ちょっと更新が遅くなりましたが、10月11日に登った秋田駒ヶ岳についてまとめてみます。
前日は登山基地となる田沢湖高原温泉に宿泊し、翌朝はホテルで朝食を食べてから出発。
田沢湖高原温泉は、秋田駒ヶ岳登山の前夜泊に最高の立地。
午前8時30分頃、八合目行きのシャトルバスに乗車します。
アルパこまくさで乗車券を購入し、八合目小屋へ
駐車場に到着したら(ホテルから1kmもないのですが、、、)シャトルバス乗り場となるアルパこまくさの館内で、事前に乗車券を購入しておきます。
秋田駒ヶ岳の夏山シーズンは最盛期は毎日、それ以外は土日祝日を中心に交通規制がかかるんですね。
今日は日曜日。
なので、八合目までシャトルバスを利用します。
詳しくは仙北市のサイトにて。
バス停にはすでに50人以上が並んでいますが、バスは2台とか3台とか増便されるので乗れないかもしれないという心配は要りませんでした。
とにかくお行儀よく並ぶことにしましょう。
バスの運賃は片道630円。
GoToトラベルの地域共通クーポンも使用できますので、田沢湖高原温泉や乳頭温泉郷の対象ホテルに宿泊すれば、往復1,260円-クーポン1,000円分=差額260円の支出で済むでしょう。
出発時刻のちょっと前になると、バスが入ってきました。
全員が座れて、満席になる頃にさらに次のバスがやって来ます。
八合目までの道路はとても狭いので、すべてのバスの出発準備が整ってから全部揃って出発するみたいですね。
バスに揺られることおよそ30分。
雲の中で視界が悪く、路面も濡れている八合目に到着です。
標高を上げるにつれ紅葉が増していき、遠目に田沢湖を見下ろしながらクネクネした道を登ってきました。
乗り物酔いする人は注意が必要。
八合目から男女岳山頂へ
八合目駐車場から反対側に見えるのは笹森山でしょうか。
山肌の紅葉が見事ですが、今日は残念ながら半分は雲のなかでした。
八合目の小屋2つの建屋が渡り廊下で接続されていて、休憩したりバスの出発待ちをしたりするのに最適。
簡易売店やトイレも併設されていて、大きな概念図を見て地形やコースタイムの確認もできます。
いきなり視程不良でテンションダウンですが、雨が降らないだけマシ。
2万5千分の1の地形図には、八合目小屋から合計4本の点線道が描かれていますが、ほとんどの人は通称”片倉岳”を経由してまずは阿弥陀池を目指します。
靴洗い場で靴底をサッと洗い流し、靴底に付着した植物の種を持ち込まないようにします。
阿弥陀池が近付いてくると木道が整備され、左手に男女岳、右手に男岳を見ることができるはず、、、
この辺りは雪解けシーズンのお花畑がきっと素晴らしいでしょうね。
先に男岳に登ってから男女岳に登るのが順序としてスムーズですが、今回はまず男女岳から。
阿弥陀池からの標高差は100mくらい。
最初は土の斜面、次いで岩が引き詰められたゴーロ、最後は木段と続いています。
頂上は大きく開けていて、こんな天気なのに多くの登山者で賑わっていました。
紅葉最盛期の日曜日。
晴れていればぐるっと全周を見渡せる場所なだけに惜しい気分。
いつもはソロ登山なのでセルフタイマーで自撮りするのだけど、今日は母にシャッターを押してもらいました。
まもなく後期高齢者になろうとする母と、こうして活動を共にできるのは、共通の趣味があってこそ。
そうでもなければ、1年に1回会うか会わないかくらいだったと思います。
こういうのって退職した職場の人間関係に似ていますよね。
男岳、横岳、焼森を経由して八合目へ下山
雲がちょっとだけ晴れて、男女岳の全容が見える瞬間がありました。
阿弥陀池の避難小屋まで下り、来た道を戻って男岳へと登る場面で振り返ります。
まずは男岳と横岳とを繋ぐ馬の背への登り。
阿弥陀池から分岐まで40mくらい高度を上げます。
ちなみに分岐から右に曲がると男岳、真っ直ぐ谷へ下りるとムーミン谷、左に曲がると横岳への馬の背です。
ガスの中でムーミン谷が見えなかったのが残念。
少々急な岩場を登って平坦地へ出ると、まもなく男岳の山頂。
残念ながらここも雲の中。
少し前にスライドした男性が「一緒だけ晴れて田沢湖が見えました」と言っていたので、僕たちはちょっとタイミングを外してしまったようです。
男岳分岐までいったん下り、次は横岳を目指します。
横岳分岐までの馬の背は距離こそ短いものの、歩く人が少ないうえに道も狭く、歩きにくい区間です。
横岳分岐まで来ると登山道はイージーに。
横岳までの区間もその先の焼森へと続く区間もとても歩きやすく、地形もなだらかで快適。
視界は悪いものの、風もなく穏やかでした。
この写真、焼森から八合目小屋までの下りの1シーン。
一見何てことはない場面ですが、白髪の女性は80歳を超えているんです。
下りでの膝の曲がり具合なんて、とてもとてもそんな高齢とは思えないくらい。
彼女はかなりの偏食なので、好き嫌いもそこそこあるんです。
いつまでも若い身体を維持するためには、食事よりも運動の方が圧倒的に大切だという一例を学べます。
もちろん、食事も大切ですよ。
焼森から八合目へ下りは濃いガスの中。
でもここは紅葉の見ごたえある区間。
結局、ずっと雲の中でのハイキングとなってしまいましたが、彼女たちは目標を達成できて満足そう。
僕はちょっと不完全燃焼気味なので、また季節を変えて再訪したいと思っています。
バスの発車まで約30分ほどあったので、八合目小屋でちょっと休憩。
ここの売店ではバスの乗車券は購入できないので、アルパこまくさで往復分を事前に購入しておきます。
もちろんバスの中でも支払えますが、スムーズな上下車のために事前購入を推奨。
それと、バスに乗る前は靴底を洗って雨具を脱いでからにしましょうね。
アルパこまくさまで下りると、やっぱり晴れていて、駒ヶ岳の山頂部分だけ雲の中。
山にたくさん登っていると、こういうお天気の日だってあります。
でも僕は晴れた日の山のほうが好きだし、悪天候の山を晴れている時と同じテンションで楽しめるにはまだまだ至っていません。
まだまだ未熟なんですよね。
下山後は福島県へ移動して、翌日は完全に雨の中の安達太良山に登ります。