深夜から早朝に向けて山を歩くと、大自然の中で地球の夜明けに出会えて、最高の気分になります。
僕にとって山で感じる魅力の大部分は、山岳風景にあると思っています。
数年前までは、空が白み始める頃から登り始めることが多かったのですが、最近は深夜から登り始めることが多くなりました。
仕事を終えてからクルマを走らせ、ほぼ不眠で歩き始めることは、交通安全や体調管理にとっては決して良くないこととは思うけれど、集中力を増して全力勝負で挑みます。
今日は山々で迎える朝をテーマに、過去のシーンを振り返ってみたいと思います。
夏の山頂で迎える山岳風景
十勝岳山頂で迎える夜明け。十勝岳は夜間でも登りやすいし、山頂からの眺めも素晴らしい。人気の山なので日中は混雑するが、早朝や夕方は他の登山者と出会わないだろう。深田百名山の大雪山(旭岳)、トムラウシ山に比べるとマイナーだけど、山頂からの眺めはおそらくここがイチバン。表大雪や東大雪、日高山脈、夕張山地も全部見渡せる。
平山山頂から見た武利岳方面の夜明け。平山は初夏の花が人気の山だけど、山頂からの眺めもピカイチだし、トレイル上の黄葉もガチで素晴らしい。
つい先週登ったばかりの鹿島槍ヶ岳から。地元の山ばかりではなく、全国、全世界の山にも足を延ばしたい。行きたい場所でいっぱいだ。
12月、晩秋の台湾雪山。富士山頂と変わらない標高に山々が連なって大変素晴らしい。海外渡航が再びできるようになったら、台湾の山々には積極的に通いたい。
利尻島に前日入りし、23時にキャンプ場を出発して山頂を目指した。山頂でちょうどご来光。山では朝早いと雲海が見られることが多いが、この広い北海道の大地で眼下に洋上の雲海を見られる山はあまりないかも。
地元の札幌岳も晴れていればとても景色がよい。だけど、早朝に山頂に立つ人はどれだけいるだろう?わずかに数時間早めるだけで、まったく異なった経験ができるのも山の魅力。
山頂への途中で迎える朝
ウペペサンケ山への登りで迎える夜明け。糠平湖やクマネシリ山塊、阿寒の山々も見える。夜間の行程が長ければ長いほど夜明けが訪れた時に安堵するものだ。なんだろう?「助かった」という気持ち。
芦別岳新道から見下ろす大雲海。夜明けとともにこんな景色が見られれば、眠気も一気に吹き飛んでテンションマックスだ。
北アルプスの笠新道から見た槍ヶ岳をズーム。このあと、雲が一気に晴れて穂高連峰も全部見えた。初めて登る山は新鮮味がまるで違う。
キナバル山。下界はジャングルだけど、上部は岩の世界。まるで富士山のご来光登山のように特別な山だけど、現地ガイドが必ず付いてくれるので、安心して山頂に立てるのも嬉しい。
雪が残る時期に林道で迎える夜明けも好きだ。凛とした空気がとっても気持ちが良い。
夜明けの浜益岳を幌天狗への登りから。1度目に訪れるときは日中に偵察を兼ねて。2度目や3度目となってくれば、深夜出発でも精神面での負担がかなり軽減される。
富良野岳への登りから振り返る十勝連峰。今年はもう一度十勝連峰の日帰り縦走をやりたくてチャンスを窺っているところ。
奥徳富岳への登りから。群別岳に夜明けがやって来る。まだ4か月前の出来事だけど、来シーズンにも再訪したい気分。
先月登ったオプタテシケ山への途中からの眺め。まあ、とにかく十勝連峰はどこで夜が明けても眺めが素晴らしい。こんな山々が自宅から200km圏内にあるなんてラッキー。