登山後の楽しみは?と訊かれたら、なんと言ってもまずはお風呂!
そして生ビールと美味しいご飯、布団でぐっすり眠ることですよね。
特に登山で疲れた体を癒すには、お風呂が欠かせません。
でけど、ただサッパリするためだけにお風呂に入るのは、あまりよろしくないかも。
この記事では今までの体験をもとに、お風呂と疲労回復について主観的な意見を書いてみようと思います。
当日と翌日以降の入浴方法は異なる
入浴で疲労を回復させるためには、温めのお湯に長く浸かることが一般的に推奨されているようです。
熱いお風呂が大・大・大好きな僕も、これについては賛成意見。
だから、温いお風呂に不満を持ちながらも、我慢して入るようにしています。
しかし、これには一つだけ条件があります。
温めのお風呂に長く浸かるのは、登山翌日からにするということ。
登山当日は、とにかく水風呂で何度もアイシングをすることの方が、疲労回復にははるかに効果的だと感じています。
そのうえで翌日の入浴からは温めのお風呂に長く浸かる、これが疲労回復への早道だと思います。
下山後に長風呂をしたくなる気持ちは十分過ぎるほど共感できますが、疲労回復のためには水風呂を優先すべきです。
ちなみに半身浴とか、全身浴についても言及されることがありますが、いくら疲労回復のためとは言え、半身浴で済ませるなんてもったいない!っていうのが私の意見。
登山当日にお風呂に入れない場合はどうする?
夜遅くに下山してそのまま車中泊をしたり、山小屋やテントで山中泊をしたりする場合は、翌日の疲労度が大きくてグッタリとすることがあります。
これでは2日目以降も元気に歩くことができず、楽しさも半減。
そのため、すでに下山後であれば水道や川、山中であれば雪渓や沢を見つけ、そこで足だけでも冷やしておくとかなり楽になります。
もし水場が無ければ、タオルを水で湿らせて身体を拭きます。
これだけでかなりサッパリ。
さらに足を中心に濡れタオルで拭いて湿らせた後、乾燥させることで体温を奪います。
再び拭いて乾燥させてを繰り返すことで、翌日はかなり楽になりますよ。
水風呂同様、とにかく冷やすということがポイント。
早く休みたいところですが、ここは面倒くさがらず、体のケアには時間をかけるべきです。
長時間の運転が控えている時は、水風呂で締める
私は1人で山へ出かけるときには、お風呂に入らないで真っ直ぐ帰宅することが多いです。
理由は運転中に眠くなるから。
- いつもより早起きをしている
- 山に登って疲れている
- ご飯を食べてお腹がいっぱい
- お風呂で身体が温まる
- お風呂で精神的にリラックスした
これだけの条件が揃えば、眠くなるのは当然です。
でも同行者がいる場合では、お風呂に寄ることを求めらることもあるでしょう。
そんなときは、温浴と水風呂を何度も繰り返し、最後は水風呂で締めるようにします。
これで、運転中に睡魔に襲われることを幾分防げるでしょう。
登山の帰り道に居眠り運転をしてしまい、”気付けば病院のベッドに居た”という話を聞いたこともあります。
激しい睡魔に襲われつつも、そのまま運転を続けた経験は誰にでもありますよね?
居眠り運転は飲酒運転よりもある意味では危険な行為だと思います。
こんなときは、車を停めて15分くらい眠るだけでかなりスッキリします。
カラダの芯に染み渡るような感覚があるうちは、毎日入浴する。
分かります?この感覚。
浴槽の中で、お湯が背骨に染み渡っていくような感覚。
こういう感覚があるうちは、2~3日続けて入浴します。
水風呂は初日はしつこく入るけれど、2日目以降はあまり必要ないというのが私の実感。
むしろ、温めのお風呂に長く浸かる。
これで登山後2日くらいで完全に近い状態まで回復するでしょう。
こうして平日は仕事をしながら徐々に調子を整え、再び週末に山歩きを楽しむ、このサイクルって本当に最高ですよね。
お風呂の入り方で人から指図されたくない、という気持ちは分かります。
ただ、もし登山後になかなか疲れが取れないという悩みを抱えている人がいれば、一度試してみてはいかがでしょうか。
あくまでも私の経験を踏まえての意見なので、学術的な根拠は不明です。
先日、鹿島槍ヶ岳から下山後に利用した大町温泉郷の薬師の湯。登山口から15分くらいの距離ですぐに入浴し、大広間で仮眠をしてから運転。ご飯を食べて暗くなったらビールを飲んでその場で車中泊なんてパターンなら最高だ。下山後にほとんど移動せず、温泉宿に泊まるのがイチバンだろう。