10月26日は朝日連峰に登るチャンスだと思って準備をしていたところ、天気予報の経過を見ているとちょっとダメそう。
そこで、天気が良さそうな尾瀬の燧ヶ岳に登ることにしました。
9月4日に登った会津駒ヶ岳から見えた姿が印象的だったので、記憶が新しいうちに登ってみたいと思っていました。
しかし行ってみるとこれが、、、
秋の天気はなかなかパッとしない
気象庁が配信している天気図を見ている限り、前日の夜の気圧配置はこんな感じ。
気象学にはまったく明るくないのですが、”おそらく回復傾向にあるだろう”というのは分ります。
”てんきとくらす”の情報では、登山指数は風が強くて”C”とのこと。
縦走ではないので例え強風でも特に影響はなく、”晴れてくれればそれでOK”という気持ち。
御池登山口から3時20分に出発
檜枝岐の道の駅で車中泊をしていたところ、あまりにも寒くて眠れなかったので予定より1時間早く行動開始。
御池登山口を出発したのが3時20分頃でした。
6月くらいなら普通の時間帯ですが、さすがに10月下旬となるとまだまだ深夜って感じ。
今年の山行日数はこれで27回目となりますが、かなりの割合で暗闇の中からの出発。
燧ヶ岳の山頂までの距離はおよそ4.5km。
コースタイムは往復7時間くらいとなっていますが、登り2時間半、下り2時間を見込みます。
広沢田代の手前からすでに雪。
熊沢田代まで上がると、完全に冬の様相になりました。
おそらく、昨晩降ったものと思われます。
寒いのはどうってことはないけれど、湿雪で手袋や体が濡れるのだけは勘弁してほしい。
ただ、ある程度の降雪は想定していて、出発直前まで冬の登山靴を持ってくるべきか悩みました。
でもいつも通り、トレランシューズで。
4シーズンブーツを持ってくると、機内持ち込み7kgの縛りに触れるじゃないですか。
かと言って、機内に履いていくのもどうかと。
で、”行けるところまで行って、ダメなら下りよう”という気持ちで出発したのですが、普通にグリップして頂上まで登れました。
同じ雪でも、春の残雪と初冬の新雪とでは雪の捉え方が異なるということ。
冬の通勤ランニングでも実感しています。
シューズの性能は、実際にいろんな状況で試してみないと知ることができません。
御池登山口からのコースは、全般的に木道が整備されていて快適。
僅か4.5kmのコースの中に、平坦地もそこそこあるので登りやすいと感じました。
熊沢田代を過ぎると岩の斜面となるのですが、序盤よりも傾斜が緩やかなのでそれほど苦労しません。
そう、序盤の登りが一番つらく感じるのかな。
真っ暗で雲の中でも、初雪の山に登れてハッピー♪
予想通り、ほぼ2時間ほどで俎嵓(まないたぐら)に到着。
山頂は奥のピーク(紫安嵓)になっていますが、三角点があるのは手前にある俎嵓。
真っ暗だしガスもかかって何も見えませんが、初雪の山を楽しめてハッピーな気分。
次いで紫安嵓へ。
ガスの中で下り口がよく分からず、長英新道の方へ下りてしまったのですが、GPSを確認して復帰。
スマホのYAMAPアプリだけでも、有るのと無いのとではだいぶ異なります。
僕はスマホ2台にYAMAPアプリで地図をダウンロードし、片方は常にログを取り続けています。
技術は常に進化して便利になっていくので、道具も更新して新しいスタイルを取り入れていくべき。
年を取ると頑固になりがちですが、安全のためにも柔軟に変化しなければ。
午前6時になってやっと周囲が明るくなってきたけれど、やはり景色はさっぱり。
”日本百名山の燧ヶ岳に登った”という既成事実は作ったものの、心の中では納得がいかない私。
こういう山には、おそらく再訪するでしょう。
一度ロックオンすると放さないタイプのしつこい私。
今回は初回の偵察、下調べ登山という位置づけにしておきましょう。
結局、最後までパッとしない天気。
それでも20名くらいの登山者とすれ違い、中には韓国から来られた団体さんもいました。
僕も昨年は8回ほど訪韓し、大邱の伽倻山や八公山、ソウルの北漢山などにも登らせてもらっているので、とても親近感がわいてきます。
初老の方と少しお話をして見送ります。
そんなこんなで下山は午前8時ちょうど。
今回はちょっと残念なお天気でしたが、来年は御池から尾瀬ヶ原と至仏山をセットで楽しみたいと思い、そのために継続的にトレーニングを重ねていこうと思います。
〇この山行の旅行記
〇この山行はヤマレコにもアップしています⇨こちら。