前回の記事で、蓮華温泉から白馬岳までの区間について公開しましたが、今回は雪倉岳を経由して下山までの様子をお伝えします。
山行日からすでに10日も経過し、公開が遅れてしまい申し訳ありません。
三国境から人気が少ない雪倉岳への縦走路へ
白馬岳山頂でガスがかかってきたので、今回は白馬三山への縦走を諦めて、今日の目標は雪倉岳に変更。
まずは三国境まで下ります。
幸い、こちら側の稜線はガスがかかることもなく、この段階では目指す雪倉岳のピークも晴れています。
時刻は午前8時半くらい。
三国境から雪倉岳への縦走路は登山者が一気に減り、僕の地元の北海道並みに静かな山旅を楽しめました。
最初はガレの斜面をグングン下るところから。
LCCではストックを機内に持ち込めないから、今回の山行はストックなしで慎重に。
蓮華温泉から雪倉岳を目指す人は雪倉岳をピストンして鉱山道から下山するか、朝日岳まで縦走して蓮華温泉へ下りるかのいずれかのようです。
でも僕は再び三国境まで登り返して、小蓮華岳経由で蓮華温泉へ下山するパターン。
きっとレアなケース。
社内ではよく変人って言われます。
三国境と雪倉岳の中間には鉢ヶ岳というピークがあり、ここの標高は2,563m。
手前には蓮華温泉へ至る鉱山道があり、さらに最低コルまで下がったところから山腹に縦走路が付けられています。
ですから鉢ヶ岳のピークを踏むことはありません。
単純に雪倉岳を目指すならそれでも構いませんが、なかなかカッコイイピークなのでせっかくなら山頂を踏みたいところですよね。
コルから雪倉岳の山頂へ
鉢ヶ岳をトラバースをして、避難小屋の手前付近から見上げる雪倉岳。
日本で最も北に位置する2,600m峰と言われているものの、姿かたちは優しいですよね。
この時点ではまだ晴れていたのですが、その後は雲が山頂付近を包んでしまいます。
雪倉岳には避難小屋があって、固い扉を開けると室内は清掃が行き届いてとっても清潔。
緊急時にとても心強い存在です。
石壁の作り方から察するに、谷底から吹き上げる風雪が強いのでしょうか。
雪倉岳避難小屋を午前9時40分に出発し、山頂を目指します。
振り返ると鉢ヶ岳。
今度は雪がある季節に来てみたいですね。
すでに9月に入っていますが、この付近はお花が多い印象。
雪倉岳の名前の通り、降雪量が多くて夏になってもかなり遅くまで雪が残るのでしょうか。
花の咲き始めるテンポが若干ズレているのかな。
避難小屋から30分くらいで本日の目的地である雪倉岳の山頂へ。
山頂標識の背丈が低いので、変なポーズでセルフィ。
時刻は午前10時過ぎ。
蓮華温泉の登山口から白馬岳を経由して、およそ7時間半くらいかかりました。
今年の山行では10時間くらい歩くことがしょっちゅうあるので、何とも感じません。
しかし一般的な登山者であれば、やっぱり1泊2日行程でしょう。
感覚が麻痺していて、そういう意味ではこのブログってほとんど役に立っていないのかも、、、汗
雪倉岳から三国境を経由して蓮華温泉へ
雪倉岳の山頂を離れ、再び鉢ヶ岳のトラバース。
曇っていたのは雪倉岳のピークだけで、この付近は青空が出ています。
やっぱり山歩きはこうでなきゃ。
再び登り返して三国境へ。
トレーニングと言い聞かせて、登りを我慢します。
最後の最後でショートカットしちゃいましたけど。
ちなみに、鉱山道から下山せずにわざわざ登り返してまで三国境を経由する理由は、ザックのサイドポケットに固定していたはずの水筒を序盤で脱落してしまったから。
それを回収するために同じルートで下山します。
ところが落としてしまった水筒は、最後まで見つからず。
実のところ、結果は車の中で脱落して助手席に残置されていたのですが、、、
イヤですね、歳は取りたくないや。
下山が佳境を迎えると、行動食は全て消化してしまいます。
最近は20リットルの小さなザックを愛用しているので、行動食のサイズも小さめ。
容積が大きなパン類やおにぎりなどは持たず、エネルギーバー系のものがメイン。
それとゼリー飲料。
以前は行動食も予備を持って出かけていたけれど、最近は下山時にピッタリすべて消化しているような計画ですね。
小蓮華山へ登り返して、本日の登りはすべて終了。
あとはずーっと下り基調。
個人的には下りの方が疲れるし、足へのダメージも大きいのがイヤ。
1日の行動の最後だからという理由もありますが。
正午を過ぎ、積乱雲が空高くに昇って周囲もガスに包まれてきたので、雨が降る前に下山を急ぎます。
朝は真っ暗でほとんど見えなかった白馬大池。
一帯はお花畑の跡があり、雪が解ける頃は最高のロケーションでしょうね。
梅雨明けが早めのシーズンがあれば、その時に再訪してみたいなぁ。
下山は14時40分頃。
登山開始からちょうど12時間を要しました。
ファーウェイのBand 4 Proは、GPSを起動すると7時間くらいしか電池が持たないので、こういう山行時はログを取らないようにしています。
なので、万歩計のみ。
5万4千歩くらい歩いたみたい。
この後、9月13日に表大雪を11時間半歩いたときもほぼ5万歩でしたので、今の僕の体力レベルでは、このくらいが快適だという感じです。
⇨紅葉を見つけに、旭岳温泉から旭岳・北鎮岳・当麻乗越を巡る旅
下山後は蓮華温泉の駐車場で後片付けをして、この後は長野市のビジネスホテルで宿泊。
3日間の本州遠征は終了です。
全体の旅行記は下のブログにて。