はスタート会場の手前にある大会本部のテントで直接行います。
大会規模のわりには多くの参加者が当日受付をしており、一時ですが20人くらい並ぶこともありました。
前日までの受付方法は、スマホの画面かプリントしたドキュメントを見せれば良いのですが、当日はちょっと異なります。
- 掲示板に貼り出されている参加者名簿の中から、自分の名前を見つける
- 自分のゼッケン番号を覚える。もしくは写真を撮る
- 受付の方にゼッケン番号を伝える。もしくは写真を見せる
このような流れ。
事前に送られてきたメールを見せる必要もないですし、パスポートの提示もありませんでした。
市民マラソンなので、この辺りは良い意味でいい加減なのかなぁ。
受付で渡されるものは、参加Tシャツとチップ入りのゼッケンのみ。
参加Tシャツをそのまま重ね着して走れば、不要な荷物を持って走らなくても済みます。
ちなみに手荷物の預りについては、詳しく分かりません。
帰り際にピンクや黄色のビニール袋が並んでいるのを見かけたので、たぶん選手の手荷物ではないかと。
なので、おそらく手荷物預かりがあるのではないかと思います。
ま、衣類であればその辺に放置しておいても大丈夫だと思いますけど、、、
朝4時、500人規模の小さな市民マラソンがスタート
出走は予定通り午前4時。
終了後のレース結果に455人中85位と書かれていたことから、参加者は500人に満たなかったみたい。
新型コロナウィルスの影響で参加者が少なかったのかもしれませんが、おそらく初めからコンパクトなレースなのでしょう。
スタートがスムーズ。走りに徹底したい人はおすすめの大会です。
今回もコンデジを持って走ったのですが、ほとんど撮影はなし。
参加者が少ないので、立ち止まって写真を撮っていると、いつの間にか最後尾まで後退してしまいます。
それとバンコクマラソンと同じように、中盤は暗い高架道路上をひた走るだけなので、画にならなくって。
コースの序盤は約1km地点の王宮脇を通り抜け、2km地点くらいまでは平坦な市街地を駆け抜けます。
チャオプラヤー川に架かるピンクラオ橋(バンコクマラソンより一つ手前の橋)を渡って一旦下り、再び坂を登って高架道路へ。
この2回のアップダウンがボディブローのように効くんですよ。
私は山歩きに慣れているので、登り坂が嫌いじゃありませんが、多くに人は失速していましたね。
それと、折り返して帰り道もここを通過するので、最後の5kmくらいがツラいところです。
高架道路上はほとんど直線で平坦。参加者が少ないので渋滞もなく、前方のランナーを追い抜くことにストレスを感じません。むしろ孤独感を感じるくらい。
給水地点はほぼ2kmごとに1か所。
気温が27℃ありましたので、ほぼ全ての給水地点で水を飲みました。カップでの提供で水のみ。折り返し地点の給水ではスポーツドリンクのようなものもありましたが、給食は一切なくてほとんど水のみのシンプルな構成。
トイレも1ヶ所のみ。バスの中に設置された移動式のトイレ。往路でも利用できますし、復路で利用可能。
途中で10kmの部が合流し、最後の5kmくらいは一緒にゴールを目指して走ることになります。
私は最後のほうで失速しつつありましたが、元気な10kmランナーがレースを引っ張ってくれるので、最後まで全力を出し切ってゴールできました。
気になる点は、ピンクラオ橋を渡ったあとのピポップリーラー交差点。
交通量が激しくて誘導しきれていない感じです。おそらく先頭集団以外の人は、車列が途切れるのを待つことになるかも。私は、タイミング良く渡れました。
ゴール後はメダルとTシャツを貰って楽しい給食へ
ゴール後はメダル、タオル、ミネラルウォーター、フィニッシャーTシャツを受け取り、最後は豊富な給食ゾーンへと流れます。
ハーフマラソン以外のランナーも、ほぼ同じタイミングでゴールするので、ちょっとしたお祭りムード。
こちらは表彰式の場面。今回も日本人ランナーがいましたよ。どんな大会でも日本の方が表彰される場面を見ますよね。
マラソン人口の母数が多いという理由もありますが、世界を駆けるランナーも多いということ。
みなさんも気軽に海外マラソンに参加してみませんか?
メダルのリボンは黒を基調としたシックなデザイン。
Tシャツは青い方が参加Tシャツ。黒がフィニッシャーTシャツ。
タイのマラソン大会では、いつもに凝ったデザインのTシャツが配られますね。
シークランがステキだな、と思ったのはスタッフのみなさんによって、たくさんの種類の料理が振る舞われること。
メニューはもちろんなのですが、このイベントを心から盛り上げたいという気持ちが感じられました。大きな大会とはちょっと違うアットホームな感じが心地良いんです。
こちらは温かいミルクティー。
甘さはほとんどなくて、この渋みがまたいいの。
スイカやアイスクリームなんかも食べたけれど、一番美味しいと思ったのはコレ。
ココナッツミルクで炊いたもち米でしょうか、その上に小豆が乗っていて、塩分と糖分が絶妙のバランス。
マンゴーと一緒に食べるカオニャオマムアンも好きだけど、日本人にとってはこっちのほうが親しみやすいかも。
タイではいろんなお料理を食べてきたけれど、これがダントツで美味しいと思ったの。
他に食べたものの中で、ちょっと変わっていたのはアイスクリーム。とうもろこしが入っていて、マレーシアのアイスカチャン(ABC)を思い出しました。
タイシークランの参加について
最後にタイシークランのエントリー情報について少し触れてみましょう。
シークランは21km、10kmのランニングだけではなく、5kmのウォーキングも開催されます。
余談になりますが、参加費が安いので、航空券を含めたとしても、日本国内の大きな大会に参加するより割安な場合もあります。
実際、今回のケースでは往復航空券+宿泊費+エントリー+空港までの交通費(札幌)+空港からの交通費(バンコク)の合計は約27,000円でした。
レースカテゴリについての概要は下表の通り。
カテゴリ | 21km | 10km | 5km | 500m |
出走時間 | 4:00 | 5:00 | 5:30 | 7:15 |
参加費 | 800バーツ | 600バーツ | 400バーツ | 無料 |
*500mは子供のみ
エントリーはGo To Raceのウェブサイトから行えます。タイだけではなく、ベトナムやラオスなどで開催されるマラソンやトライアスロンを検索できるので、ブックマークをして定期的に情報収集するのがいいでしょう。