2021年3月、日本百名山の蓼科山に登ってきましたので、その様子をお伝えします。
この山は北海道に住んでいる私にとってはあまり親しみがない山でしたので、帰宅後に少し調べてみました。
蓼科山は広義の八ヶ岳連峰の最北端に位置していて、標高は2,530mあります。八ヶ岳連峰は、日本百名山の赤岳(この山域の最高峰)がある南八ヶ岳と、夏沢峠より北側にある北八ヶ岳に大きく分かれ、今回登った蓼科山は北八ヶ岳の最北端の山なんですって。
八ヶ岳連峰にもアルプスと同じく長い縦走路があるため、今回の旅をきっかけにロングトレイルを歩いてみたくなりました。
さて蓼科山には登山口がいくつかありますが、今回登ったのはスズラン峠からのルート。スズラン峠は標高が1,700mを超えるので、山頂までの登りはおよそ800m、コースタイムは登り3時間、下り2時間程度です。
スズラン峠の登山口を朝5時30分に出発
スズラン峠の無料駐車場には、20台くらい駐車できます。その他の駐車場も含めると40~50台ほど駐車できるようですが、詳細は未確認。登山口には登山届を記入する記入台と簡易トイレもいくつか設けられています。
駐車場から少し車道を下ったところに「蓼科山登山口」バス停があり、そのすぐそばに登山口があります。
道路の反対側には女乃神茶屋というドライブイン(訪問時は休業)があります。
登山口から500mくらいの区間は平坦な登山道が続きます。ここでウォーミングアップ。
10分くらい歩くと進行方向が90度が変わって、一気に急登にさしかかります。約100mくらい高度を稼ぐと再び平坦な地形になります。
今回訪れた時は、ここまでの区間に雪はほとんどありませんでした。
登りきったところでアイゼンを装着。上の画像は帰り道に撮影したものですが、登りは朝5時半スタートだったので、まだ薄暗く、気温も氷点下で雪は固く締まって凍っていました。ツボ足のままでは滑って危険な感じ。
ちなみに下山時に多くの方とスライドしましたが、アイゼンではなくチェーンスパイクで登っている方も大勢いました。
平坦地が終わったらこの登山道の核心部。一気に急な登りが始まります。
途中の標高2,113m付近には三角点があり、ここで一旦傾斜が緩むもののそれもつかの間。再び山頂まで急な登りが続き、ほとんど休ませてくれないのがこのコースの特徴です。
木々がまばらになり、右手に南八ヶ岳の山並みが見えてくると山頂部はもう間もなく。
山頂直下は岩場が連続し、雪と岩のミックスとなります。僕はアイゼンで岩の上を歩く機会がめったにないので意外と苦戦しました。
山頂からの眺めが良いので、ぜひまた登ってみたい
登山口からおよそ1時間45分で蓼科山の頂上に到着。風もなく穏やかで、雲一つないような青空のもと、誰一人いない山頂を独り占め。
期待していたよりも眺めが素晴らしく、最高の思い出となりました。
冒頭で触れた通り、今度は周辺の山々も含めて無雪期に縦走をしてみたいと考えています。
なお、今回はピッケルやスノーシューは持参せず。ストックも雪輪が付いていない夏用の軽量タイプでしたが問題ありません。
なお、今回の旅程や遠征費用は旅行記にて公開しています。
春先なら雪道の運転をしなくても良く、こういう高い山にも比較的登りやすい。青空が出ることも多いので、厳冬期の活動が苦手な僕でも思い切り楽しめました。