今日は先週土曜日に登った霧ヶ峰についてお話します。
今回私がここに訪れた理由は単純に深田百名山だから。それと、知人にアテンドを依頼されているのも理由。そのために全体像を把握するための下見をしてみました。
コースタイムだけでは見えない部分って結構あるじゃないですか。傾斜とか土質とか、岩の大きさとか、そういった情報を事前に把握していると、特に高齢者を同行するときは不安の種が一つ減りますからね。
なお、今回の登り始めは午前9時半頃。下山は1時間後の午前10時半です。
車山肩から大きくジグを切って緩やかに登る
今回は車山肩から登り始めました。あさイチで登ってきた蓼科山の登山口があるスズラン峠からクルマで僅か20分ほどの距離です。
いったん白樺湖まで下りて、ビーナスラインへ。この道は、ツーリングコースとして僕も15年以上前にバイクで走った記憶があります。
車山肩の駐車場は広くて無料で停められますが、登山者以外も利用するので、案外キャパが小さいかもしれません。
霧ヶ峰と言うように、年間を通じて霧に覆われていることが多いそうで、今回も登り始めは霧の中でした。
蓼科山山頂から見下ろしているので、この付近だけ低い雲がかかっているのを把握済み。途中で晴れてくることを期待して登り始めます。
コースは山肌を大きく緩やかにジグを切りながら登ります。
直登すれば10分程度で登れそうですが、自然保護の観点からでしょうか、遠回りしながら指定された登山道を登っていきます。
道は広くて歩きやすいので、特に心配するような箇所はありません。雪はあってもツボ足で大丈夫でした。
あっという間に山頂に到着。山頂部はとても広くて、中央には大きな気象レーダー観測所があります。ゴロゴロと岩が転がっていますね。
背後に見えるのは蓼科山です。
まだ雪に覆われていますが、裏手には一部に木道が露出していて、車山高原SKYPARKスキー場のリフトおりばへと続いています。
この時期はスキーやスノーボードを楽しむ人たちが、ついでに山頂まで登ってくる姿も見られます。なんせ5分もかからない距離ですからね。
裏手にはテラスが設置されていて、先ほど登った蓼科山や八ヶ岳連峰などを一望できます。
そう、期待通り雲が晴れてくれたんですよ。
縦走路方面の眺めも良く、ここから下って蝶々深山や、八島ヶ原湿原への縦走路も一望できます。
お花の無い時期に歩いてもそれほど楽しくなさそうなので、梅雨入り前か夏に再訪したいところです。
最高峰の車山にはビーナスラインからサクッと登れるものの、やはりそれだけではもったいですね。
日本百名山と言うとアルプスのような山々が連なる風景をイメージしがちですし、僕も常々そういう風景に魅了されがち。
しかし、先週登った九州の霧島連山のような火山群や開聞岳のような里山、今回の霧ヶ峰ような丘陵など、雪抱く山々が連なる風景とは別の魅力がある”百名山”も多いのです。
このように日本の国土を知るチャンスとしても、霧ヶ峰にはどこかのついでに登るのではなく、別の機会を作ってじっくりと訪れてみたいと思いました。