2021年4月10日、日本百名山としても良く知られている上州武尊山へ登りました。午前中に日光白根山に登り、11時に下山。
丸沼高原スキー場からおよそ45km先の川場スキー場までクルマで移動し、13時過ぎからの登山開始。リフトの最終営業時間が15時45分なので、およそ2時間30分の制限時間で山頂アタックを試みました。
過去に登ったこともなく土地勘もほとんどないため、断片的な情報だけが頼り。あとはこれまでの経験で判断しながら、タイムリミットを14時40分に設定して出発することにしました。
2本のリフトを乗り継いでゲレンデトップへ
日光白根山から下山し、丸沼高原スキー場のゲレンデトップでアイゼンを外そうと思ったら、右側のだけがなかなか外れません。なぜ?と思ったら、ストラップの端末部分を後ろの爪で踏んでしまったらしく、爪に食い込んだ上に雪が凍って外れない状態。アイゼンを強引に靴から外して修復したものの、厳冬期の山中でこんなことになったら最悪。端末処理はしっかりしましょう、という教訓。ここで10分くらいのロスタイム。
丸沼高原スキー場から川場スキー場への移動中、片品村にセブンイレブンがあるので補給タイム。山中で食事をしなくて良いのは、ロスタイムも無いですし荷物も減るので都合がいいですよね。
この日の川場スキー場は駐車料金が無料。立体駐車場の1階に車を停め、エレベーターで7階へ。トレッキングツアーデスクのカウンターに登山届用紙があるので、ここで記入してから右側のチケットカウンターでリフト券を購入します。ここもココヘリ必須みたいですね。チケットは往復2,000円、デポジット500円で、スタッフさんから口頭での装備確認や注意説明など矢継ぎ早で行われます。
スキー場なので、とにかく何でも揃います。片品村のセブンイレブンをスルーしたとしても、ここで食事も可能ですし、飲み物や行動食程度なら購入できますね。
ゲレンデトップまでのリフトは2本。1本目は桜川エクスプレス、2本目はクリスタルエクスプレス。どちらもチケットをICカードリーダーにかざしてから入場します。クリスタルエクスプレスに乗るのに、5分以上待ったのでここでもタイムロス。
クリスタルエクスプレスの終点、ゲレンデトップに到着したらすぐにアイゼンに換装。両手にストックを持って裏の斜面をガシガシ登っていきます。スタート時間は13時10分。山頂到着のタイムリミットは14時40分、ゲレンデトップ到着のタイムリミットは15時30分。15分のバッファを持たせています。
最初は雪がありましたが、すぐに地面が露出してしばらく土の上をアイゼンで歩くことに。この時間帯なので下山してくる人がたくさんいて、みなさん好天の眺めに満足そう。
・2020(剣ヶ峰山、西武尊ともいうのだそう)への肩までの登りがちょっとキツいところですが、遠くに見える白峰が大変美しく心を癒されました。方角的に谷川岳から巻機山へと続く稜線だと思うものの、事前知識が全くなくて残念、、、
剣が峰山はここはトラバースすることなく山頂を通過します。西2kmにも”剣が峰”があり、地形図にもその名が記されているので、一瞬間違ったのだろうかと思いましたが、それは違います。地形図の剣が峰は川場剣が峰とも呼ばれているみたい。最高峰の沖武尊までの間には、この剣が峰山と・1975の2回の登り返しがあるため、ここも考慮して帰りの時間を見積もります。
・1975を超えると、あとは正面の山頂に登るだけ。予備知識がほとんどなかったため、山頂右手に見える・2144ピーク(中ノ岳)の方が高く見えるのものの、沖武尊は正面。地面が露出しているので、最後の登りは楽そうな気配。この時点で行動開始から52分後の14時2分。山頂到着は14時20分を予定します。
快晴無風の沖武尊で次の計画を立てる
見積通り、沖武尊到着は行動開始から70分後の14時20分。快晴無風で他の登山者も一人もいない独り占め。先週登った浜益岳と雄冬山のように10時間以上のロングハイクも疲れるけれど、今日のように1回2時間を3回登るようなハイクアップもダメージが大きい。30kmのLSD走に対する3kmのインターバル走みたいな感覚。50歳目前のオジサンには前者のほうが楽しいかな。
時間があれば前武尊までピストンしたいところですが、今回はダメかな。無雪期なら宝台樹キャンプ場から登って前武尊を往復するのが面白そう。正面真ん中のピークが・2103(家の串)、右が剣が峰、遠くに見えている高い山は先ほど登ってきた白根山だと思います。
早く離脱しないとリフトの時間に間に合わないのですが、山頂からの眺めが抜群なのでなかなか退散できず。こちらは尾瀬の名峰燧ヶ岳。昨年10月に登れたけれど、ガスガスで雪にも見舞われたので今度は晴天の日に登りたいですね。
こちらは至仏山。ゴールデンウィークの最終日辺りに平ヶ岳とセットでのロングハイクを計画中。例年、最終日を過ぎると至仏山には登れなくなるので、無雪期に燧ヶ岳とのセットで尾瀬を思い切り歩いてみたいです。
こちらがおそらく平ヶ岳。至仏山とセットで登れなければ、鳩待峠から景鶴山とのセット登山かな。こうして見ると、百名山に選ばれてもおかしくない風格がありますよね。今からとっても楽しみ。
こっちは巻機山かな?やはり積雪期に登ってみたい衝動に駆られる風格ですよね。花の時期も紅葉の時期も良さそうです。
こんな天気が良い日にタイトなスケジュールでピークハントなんてもったいないけれど、山頂を14時35分に出発して何とかリフトの営業時間内に下山完了。途中の登り返しはかなり急勾配ですが、ちょっと我慢すれば勢いで乗っ越せます。もう一度登ってみたいお気に入りの山が一つ増えました。