15年以上前、細板のテレマークスキーを購入したことがある。
僕はゲレンデスキーでさえも、滑走が致命的なくらい下手くそなのに、深雪でのテレマークターンなんてまともに出来るわけもなく、練習もそこそこで結局は長続きしなかった。
じゃあその細板を、緩斜面や平地をメインとしたルートで使用するのかと言えば、それもしない。
スキーの重量やブーツの柔軟性を考えれば、歩行メインならスノーシューだけで通した方が楽だから。
で、その板とは別に、親戚のおじさんから貰ったクロカンスキーがあって、その軽快さとお手軽さにとても惹かれてしまった。
ビンディング込みで片側900g未満と軽く、ブーツも軽い。
ただエッジがないので、滑走はできないと思うし、ラッセルも辛いだろう。
これを林道や丘陵ハイクで使えたら、機動力を発揮したロングツーリングができそうだけど、試さずじまいで数年の歳月が経過してしまった。
BCクロカンというジャンルに期待
今年の冬も海外旅行には行けない見通しなので、いつもの年より雪山で遊ぶ機会を増やそうと思っている。
で、最近になってBCクロカンというジャンルのスキーがあることを知った。
正確にはそんなジャンルはなくて、軽めのテレマーク板にクロカン用のビンディングを付けた亜流のようだけど、詳しくは分からない。
山には登らず、冬季閉鎖の道道をひたすら歩いて峠越えをしたり、全面凍結した湖沼群を巡ったりするようなシーンに最適そうだ。
軽快に機動できて、装備全体が軽い。
シールがなくてもそこそこの斜面は登れそうだし、ワカンやスノーシュー、アイゼンに切り替えてシートラするのも楽そうだ。
そんなシーンがあるかどうかは分からないが、、、
スキーでの滑走をメインで考えていないので、かなりマニアックな存在だと思うが、いいんだそれでも。
ニセコや羊蹄山の裾野を周回するようなコースや、山を見ながら冬期閉鎖の道道を朝から晩までひたすら歩くなど、ちょっと変わったことをやってみたい。
まずは今持っているクロカンスキーで、どのくらいのポテンシャルを持っているか試してみてから、購入を検討しよう。
ブーツだけBCクロカン用を購入すれば、この板でもかなり遊べるのだけどね。
いま僕が持っているクロカンスキーは、NNN規格のビンディング込みで片側890g。でもさすがにこの板じゃラッセルは厳しいし、いくら滑走しないとは言ってもツーリング向きではないでしょう。まあ、テレマークの細板も含め、雪が降ったらまずはとにかく使い倒そう。自転車なんかと一緒で、まずは理屈抜きで乗ってナンボの世界だと思う。