今日は、正午前から雨竜沼湿原を歩いてみました。
前回訪れたのは、2019年7月6日なのでちょうど1年ぶり。
⇨前回の記事【雨竜沼湿原・南暑寒岳】ゲートパークへのアクセスや服装、7月上旬の開花状況など
その時は単独での山歩きで、朝5時半頃から雨竜沼湿原と南暑寒岳を往復し、6時間後に下山。
高速道路で札幌に帰り、新千歳空港から夕方のフライトで韓国大邱へ遊びに出かけたのでした。
雨竜沼湿原のハイキングでかいた汗を、韓国大邱のサウナで流すという謎の行動、、、
その時の旅行記⇨韓国大邱旅行記|新千歳からエアプサンで行く八公山とアプ山展望台、ついでに雨竜沼湿原
お昼前からゆっくりと巡る雨竜沼湿原
今回は、チームしんちゃんずの3名にて。
朝8時にニコニコレンタカーを借りて、一般道を北上しての現地入り。
なので、11時15分から登山開始です。
このメンバーでは今まで数多くの山々に登っていますが、雨竜沼湿原で一緒になるのは初めて。
しかも僕以外は、記憶がほとんど残っていないくらい相当過去に登ったのだそう。
だから、みなさんかなりウキウキしています。
コロナ自粛で、体力が落ちていることもあり、彼女たちにはこのくらいの難易度がちょうどよいとのこと。
ちなみに上の画像に写っている当会リーダーのしんちゃんは、もうすぐ御年81歳。
普通にコースタイム通りで歩くから凄いの。
でも、さすがに山スキーは最近処分したらしい。
令和2年は南暑寒荘で宿泊できない
ゲートパークの管理人さんに、入山届と3名分の協力金をお支払いして出発。
今年は、コロナの影響で南暑寒荘には宿泊できないものの、キャンプ場は使用できるようです。
平日なのに、駐車場には30台くらいが停まっていて、かなりの入山者がいる様子。
僕たちは、ほぼ最後尾からのスタートです。
山歩きは早立ちがマストだと思い込んでいたし、たいていの場合は今でもそのようにしているのですが、雨竜沼湿原に関して言えばそうとは限らないかも。
お昼を過ぎてくると、登山者が減ってゆっくりと散策できます。
湿原は細い木道が続いているので、ソーシャルディスタンスの観点からも、その方がいいじゃないですか。
もちろん、南暑寒岳や暑寒別岳まで足を延ばすなら、話は別。
夕立の心配があるときも、午前中の行動のほうが安心です。
お花ばかりに目が行きがちですが、こんな風景も。
今日は風がほとんどなかったので、沼にさざ波が立たず、逆さ富士ならぬ、逆さ暑寒別岳が楽しめました。
ここ、雨竜沼湿原もワタスゲが多く、今日は一面が真っ白になるくらいでした。
霧多布湿原や尾瀬ヶ原、志賀高原や八幡平などにも多いのだとか。
これまで北海道の山岳地帯を歩いてきて、これほどの群落を見たのは雨竜沼湿原くらいかも。
雨竜沼湿原は、時計回りに周回するように木道が一方通行になっています。
この先の展望台まで上がらず、単純に周回してゲートパークへ戻っても、歩行距離10km以上あるので、そこそこの運動量になるかも。
登山者にとっては特に何てことはないレベルなのですが、一般の観光客の方が気軽に訪れるにはややハードルが高いでしょう。
でもできれば広く一般の方にも、楽しんでもらいたい場所ですよね。
環境保護の視点は大切なので、人間が入らないのが一番よいと言う考え方も分からないでもない。
でも環境を保護しながらも、多くの観光客の方が容易に訪れることができるような道路やリフトなどの開発も、大切なのではないだろうかと思う今日この頃。
美しい国土の一部を登山者だけが独り占めするのは、もったいないと思うのです。
なぜ、北海道に訪れる外国人観光客が、札幌や小樽をスルーしてニセコへ出かけるのかって考えたとき、答えは北海道の自然に魅了されるからですよね。
コロナ以前の姿見や黒岳7合目は、中国人や韓国人旅行者で溢れていたじゃないですか。
実際、大雪山系をはじめ、山岳地帯では以前より外国人ハイカーの姿を多く見かけるようになりました。
しっかりと入園料を徴収して多くの人が訪れれば、環境整備や公園維持に充てることもできるわけで、結果として恒久的に人間にとっても動植物にとっても、また地元経済にとっても好ましい状況になるのではないでしょうか。
フランス・スイス・イタリアのヨーロッパアルプス、ニュージーランド、カナダやアメリカの国立公園など、公園運営の先進諸国から学ぶことが多そうです。
今回でおそらく4回目の雨竜沼湿原訪問ですが、回を重ねるにつれ、ますます好きになります。
ただ、お花のシーズンにしか来たことがないので、9月や10月にも再訪してみたいと思います。
雪のシーズンにも入ることができるのであれば、それも実現したいですね。