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残業時間が減ってみて、はじめて気付いた「良かった」と感じること

 

僕が勤めている工場は、始業時間が8時、終業時間が17時が基本なのだけど、事実上5時から19時くらいまで稼働している。

 

そのため、17時以降の時間帯はライン担当者が残業を、早朝の5時から8時までの時間帯はホワイトカラーも含めて正社員全員で勤務を分担することで、社員全員に月間20~30時間程度の残業が発生している。

 

その分の残業手当ては、当然のことながら基本給のプラスアルファになる。

 

僕のような独身者にとっては、目先のお小遣いとなるので有り難い。

 

ただ、基本給と残業手当の区別なんて給与明細を見ないと判別できないわけで、銀行口座に振り込まれた金額が月収の全てなのだ。

 

これが常態化するとどうなるか?

 

残業手当をあてにした生活設計になりがち。

 

だから、残業代が減るということ=お父ちゃんの月収が減ったと、家族から白い目で見られてもおかしくないだろう。

 

早く出勤したら、早く帰りなさい

 

そんな中、僕の勤め先でも4月頃から、新型コロナウィルスの影響で仕事量が減り始め、会社全体の売り上げが下がっていることを理由に、残業削減が呼びかけられた。

 

至極真っ当な話であり、僕が経営者なら同じことを指示すると思う。

 

早く出勤した分は、なるべく早く帰りなさいというお達しで、僕は率先して守ってみたし、仕事量がV字回復した今でもそうし続けている

 

余計な話かもしれないが、社内で最も残業削減に貢献した社員だと自負している

 

具体的には、5時に出勤すれば14時には退勤するといった具合。

 

14時に帰れば、幼稚園のお迎えや小学生の下校時間と重なり、ちょっとバツが悪い。

 

結果として5月は残業手当ゼロとなり、月収がかなり減ってしまったものの、毎日の拘束時間が9時間(休憩1時間を含む)となったことで、ランやバイクのトレーニング時間も作れたし、こうして毎日ブログを書く時間や、読書をする時間も作れるようになった。

 

何より、自分の時間の大切さに改めて気付き、長時間労働によるパフォーマンスの低下など、これまでは見えない弊害があったということを確認できた

 

残業で得られた手当など、しょせん時間を切り売りした結果に過ぎない

 

本来は、自分や家族のために使うべき大切な時間なのだ。

 

そんな僕も、つい最近までこんな大切なことを理解できていなかったように思う。

 

こうして残業が減ったことで、勤務時間を平準化できるようになった。

 

会社での勤務時間を平準化できるメリットは、このように余暇を充実させることに繋がり、幸福度が加速度的に高まる

 

もちろん、仕事を心底愛している人であれば、献身的に働くのは悪くないかもしれない。

 

また、若い時期に会社でがむしゃらに働くことは、一定のメリットもあると思っている。

 

でも、時間を費やせば成果もパラレルになるかと言えば、決してそうとは限らない。

 

だったら、拘束時間内で最大のパフォーマンスを上げられるようにして、残りの時間は好きに使うべきだと思う。

 

それと、年収が高いほうが幸せだと思われがちだけど、僕はそうは思わない。

 

年収に生活レベルや生活環境を合わせることさえできれば、多くを欲する必要がないからだ。

 

それならば、働く時間や働く環境(職場の雰囲気、業務内容、人間関係など)を重視した方がいいと思う。

 

この考え方は、僕が20代、30代の頃には1mmたりとも思わなかったこと。

 

しかし、いまそのように考えられるようになった理由は、独身であるがゆえに全ての時間とお金を自分のために使えるからなのかもしれない

 

家庭や住宅ローンなどを抱えていれば、このように考えられなかっただろう。

 

いずれにせよ、残業代が減ったことによる損失よりも、自由な時間が増えた恩恵のほうが、僕にとっては大きいと本気で感じ、得られた時間を噛みしめている。

 

まあ、ムダにお酒を飲む時間も増えたかもしれないが、それはそれで幸せなことだ。

 

オプタテシケ山

残業が増えて拘束時間が増えると平日に何もできなくなり、休日に休息を取るという悪循環になりがち。休日に思い切り遊んでリフレッシュし、平日は制限時間内で仕事に集中したほうがパフォーマンスも上がるし、思わぬアイデアも浮かびやすい。また、心に余裕が生まれるので、笑顔でいられる。

 

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