コロナ自粛でしばらく山歩きから遠ざかっていたのですが、今日は母を連れて樺戸山地の神居尻山へ行ってきました。
母と山へ一緒に行ったのは、正月のアポイ岳以来なので5か月ぶり。
僕自身も4月の奥徳富岳⇨群別岳から2か月ぶりの山歩きになりました。
半袖半ズボン、トレランシューズを履いて、今年初めての夏山ハイクです。
さらに今回は、滝川に住む母のお友だちも現地で合流。
彼女は、僕が陸上自衛官だった頃に住んでいた、静岡県の小山町須走という田舎に遊びに来てくれ、一緒に富士山に登った時から会っていません。
もう、かれこれ17~18年ぶりの再会になります。
ちなみにこのブログでは、その当時の登山についてはほとんど書いていないのですが、富士山には7回くらい登ったことがあります。
富士山に2度登るヤツは、、、まぁそう言うことですね。
札幌から近く、多くの花が見られる易しい山
神居尻山には2015年5月に登ったことがありますが、それっきり。
当時はその2日前にシューパロ湖から夕張岳に登り、林道でヒグマに遭遇したり、マダニに咬まれたたりなど思い出深い山歩きでした。
その2日後の神居尻山には、夕張岳の疲労抜きを兼ねて訪れたのでした。
この山は、吊り尾根から谷を見下ろすと沢地形の斜面に大きなお花畑が広がり、大きなアズマギクの群落があったのを覚えています。
それより3週間くらい遅い今回は、お花の時期にはちょっと遅い印象。
標高が低く、増毛山地に近いわりには雪解けが早いからでしょう。
それでも、シラネアオイがまだ僅かに残り、オダマキやタニウツギが咲き、エゾカンゾウやハクサンイチゲが咲き始めつつある、そんなタイミングでした。
お花が好きな方には、この山はおすすめ。
雨竜沼湿原や夕張岳、さらには大平山や大雪山系までわざわざ行かなくても、札幌から日帰りで楽しめて行程も短いので、初心者向さんには大変おすすめです。
前回訪れた時はBコースを往復したのですが、今回はBコースIN、CコースOUTをチョイス。
こちらの周回ルートは、多くの人が利用しているようです。
ヒグマとの遭遇に注意が促されていますが、稜線上は視界が良好なので、きっと彼らの方が警戒して、斜面を下りて行くでしょう。
さて今朝は、遅めのスタート。
8時に近所のニコニコレンタカーを借りて母を迎えに行き、現地には10時前に到着。
一番の懸念は、親子別々で住んでいるので、万が一どちらかが感染していた場合のこと。
特に、子が老親に感染させてしまったら、生涯悔やみ続けることになります。
そこで車中では、助手席ではなく後部座席に座り、すべての窓を少しずつ開け、マスク装着。
半年ぶりの再会ですが、口数も少なめです。
さてさて、そんな神居尻山への道中、道路は混まないので、札幌市内から1時間半くらいで移動できるのがいいですよね。
しかも登山口までずっと舗装路で、登山口周辺の設備も整っているので、もっともっと人気があってもいいと思うのですが、、、
それでも10時から登り始めたわりには、今日は30名くらいの登山者と会ったのかな。
マスクをして登っている人はいなかったけれど、山頂を含めて稜線上の休憩ポイントでは、みなさん密集しないように配慮しているようでした。
また、大きな声で会話をする場面も少なく、すれ違うときも「こんにちは」「ありがとうございます」と声を出さず、笑顔で会釈だけするようなシーンも見られました。
「新しい生活様式」を、野外活動に合ったカタチに落とし込もうと、それぞれのハイカーが考え、行動に移しているように感じます。
コロナ太りとは言わないまでも、ステイホームで運動不足気味。
僕は残業が減って、毎日8時間勤務だったこともあり、この2か月せっせと走り込んで体力キープ。
でも母には辛かったみたい。
正月のアポイ岳のときより、明らかに体力が落ちている様子でした。
母の心拍数を計測、数値は客観的に物語る
Bコースを登っている最中、僕が付けていたスマートバンド(HUAWEI Band 4 Pro)を母に付けてもらったところ、心拍数の違いが明確に。
上の画像、50分後から心拍数が一気に上昇していますが、この時点で母に付けて貰ったのでした。
220-年齢=最大心拍数と言われていますので、この数値から察するに、かなりハードな運動だったことが伺えます。
こうしたウェアラブル端末は医療器具ではないので、あくまでも目安にしかならないことを前提で話しますが、同行者の身体の状態が良好なのかそうでないのかを、数値で客観的に判断できるのはメリットでしょう。
休憩のタイミングやペースを変更するための参考数値になります。
特に、仲間に迷惑をかけまいとして、あるいは自分はもっと強い、自分は若いんだ、などと思い込み、本当は辛いことを隠しながら、平然を装ってやせ我慢するメンバーがいるときに役立ちます。
数字は嘘をつかないのです。
久しぶりの山歩き、十分に楽しむことができました。
当面の現実は厳しく、covid-19の治療薬とワクチンが開発されるまで、まだまだ長い時間軸となることが予想されます。
先行きも見えず、正解が何なのかは誰にも分からない状況が続きますが、あらゆるリスクを最小限に抑えながら、生き甲斐や経済を両立できるようにしたいもの。
今まで以上に慎重に考えたうえで、今年も山歩きを楽しんでいきたいと思います。