冬の休日。天気はイマイチでパッとせず、「さて、どうしたものだろうか」と考えた結果、百松沢山に登りに行くことにしました。
この山には2019年、2015年、2014年、それぞれ春に登っています。
- 距離もそこそこあってトレーニングに最適
- 我が家からだと、実は藻岩山に行くよりアクセスが良い。
- 地下鉄とバスで行けるので、土日祝日なら交通費の940円しかかからない。
などなど、とにかくいいことづくめ。問題は、気分がなかなか乗らないことくらい。
で、今回は平和霊園から北峰に登り、峰越(△858.5)、阿部山を経由する周回ルートで遊んでみました。
今回のルートはこんな感じ。琴似発寒川を渡渉しなくてもいいので、スノーブリッジが消失する残雪期でもそれほど心配要りません。
平和の滝入口行きの始発に間に合わせるため、6時出発
発寒南駅始発のバスに間に合わせるため、6時ちょっと過ぎに自宅を出発。スノーシューとストック、スパッツ、手袋以外はすべて身に付けて地下鉄に乗り込みます。2月になり、夜が明ける時間が少しづつ早くなってきましたね。
バス利用のデメリットは車道歩きが加わること。15分くらいでしょうか、ほとんど気になる様な距離ではないので準備運動だと思って。スノーシューやストックはショルダーバッグに入れて、そのまま持ち歩きました。阿部山の分岐を過ぎ、沢の二股付近まで進んでやっと肩からバッグを下ろしてスパッツを装着、スノーシューはザックに括り付けます。
今回は、山頂までトレースがしっかり残っていたのでツボ足のまま登りました。まるで除雪でもしたかのように道が出来上がっていたので、降雪が少ないのか入山者が多いのでしょうか。このルートは初めに宮城ノ沢に沿って進み、その後は一度尾根に乗って、再び沢地形、最後に尾根とちょっと複雑なので、トレースがあると安心できます。
北峰の肩に到着。振り返ると札幌市内の眺め。ラッセル不要だったため、まだ2月上旬なのに2時間ちょっとで登ることができました。しかも風がほとんどなくて、気温もこの時期にしては高めな感じ。
何度も来ていても、天気が良いとご機嫌になるもの。とりあえず「やったね!」って感じのポーズ。ヒッチハイクではありません。
担いできたスノーシューを下ろしてここで装着。ここから先への入山者は皆無。どう考えてもトレースなど期待できないですよね。
百松沢山北峰から峰越へ向けて稜線を行く
峰越(△858.5)へ向けて稜線を下り始めると雲行きが怪しくなり、小雪も舞ってきました。南西から風が吹きつけるようになってきて、フードを被って進みます。北峰から標高差200mくらい下げるので、戻りたくてもなかなか決心が付きませんし、かと言って意外と距離を稼げていないもの。峰越は意外と遠いのです。
このような開豁した場所もありますが、ほとんどは立木が密集しています。稜線上はポコが多く、東側に雪庇が張り出しているため、ついつい西側の緩斜面をトラバース気味に進みがちになりますが、ブッシュが濃くて進みずらいうえ、いつの間にか稜線を外れてあらぬ方向へ下っていることも数回ありました。GPSでの現在地の確認は必須です。
最近の行動食はもっぱらこのシリーズ。今回は3本も食べちゃいました。昨日、某ドラッグストアで税込み84円で売られていたので、15本くらいまとめ買いしちゃいまして。
908ピークを過ぎて標高を100m下げる場面で、誤って803ピーク方向を目指してしまい、軌道修正中。雪が止んでちょうど日が差し始めてきました。やっぱり青空っていいネ。
峰越の南側には見晴らしの良い緩斜面が広がっていて、ここからは藻岩山が見えました。スキーでも楽しめそうなのは、唯一この付近くらいでしょうか。2015年に神威岳から縦走したときと感想は一緒。烏帽子岳~百松沢山~迷沢山までの区間はどんな移動手段を使っても面白くないということ。
峰越の西側付近で阿部山からのトレースに合流。まさかのここも一級国道で、こんな所を歩く人がこれほどいるんだという事実に驚愕。三角点までトレースがバッチリ付いていましたが、面倒くさいので行かないでここから下山開始。お湯500㏄、水500㏄を持参してきたけれど、ここまででほぼ飲み切ってしまいました。冬でもこのくらいの行程を予定しているなら2リットルは持ちたいところです。
峰越付近から市街地の眺め。円山や藻岩山に比べるとちょっと遠いのでアレですが、晴れれば石狩湾や増毛山地も見えるんですよ。ここで1人の男性が立ち止まって準備中。追い抜いたら同じ方向に下山中の様子。阿部山の手前で休憩していたら追い抜かれました。どこかで見た記憶があるけれど思い出せない。うーんと悩んでいたら、、、そっか、朝のバスで一緒になった方。こんな短時間で記憶が飛んでしまう自分に焦りを感じてしまう。
札幌市民でかつ雪山をやる人しか知らないような阿部山。なのにいつ来てもトレースがあるくらい人気がある不思議な山。ここで先ほどの男性がいたので「朝のバスで一緒でしたよね?」と話しかけてみるとその通りでした。当初は迷沢山を目指したそうで、途中でやめて峰越方向へ転進されたようなので、南側の送電線を登って来られたのでしょうか。いずれにしても送電線下をスノーシューで登るのはガッツがあると思います。この方は発寒川方向へ下山、自分は宮城ノ沢方向に下山。帰りのバスでも一緒になったので、どちらから下山しても時間は変わらないということが分かりました。
阿部山の西尾根を下るコースは今回初めての利用。地形図を見るとかなり急ですが、実際に急な尾根でした。登りよりも下りで使ったほうが良さそうです。ピンテで過剰なくらいマーキングされていますし、地形も明瞭なので迷う要素はなさそうです。なお、宮城ノ沢林道の分岐点にも標識が付いています。
平和霊園の除雪最終地点にはクルマが縦列に並んでいました。除雪車の転回スペースも考慮すると、この時期は駐車できる台数がかなり限られるかも。春のお彼岸時期になると、林道入口付近まで除雪されます。15時前には帰宅し、お風呂、ランチ、洗濯、インスタ、ヤマレコ、夕食、ビール、そしてこのブログを書き上げて、充実した日曜日となりました。