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サロモンのTRAIL20を、あえてロングハイクに使ってみたレビュー

TRAIL20

 

数日前に書いたブログで、サロモンのTRAIL20について少しだけ触れてみました。

 

7月19日の山行、オプタテシケ山⇨トムラウシ山で約40km区間を背負ってみましたので、さっそくレビューをしてみようと思います。

 

※今は後継モデルのTRAILBLAZER 20が流通しています。

 

シンプルでベーシックなお値打ちモデル

 

まずはじめに、この製品のポジショニングはプロユースではなく、アマチュア向けであるという点。

 

アマチュア向けと言うと聞こえが悪いかもしれませんが、誤解のないように補足すると、プロを除く一般向けということであり、そしてシンプルでベーシックな製品だということ。

 

ウォーキングなどのタウンユースや通勤(ランニング)、ハイキングなどにちょうど良いと思います。

 

この辺は、メーカーのサイトの記述にもあります。

 

なので、そもそも縦走で使用したり、トレイルのレースで使用することは想定していないのでしょう。

 

それをあえて今回のような真夏の山岳地帯で、丸1日行動する「お伴」にしてみたのです。

 

だから、期待以上の性能は求めていないうえでレビューすることを、最初に付け加えておきます。

 

20リットルサイズはちょっと小さいからこそ良い

 

今回の持ち物は、水が全部で4リットル(背中に2リットル、サイドポケットにそれぞれ1リットル)。

 

あとは雨具上下と雨具兼ウィンドシェルの上衣、シュラフカバー、防寒着兼着替えの中厚ロングスリーブ、手袋の予備、ビーニー、ヘッドライト、カイロや絆創膏など。

 

もちろん、行動食もギリギリ2日分くらい持ちます。 

 

ちなみに僕は過去の勤務経験上、ザックカバーは持たず、中身をすべてジップロックに入れて防水、圧縮するタイプ。

 

さて、20リットルクラスの最も良い所は、重心が高くなること。

 

それによって、身体の重心がブレなくなるのが嬉しいですよね。

 

大は小を兼ねると言いますが、ことザックに関して言えば、できる限り小のほうがよいと思うのです。

 

その理由は、大きいければ大きいほど底面が腰に近くなり、結果として中に入っている重たいモノと肩との距離が長くなって、疲れるから。

 

そのために腰回りのベルトや、胸のストラップを締めるなどして力を分散するわけですが、最初から荷物がコンパクトで、背中の上の方でまとまっているほうが楽。

 

で、この20リットルというサイズは、荷物を満杯に入れてちょうど良いくらい。

 

テントやシュラフを持たない山行であれば、これで十分でしょう。

 

ややネガティブなポイント

 

もちろん、マイナス点がいくつかあります。

 

前回の記事で書いた通り、腰ベルトの右側にチャック付きのポケットが無いこと、同じく左側のポケットのファスナーが使いずらい方向に開放すること。

 

この2点は、今回の山行で使っている最中でも同じことを感じました。

 

もう1点は、サイドポケットのメッシュがやや浅めで、固定するストラップもゴムのように伸びないので、揺れに弱い点。

 

僕は両脇にペットボトルを収納していたのですが、倒木の下を潜り抜けようと屈んだ時や、ハイマツ帯で枝が当たったときの衝撃で何度か脱落しました。

 

水筒を落としても気付かないことが多く、そのままゴミになってしまうので、もう少し深めの作りで、さらに脱落防止が強固であれば良いでしょうね。

 

あと、ちょっと肩が痛かったかな。

 

この問題は、僕のパッキングの仕方やストラップの締め具合なんでしょうね。

 

しかしながら、総合的に見れば軽くて作りがシンプルであり、帰宅後もネットに入れて洗濯機で洗えるのでとっても楽。

 

 

普段使いもしやすいので、年に数回しか山に登らないのであれば、コスパは良好だと思います。

 

もちろん毎週末、山へ出かけるような人であれば、もう少し投資してより良いモノを見つけたほうがいいですね。

 

このクラスのバックパックは実売価格5~6千円で良い、と考えるならばベストバイかな。

 

2万円くらい投資しても良いと考えるならば、もう少しプロユース仕様の製品を選ぶべきですかね。

 

僕自身、新しいバックパック購入の検討をする、良い機会になりました。

 

道具は長く使えば愛着がわきますし、自分が道具に馴染むものですが、より優れたものがあるかもしれないと考え、どんどん新しいものを試すほうが良いかもしれないと思う今日この頃です。

 

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