十勝岳の雪山ハイク|星空の望岳台からスノーシューで山頂へ(11月中旬)

十勝岳山頂

 

今日の話題は11月中旬の十勝岳登山の記録。

 

コロナ禍で割安感の高いLCCを利用し、札幌から5回に渡って通い続けた東北の山。でも今回は久しぶりに地元の十勝岳に登ってきました。

 

北海道の山に登るのは10月の雄阿寒岳以来で当時はまだ降雪はありませんでした。1ヶ月もブランクを空けると、北海道の山はすっかり雪山に様変わりしていました。

 

いつものルートでは望岳台へ行けない

 

土曜日の退勤後、19時にレンタカーを借りて札幌を出発。

 

岩見沢のイオンで買い出しを済ませた後、桂沢湖からのブラックアイスバーンにビクビクしながら慎重に運転します。シーズン初めの運転は本当に怖い。。。

 

※帰り道、路外に落ちている軽自動車がありました。夜間や早朝の運転は気を付けなきゃ。

 

3時間後の22時に上富良野町へ到着。何も考えず、いつものように十勝岳温泉方面へと向かいます。

 

しかし、Uターンするようにナビが何度も案内するので、何かおかしいなと思っていると、、、

 

吹上ゲート

 

そうそう、この時期は吹上温泉から望岳台までは冬季通行止めになるんだっけ。

 

このゲートから望岳台まではせいぜい5kmくらいの距離ですが、いったん下まで戻って白金温泉経由で再び望岳台へ向かうことに。

 

およそ40kmの迂回です、、、でもきっと僕だけじゃないはず。

 

そんなこんなで23時過ぎに望岳台へ到着し、秒で就寝モードzzz。3時30分に目覚ましをかけて眠ったのですが、お寝坊しちゃって3時50分起床。

 

望岳台の自動販売機

 

着替えをして、朝食のパンを食べながらホットコーヒーを飲もうと思いきや、自販機で販売しているのはなぜかコールドドリンクのみ。現在の外気温、氷点下7℃なんですけれど、、、謎。

 

もう1台の自販機はホットドリンクの販売がありますが、やはりすべて売り切れ。

 

まあ、こんなところに自販機を設置してくれているだけでもありがたいって思わなきゃね。 

 

満天の星空の下、山頂目指して出発。

星空

 

とっても星空が美しい朝。

 

予定より10分遅い4時40分に出発。

 

駐車場でもすでにヘッドライトや車内の室内灯がたくさん見えたので、すでに行動している人もいる様子。

 

夏道はスキーやスノーシューのトレースがたくさん付いていて歩きやすく、しばらくはツボ足でも十分行けました。

 

十勝岳

 

右手には富良野岳芦別岳が、左手には表大雪の山並みが薄っすらと見えていて、写真を撮りながら歩いていると避難小屋まで1時間30分くらいもかかってしまいました。

 

避難小屋の手前でスノーシューに換装。 

 

芦別岳

 

冬は避難小屋から真っ直ぐ沢地形を行く人が多いですが、僕はスノーシューで登るので避難小屋から左手の尾根に上がって夏道を進みます。

 

昭和火口付近までがちょっとキツイ登り。

 

富良野岳と芦別岳の山頂部に朝陽が当たり、徐々に赤く染まっていく姿にとっても感動。

 

もうこれだけで十分満足したし、西風が強くて噴煙の影響を受けそうなので、もう帰ろうかなと面倒くさくなってきました。 

 

十勝岳登山道

 

先行していたスキーの方1名を目の前に捉え、さらに下山してくる方が2名いました。

 

岩場が露出しているので、スキーの滑走面を傷付けないようにかなり気を使いますよね。

 

下山してくる方々はアイゼン着用。

 

夜中から登ったのか、それとも泊りでしょうか?

