【2020年6月】十勝連峰縦走|十勝岳温泉から富良野岳、十勝岳、オプタテシケ山(前編)

オプタテシケ山

 

久しぶりに十勝連峰の縦走をやってみたくなり、2連休を確保して計画を温めていました。

 

一番の目的は、47歳現在での体力とすり減りつつある気力を確認すること。

 

これをやるには、日照時間が長い初夏がベスト

 

7月に入ると気温が上がり、縦走路が1日中ガスに包まれるような気がして、今回は6月第3週末の日曜日にしました。

 

霧雨降る登山口で、自分を信じて稜線を目指す

十勝岳温泉

 

北海道の6月は、本州のように梅雨空が続く年と、ほとんどが晴れている年の2パターンがあるというのが僕の感想。

 

2020年6月は曇り空の日が多く、今週は基本的に曇りの日が続いています。

 

おとといの金曜日に登ったオロフレ山は、何とか天気が持ったけれど、全道的には午後から雨模様だったみたい。

 

金曜日の夜に低気圧が通過して土曜日午前にかけては雨、その後は天気が回復する予報だったので期待したものの、土曜深夜出発時の天候は曇り。

 

残念ながら、星空は見えません。

 

十勝岳温泉

 

24時に札幌市内を出発し、三笠市桂沢湖を過ぎた辺りから霧雨。

 

富芦トンネルを抜けて富良野市街に入っても、まだ雨が降っていました。

 

上富良野町内は道路が乾いていましたが、十勝岳温泉へ向けて標高を上げていくと、またしても霧雨。

 

一瞬気分が滅入りますが、たぶん上空は晴れているだろうと信じて、3時15分に登山口を出発します。

 

富良野岳

 

十勝連峰の縦走はこれで3度目で、いずれも十勝岳温泉を起点。

 

2014年6月に登った時はほとんど雪が無かったと記憶していますが、今回はまだまだたっぷりと残っていました。

 

通い慣れている登山道ですが、途中の雪渓では少し迷うことも。

 

実際、三峰山でスライドした方は、上ホロ分岐で雪渓を登りすぎてしまい、逆ルートで周回されたようでした。 

 

富良野岳から縦走路を行く

富良野岳

 

予想通り上空は晴れていて、眼下に雲海を見ながら最初の富良野岳に到着。

 

時刻は5時20分頃なので、登山口からおよそ2時間。

 

47歳にしては、上出来だと思います。

 

富良野岳山頂から確認できる縦走路は十勝岳までですが、反対側には雲海に浮かぶ芦別岳夕張岳、そして北日高の山並みも見渡せます。

 

ハクサンイチゲ

 

富良野岳の花と言えば、チングルマという印象が強いのですが、今回はハクサンイチゲキバナシャクナゲが多かったですね。

 

やはりまだ花の季節には早いのでしょう。

 

三峰山

 

コルまで下りたら、次いで三峰山へ。

 

十勝連峰のなかでは三峰山は目立たないですし、知名度も低いですよね。

 

でもお花が多いので、初夏は上富良野岳までの縦走してD尾根を下るルートがおすすめ。

 

十勝連峰は中央の十勝岳が最も若い山で、両脇のオプタテシケ山前富良野岳が年老いた山。

 

なので、富良野岳と三峰山、オプタテシケ山とベベツ岳に緑が広がっているのだそう。

 

上ホロカメットク山

 

上富良野岳を越えて上ホロカメットク山に到達すると、今度は景色が一変して殺伐とした風景に。

 

山頂部の急斜面を下りたところに立つのが、カミホロ避難小屋

 

ちょっと登れば十勝岳か上富良野岳から下山できるので、ここに泊まる意義ってあるのかな、あるとすれば、

  1. 美瑛富士避難小屋から縦走してきて、原始ヶ原に下山するパターン
  2. 十勝岳温泉を遅くに出発し、翌日美瑛富士避小屋へ縦走するパターン

このくらいしか思いつかなかったのですが、積雪期に境山方面を目指す場合や、上ホロ山頂からスキーで1日中遊ぶなどにも使えそう。

 

十勝岳

 

次いで十勝岳への登り。

 

視界不良時にはゴールの山頂が見えないので長く感じるものですが、見えているとどうってことはありません。

 

実際、美瑛岳やオプタテシケ山の登りの方が高度差があります。

 

山頂はいつも大勢の登山者で賑わいますが、今年はコロナの影響でしょうか、たった1名の女性しかいませんでした。

 

十勝岳を越えて、オプタテシケ山へ

十勝岳

 

十勝岳を越えると、砂漠のような殺伐な景色が広がり、今まで見えなかった美瑛岳やトムラウシ山が見えてきます。

 

十勝岳の北東側はザレが広がっていて、大きな岩も少ないので、ガスがかかると迷いそうな地形。

 

次の著名なピークは美瑛岳で、十勝岳との区間距離は縦走路上で最も長いので、2時間を見積もって出発。

 

十勝岳

 

美瑛岳の近くまで来て振り返ると、十勝岳からの長い道のりが実感できます。

 

僕は滅多に追い抜かされることはないのですが、富良野岳から下山中にでスライドした方が、後方のすぐ近くまで迫ってきていまいた。

 

僕は美瑛岳の山頂をスルーして美瑛富士とのコルへ下ったため、結局この方とはこの後に会うことはなかったのですが、もしもこの方に同行したら、ついて行けなかったと思います。

 

美瑛富士コル

 

このコース最大の難所、美瑛岳から標高差約350mの下り。

 

膝を傷めないために、ストックフル活用、かかと着地、そして小幅で下っていきます。

 

今回、水分を4.7リットル持参しましたが、いつものようにここに2リットルをデポし、身軽になってオプタテシケ山へ。

 

この段階でちょうど午前10時なので、往復3時間強を見積もります。

 

ここからオプタテシケ山はとても遠く感じますが、実際にはそれほどではありません。

 

ここでデポする理由は、美瑛富士避難小屋から白金温泉登山口に下山する選択肢は考えていないから。

 

後半は明日(6月23日)公開のブログに続きます。

 

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