職場での会話。
「1人で旅行に行くのってどうなんですか?」という問いを受けて、一瞬考えてしまいました。
彼女にとっては未知の世界であり、とっても興味深いらしい。
彼女が1人で旅をできない理由は、女性にありがちな警戒心や防衛本能によって不安というわけではなく、感動をその場で誰かと分かち合えないことが理解できないみたい。
どう消化するのかが分からないのだとか。
僕なら自分一人で、ニヤリとしちゃいますが、、、
社会人になって早々に結婚し、家族とともに暮らしてきたがゆえなのでしょうか。
自分自身と向き合う時間が少なかったからなのかも。
で、冒頭の「1人で旅行に行くのってどうなんですか?」の問いに対する僕の答えは、”自分自身と感動を分かちあう”ということなのですが、「友達は自分自身」と言うと「???」という感じで、ますます混乱させてしまったみたい。
「何だかわけが分からないかもしれないけれど、あと先考えずまずは行ってみて」と背中をポンと押してあげることしかできません。
このブログの読者さんで同じような方がいれば、僕の役割は文章の力で背中をポンと押すこと。
まあ、そんな文才はちょっとないかもなあ、、、
とにかくひとり旅に興味がありながら、なかなか踏み出せないのはとてももったいないと思うのです。
雪山ハイキングもひとり旅に似ているかも
これと似たようなのに、ソロ登山とか雪山ハイキングがあります。
複数で山に登りに行くけれど、ソロでは行かない。
夏は何度も山に出かけるのに、雪が降るとやめてしまう人。
かつての僕もそうだったけれど、1人で雪山に入るのは漠然と不安でした。
でも、試行錯誤や失敗を重ねながらも経験を積まなければ、いつまで経っても遠くから見ているだけで人生が終わってしまうのです。
それってもったいなくありません?
雪山に関して言えば、スキーもスノーシューもアイゼンも要らないような低山に長靴で出かけ、少し自信が付いてからレベルアップしていけばいいのですが、どうもハードルが高いみたい。
もちろん、道具を揃えるという経済的なハードルもありますが、どちらかと言えばメンタル面のブロックのほうが強い感じ。
そもそも”冬山登山”という言葉そのものが持つイメージが強烈。
雪が積もっている山は11月だろうが5月だろうが、2月頃の厳冬期に吹雪いている森林限界を超えた山と一緒くたに受け取られている印象。
そんなイメージが頭の中を支配していれば、やっぱり怖くて踏み出せないですよね。
COVID-19もそうだけど、人間は恐怖や不安に敏感な生き物だから、正しい情報を掴んで理性的に判断するって本当に大切。
感情に左右されると正しい判断が下せなくなりがち。
とにかく経験を積まなければ、いつまで経っても小さな成功体験は得られず、自信に繋がりませんからね。
雪山もまずは超入門からやってみる。
いくつになって始めても遅すぎることなんて無いと思うけれど、身体能力は年々衰えていくのは確実なので、ひとり旅は70歳くらいまでに、雪山は60歳くらいまでに始められれば新しい道が開けると思うのですが。
ソロ登山や雪山はまあいいとして、ひとり旅は多くの方に体験してもらいたいナ、というのが僕の願いです。