昨日ブログにアップした斜里岳の三井コースについて、登山口までの経路が分かりずらいと感じたので、少し詳しく説明したいと思います。
三井コース(斜里コース)は、清岳荘から登る清里コースに比べるとはるかにマイナーで知名度そのものが低いようです。
しかしながら渡渉は一切無くコースタイムも短く、しかも登山者がほとんどいないので静かな山旅を楽しむことができます。
ヒグマとの遭遇懸念や、上部の岩場の危険性は確かに一つのリスクではありますが、私見ではそれほど心配する必要はないかと思っています。
では、さっそく説明していきます。
登山口の場所を事前に把握する
Googleマップや車載のナビでは、林道の入り口となる道道1000号「富士川上線」までは表示されるのですが、そこから登山口までの経路については描かれていません。
また、現地にも案内標識はほとんどなかったと思います。
なので、現地へ行ってから調べようとしても、地元の人に訊かないときっと分からないでしょう。
そこで事前の予習がちょっと必要になります。
地理院地図の一部を加工して使用
2万5千分の1の地図では、上のキャプチャの位置になります。
国道334号線からのアクセス
ここでは、北見や美幌方面から国道334号線でアクセスする場合を想定して説明します。
南斜里駅が近くなってくると、国道334号線は斜め左方向に折れ、斜里市街地へと向かいます。
この交差点で、そのまま真っ直ぐに進み、道道1000号線(富士川上線)に入ります。
Googleマップでは川上神社がある交差点です。
そのまま西進すること約2.5kmで、上の画像の交差点に差し掛かります。
ここで青看板に従って「富士」「豊里」方面へ右折。
ちなみにここで左折すると、再び国道334号線で斜里市街地に出ます。
さらに南進すること約6.5kmでT字路にぶつかります。
ここを「三井」方面へ左折。
左折して直ぐ、50mで再びT字路になるので、ここを直進せずに「富士」方面へ右折。
前方には斜里岳と並ぶもう一つの名峰、海別岳が見えています。
ちなみに道道945号「豊里中斜里停車場線」と道道1000号「富士川上線」の重複区間となるため、Googleマップや車載ナビでは道道945号が優先表示されている場合があります。
斜里岳を正面に見ながらさらに1.5kmほど南進すると、道道が屈曲する十字路があります。
ここまでが、Googleマップや車載ナビに掲載されています。
なのでこの地点をナビで登録しておけば、深夜早朝の時間帯でも走行はスムーズです。
Googleマップではちょうどこの場所になります。
地図上には交差点はありませんが、ここから東へ向かう砂利道が続いています。
エゾシカ進入防止用ゲートを開放し、三井コース登山口へ
交差点を右折すると砂利道となり、一帯は農地になっています。
かまぼこ型の青い農業用倉庫があるので、ひとつの目印になるでしょう。
200mくらい進むと道は左に屈曲し、前方に斜里岳が見えます。
さらに500mくらい進み、畑の端っこまでくるとエゾシカ進入防止用のゲートがあります。
このゲートは施錠されていませんので、自由に開放することができます。
チェーンで簡易的にロックされていますが、それを外して開放するだけで車の往来が可能です。
「お願い」に書かれている通り、通行後は面倒でも必ずゲートを閉めることをお忘れなく。
余談ですが、私が深夜にこのゲートを開けようとした瞬間、チェーンの辺りで大きなクモが突然動き出し、かなり動揺しました(汗)
さて林道区間は特に荒れているような箇所も無く、スムーズに走ることができます。
ゲートからの距離はおよそ5km、標高差は300mくらいなので、MTBでも苦労せずに到達できると思います。
清岳荘にMTBをデポして車で三井コース登山口へ移動、三井コースから登って清里コースに下山するような周回登山も楽しいでしょう。
その場合、清岳荘から三井コース登山口までの移動距離は約18km、次の画像にある川里林道を走れば(地図上では繋がっていますが、現地では未調査)、約11kmくらいで移動できそうです。
ゲートからおよそ1.7km地点に分岐があり、川里林道と書かれた標識が立っています。
地図上では点線道となっていますし、草が多く生えているのですが、深夜だと誤って進入する可能性があるので注意が必要です。
さらに500mくらい進んだところにT字路があり、ここで右折します。
地図上では・305の地点になります。
道路の両側に別々の案内標識があるので、反対側から来ても見落とすことはないでしょう。
案内看板の通り、およそ2.8km地点に登山口があり、目の前に駐車スペースがあります。
5台くらいしか余裕がないので、満車の時は注意が必要です。
登山口には大きな看板もあり、入山届のボックスも設置されています。
登山届は、別途北海道警察へ提出しましょう。
YAMAPアプリを利用するともっと簡単です。
登山道については、別の記事をご覧ください。
2020年8月下旬に登った時のブログ
2014年9月上旬に登った時のブログ
⇨【斜里岳|日本百名山】三井コースからの登山は静かで渡渉箇所もなく、コースタイムも短い穴場ルートだった
早朝に三井コースから登ると誰とも会わず、山頂も独り占めできる可能性が高いのでおススメ。