先日書いたブログの中で「日本百名山をはじめようと思う」というような内容のことを書きました。
以前から日本百名山には興味がなかったわけではないものの、働き盛りの現役世代がやることではなくて、引退後に10年くらいかけてのんびり達成するような位置づけで考えていました。
ところがCOVID-19の影響で海外へ行けなくなってしまったので、収束までの数年間のうちにこちらを先にやってしまおうと思ったのです。
良いタイミングだと直感的に感じたのでしょう。
これについては、すでに取り組み始めているのですが、スタートして気付いたことを書いてみようと思います。
自分にはできないという思考のブロックがあった
今までの僕は、地元の北海道の山ばかり登ってきたわけですが、その理由は「2日程度の休日で本州の山に登るなんて無理だ」という思考上のブロックがあったからです。
自分自身の問題ではなく、周囲の環境を理由に「できない」と初めから諦めていたわけです。
40代初めまで勤めていた会社は、月間のお休みが最高でも5日の企業だったということも思考にブロックをかけていた理由の一つかも。
でもいま勤めている会社では毎週日曜日の休日の他に4~5日のお休みがあり、2連休を取ることは決して難しいことではありません。
「2連休で北海道から本州へ飛んで山に登るなんて厳しい」と何となく思っていました。
この「何となく思っていた」というのがいけない。
やろうと思えば実際にはできるのです。
考え方のブロックを外すためには、周囲の環境が変わる必要は一切なく、自分自身がゼロベースで考えを構築すればいいだけの話だと思います。
なので、やりたいと思っていることに関しては、どうすれば実行できるか?つまり、実行までのプロセスを具体的に描いて、費用と時間を具体的に見積もることが大切なのかなと感じています。
実際にかかる費用と時間を見積もることは、仕事では日常的に行っているでしょうし、生活においても行っているはず(例えば引っ越しなど)。
PDCAサイクルなんてメジャーな考え方があるけれど、これは生活の中でも使えるフレームワーク。
同じことを「遊び」でもやればいいだけの話。
だけど、これがなぜかなかなかできない。
不思議ですよね。
実行に向けたプロセスをしっかり見積もることさえできれば、できないという思考のブロックが必ず外れます。
あとは実現に向けて実際に行動に移せばよいだけ。
これ以降は実行力と行動力の問題です。
で、もう一つ伝えたいのは、先ほどの思考のブロックの他に「やりたいと思っている」ことと「絶対やりたい」とでは似て非なるということ。
「やってみたいなぁ」とぼんやり描いているうちは、実現しないと思うのです。
だから「絶対実現するゾ」という明確な意志を持つことが最初のステップだと思うのです。
そういう僕も、何となくやってみたいなぁ、というレベルのことがたくさんあるので、偉そうなことは言えないんですけどね。。。
仕事だけではなく、育児、介護、金銭的な問題など、「できない」「できるわけがない」と思考をブロックする要素はたくさんあります。
でもそれは多かれ少なかれ、誰しもが抱えているもの。
自分がおかれた環境で最大限できることをやり遂げることのが、夢の実現への近道だと思うのです。
日本百名山の話をすれば、2014年に日本百名山ひと筆書きを実現した田中陽気さん。彼が偉業を成し遂げた理由を探れば、「体力が超人的だった」「若い」「スポンサーが付いて資金面で潤沢だった」などと考える人がいるが、それはただの要素に過ぎない。彼が実際に夢を思い描いて、具体的なプランを緻密に立て、実際に行動した結果なのだ。だから数多くの人々の心を動かしたのだと思うし、僕は今でも尊敬している。彼だって若いとは言ってもすでに37歳、その年代で未だ大きなことを成し遂げようと頑張る姿に心を打たれる。山々に登りながら徒歩で日本を三周もするなんてまさに「前人未到」。