 

自分もどちらかと言えば同じカテゴリの住人なので、あまり詮索しないことに。 

 

美瑛岳

 

登り終えると再び美瑛富士美瑛岳、目を転じると十勝岳の山頂も見えてきます。

 

僕はここから見る美瑛岳が好き。 

 

だけどこの辺りはかなりの強風で、地面も少し露出していたり、吹き溜まりが出来ていたり。

 

先週の早池峰山ほどの風ではないものの、冬装備でなければ厳しかったかも。

 

表大雪と美瑛岳、美瑛富士

 

この景色を見るためだけに何度でも登りたいですよね。

 

美瑛岳が好き。

 

十勝岳

 

ここから十勝岳の山頂はかなり近くに見えるのですが、意外と時間がかかります。

 

平坦地を過ぎて登りに差し掛かった後、山頂方面に直登できそうに見えて意外とできないんですよね。

 

富良野岳

 

支稜線?に出ると視界がドーンと開けて、とにかく見晴らしが最高。

 

今日は遠くに羊蹄山も見えています。

 

ですが一気に風が強くなり、午前8時くらいですが雪面はクラスト気味。

 

十勝岳山頂

 

山頂直下、本当に最後の登り。

 

岩のミックスで雪面がガリガリしますが、後ろから追い風になって身体を押し上げてくれるので、そのままスノーシューで登りきってしまうことにします。

 

十勝岳から見た富良野岳

 

山頂手前まで上がるとご覧の通り。

 

5か月前にここを歩いたときは、まだキバナシャクナゲが咲いていましたよね。

 

下ホロカメットク山

 

境山とか下ホロカメットク山とか。

 

こちら側も風が強く、稜線上に雪煙が舞っています。

 

十勝岳山頂

 

積雪期の山頂標識は、表面の雪を剥がさないのがマナーだと聞いたことがあるので、そのままにしておきます。

 

と言うか、ここまでボッテリ雪が付いていると面倒くさいだけ。

 

十勝岳から見た美瑛岳と表大雪

 

山頂貸し切り、ほぼ快晴。

 

御鉢平周辺の表大雪の左側には天塩岳、右側にはトムラウシ山石狩連峰ニペソツ山も見えていて、100点満点。

 

風が無ければ美瑛岳まで行きたいところですが、今日はちょっと無理。

 

富良野岳をバックに

 

風の当たらない山頂標識の脇でスノーシューからアイゼンに換装。

 

ゴーグルも付けてほぼフル装備で下山モードに入ります。

 

とにかく早く強風域から抜け出したい気分。

 

十勝岳避難小屋

 

下山は最後までアイゼンを付けたまま。

 

これも外すのが面倒くさいというだけ、、、汗

 

登ってくる方とちょっとお話したのですが、この時期に山で遊んでいる人ってコアな人が多く、会話に出てくる山の名前がとにかくマニアック。

 

自分もまだまだ中級者になったばかりのレベルなんだな、って感じ。

 

望岳台

 

望岳台上段の駐車場はほぼ満車。

 

今日だけで30人くらいの方が入っていたと思います。

 

僕もスキーが欲しくなっちゃいました。

 

スペーシアカスタム

 

今日の相棒はこちら、スペーシアカスタム

 

7月19日にMTBを後ろに積んで、白金温泉⇨オプタテシケ山⇨トムラウシ山⇨天人峡を歩いた時と同じ車。

雪道込みで札幌往復レギュラー16リットル消費。

 

24時間レンタル3,850円+ガソリン代1,991円でこれだけ遊べるんだから、ショッピングモールでブラブラして外食するよりも健康的で安い遊びだと思うのですが。

 

セイコーマートホットシェフのカツ丼

 

帰りは富良野のセイコーマートでいつものカツ丼。

 

熱量957kcalはちょっとヤバいけれど、フィールドで5時間活動してお湯500㏄とお菓子1つしか食べてないからまあいいよね、と自己肯定。

 

さ、来週も晴れるといいなぁ。