
出典元:https://moscowmarathon.runc.run/en/
9月開催予定のモスクワマラソンまで、4か月を切った。
クレムリンや救世主ハリストス大聖堂といった憧れのランドマークを見ながら、あのロシアの首都モスクワを走れるのだ。
楽しみでワクワクが止まらない。
だが、今日現在ロシアで確認されているCOVID-19の感染者数は、なんと39万人を超えており、アメリカ、ブラジルに次いで世界で3番目に多い。
今日から113日後、何事もなかったかのようにマラソンが開催されることは考えにくく、初めての欧州デビューは泣く泣くキャンセルすることに決めた。
チャンスは必ずまた訪れる。
タイミングが悪かっただけだ。
今のところ、東京⇨ドーハ⇨モスクワ間の往復チケットしか取得しておらず、札幌⇨東京間の往復、マラソンのエントリー、受付時に必要な医師による健康診断書の発行、ホテル予約、ビザ取得代行は、まだ手付かずだったのが幸い。
このタイミングで、サプライス!からフライト変更、キャンセルの連絡がきた
今回の航空券は、サプライス!の予約サイトで購入した。
先日、サプライス!からフライトの変更連絡があったので、この機会にキャンセル手続きをした。
サプライス!と言えば、クーポン割引も頻繁に行われていて、今まで何度か利用させていただいているが、キャンセル時に取消料がかかることがある。
旅行業なので、旅行業法や約款に定められている範囲に沿って各種料金が発生するのは当たり前。
ところがこれについて、ネット上に批判的なコメントが散見される。
「お客側の問題によるキャンセルではないので、全額返金しないのはおかしいのではないか」という類の主張だ。
その気持ちはよく理解できる。
誰だって損はしたくないだろう。
でも、このコメントを新規の潜在顧客が見たら、どう感じ、どう反応するだろうか?
それと、今回の新型コロナウィルスによる騒動は、全世界の人々が等しく被害を受けていることを忘れないでほしい。
問題点は、法や約款に従う話であれば、私たち消費者が負うべき責なのに、消費者が「おかしい」と異を唱えて不満の口コミを書いていることだ。
新型コロナウィルスに伴う弊社対応についてを読んでみると、”取消料については航空会社の規定に準じて、対応いたします。”とある。
実際私も、3月に2回予定していた海外渡航のうち、ある航空会社のキャンセルについては全額返金されたが、もう一つの航空会社のキャンセルは8,800円の取消料がかかっている。
あくまでも旅行業者は、取引の中間業者的な位置づけであることを忘れてはならない。
ネガティブな口コミはちょっと待とう
ほとんど全ての企業は、法に基づいてフェアな取引をしているにも関わらず、私たち消費者側の情報不足でクレームに至ることも少なくない。
今はネット上に批判的なコメントが流れやすく、それがもとで評判を下げる企業もある。
風評被害は大きな機会損失に繋がる。
Amazonの商品レビューでも、商品そのものの評価ではなく、配送した業者の対応が悪かったことでネガティブな口コミを書くユーザーがいる。
一過性の怒りの感情をもとに、批判的な口コミを発信してしまうと、本来責任がないはずの企業側が被害を受けてしまうことになる。
怒りのはけ口をネットに向ける気持ちは分からなくもないが、忘れないでほしいのは、私たちと同じようなごく普通の市民が、その企業の下で日夜働いていることだ。
誤った発言によって企業の業績に悪影響を及ぼせば、そこで働く人々が影響を受ける可能性は十分ある。
ネット上には誰もが簡単に書き込みができるのだけど、そこまで思いを寄せてから情報発信しないとならない、ということを肝に銘じるべきだ。
そんな私も注意を払っていかねばと、気持ちを新たにするのであった。
さて、モスクワマラソンのオフィシャルムービーは次のYouTubeにて。