日本百名山で有名な道東の名峰斜里岳。
今回もマイナーな三井コースから登ってみました。
このコースを登るのは2014年9月以来、6年ぶり。
⇨【斜里岳|日本百名山】三井コースからの登山は静かで渡渉箇所も無く、コースタイムも短い穴場ルートだった
三井コース?って疑問符が付く人も多いかもしれませんよね。
でも地元の案内看板などでは「斜里コース」としても書かれていますし、北海道夏山ガイドにも詳しく紹介されています。
個人的にはお気に入りのコースなので、昨日の羅臼岳に続いて登ってみました。
登山口までのアクセスが分かりずらいかも
このコースが人気が無い理由は、単純に知名度の問題ではないかと思います。
それと、アクセスが分かりずらいのと、ちょっと不安を煽るような情報。
- 登山口までの林道区間が分かりずらく、未舗装区間がある
- 登山口に駐車スペースがほとんどない
- ヒグマと遭遇する可能性
- 上部の岩場が危険
こんなところでしょうか。
しかし、駐車料金はかからないし、コースタイムもこちらのほうが短い。
「午後になってから登らないで」等の入山規制は一切ありません。
コース全般で人と会うことはほとんどなく、渡渉もありません。
問題点は、Googleマップや車載のナビには登山口まで表示されないところ。
今回は早朝3時頃からの登山でしたので、暗い中でも登山口へ到達できるように、事前に予習しておく必要があります。
詳しくは、下記の記事に詳しくまとめましたので、ご参考ください。
⇨日本百名山|斜里岳登山のマイナールート|三井コース(斜里コース)登山口への行き方
夜が明ける前、早朝3時15分に出発
マイナーなルートではありますが、標識類は整備されていますし、笹刈りもされていて歩きやすいです。
暗い中でもコースをロストするようなことはありません。
ただし、やはりヒグマと遭遇する懸念はあります。
今回は駐車場に1台も停まっておらず、入山届にも当日の記入がなかったので、おそらくこの時点で登山道を歩いている人はいないはず。
鈴はもちろんですが、随時笛を吹いて自分の存在を知らせておきます。
登山開始時刻が3時15分。
それから1時間15分経って、やっと夜が明けます。
太陽の左側に、昨日登った羅臼岳と知床連山が見えていますね。
三井コースは大きく3つのパートに分かれていて、序盤は石がゴロゴロの枯沢、メインは登り一辺倒の歩きやすい尾根、最後は岩稜の吊り尾根と急登で一気に高度を稼ぎます。
短時間でこれほど変化する登山道を楽しめるところも、このコースの魅力かも。
振り返ると、オホーツク海の海岸線。
こんな景色が見られるのも、独立峰的な山の特徴でしょうね。
ガマ岩を過ぎると山頂部が眼前に迫り、いよいよこのコースのハイライト。
植生もハイマツに変わり、気象条件の厳しさが伺えます。
この日は下界は風もなく暖かい朝。
ところがこの辺りから一気に肌寒くなってきました。
最後は芦別岳の新道のように急な登りを詰めると、突然山頂へ飛び出します。
今日はちょっと頑張って、登山口からちょうど2時間。
朝陽が当たって、地表に斜里岳の影ができています。
時刻はまだ5時15分ということもあり、山頂は無人でひとり占め。
清岳荘からのコースを見下ろしても、人の気配はまったくありません。
真夏の週末でも、こうして時間をずらすことで静かな山旅を楽しめます。
やっぱり山は朝がいい!
20分くらい滞在し、1時間30分くらいで下山完了。
再び札幌まで8時間近い運転が待っています。
こうして3日間の夏休みは終わりましたが、週末はどこへ行こう?と次の山行を考えちゃいます。