日光と言えば男体山と言うくらいランドマーク的な山ですよね。以前から登ってみたかったこの山に2021年5月上旬に訪れてみましたので記録を残します。
男体山の登山道は往復10kmの道のりで、頂上まではひたすら登り。独立峰のエッセンスがギュッと濃縮されたような山だと感じました。
妥協点がない登り一辺倒な道のりなので、余計な荷物は一切持たず、最小限の装備でサッと登って下りてくるようなスタイルが良いと感じました。富士山や羊蹄山などと一緒ですね。
二荒山神社で登山受付を済ませてから出発。
二荒山神社の登山口には、登山者専用の無料駐車場があります。位置が分かりにくいとよく言われていて、第2駐車場に停めるのが一般的なようです。ただ、駐車場のキャパが狭いため、シーズン中は開門時間の6時には満車になっていると考えた方が良さそうです。
二荒山神社側から見た登山者専用第2駐車場。手前に見える橋から奥の鳥居までのスペースが駐車場です。運良くここに停められれば登山口まで近くてしかも無料なのですが、溢れてしまうと他の有料駐車場に停めて歩くことになります。湖岸の道路から5mくらい高くなっています。駐車時にバックしすぎて落ちないように注意。
駐車場から登山口へ向かう途中に公衆トイレがあります。山頂までの区間にトイレは唯一ここだけ。先に済ませておくべき。ちなみに私はコーヒーが大好きだけど、利尿を促進するので山人ぼる日の朝は飲まないようにしています。
さて石段を登ってまずは登山受付を済ませます。正面にはこれから登る男体山がどっしりと構えています。ここには自動販売機もあるので、水分の買い増しも可能。
正面に登山者受付所の記入台があり、最初にここで名前や住所など必要な情報を記入します。記入を済ませたら右側の受付所に進みます。なお、2021年の開山期間は4月25日から11月11日までとのこと。開門時間は午前6時で、受付は午前中に限られます。高校生以上の大人は入山料が1,000円かかります。
登山口側から見た受付所の様子。受付用紙と入山料1,000円を支払い、簡単な説明を受けます。概念図が書かれた用紙と、お守りを受け取って出発という流れです。
トイレに行くなど敷地内から一旦出て再入場するとき、このお守りを首からぶら下げておくと受付済みであるという目印になります。下山後は交通安全のお守りとして使えるそうです。
受付を済ませて登山開始。妥協のない登りが続く。
さていよいよ登山開始。鳥居と門を潜ると登山道が始まります。この日は日曜日で開門と同時に相当な数の登山者がスタートして行きました。私は10分遅らせてスタート。前日の皇海山登山の疲労から回復しておらず、最初はいつもよりスローペースです。
男体山の登山道は主に3部構成となっています。まず3合目までは林内の道で、石段と土の登山道が続きます。ここでウォーミングアップ。私の場合、土の登山道を登るとふくらはぎに大きなダメージが加わってツラいと感じちゃいます。
次はアスファルト区間。3合目から4合目の鳥居まで続きます。ここは強い人なら走って登れそうですが、体力に自信がない人はむしろ意識してゆっくり歩き、足を温存するほうがいいかもしれません。
そして4合目から山頂までが核心部。初めのうちは土の登山道が続きますが、5合目くらいからは大きな岩がゴロゴロしている道に変わり、8合目を過ぎるまでこの調子が続きます。ここが最も急斜面だと感じるところ。普段から階段の上り下りで鍛えているような人であれば、他の登山者を一気に引き離せるのもこの付近でしょうか。
8合目を過ぎてしばらくすると傾斜が緩み、地面はザレ中心に変わってきます。見晴らしもだんだんと良くなり、振り返ると中禅寺湖が一望できるんですよ。
中禅寺湖がとってもきれいですね。私はここまで2時間くらいで登ってきましたが、すでに下山していく人も数人いました。中には明らかに自分より年齢が上と見られる方もいて、いったい普段からどんなトレーニングをしているのだろうかと興味がわいてきます。山登りはどれだけトレーニングを積んでも辛いと思いますが、早くなればより遠くへ行くこともできるし、同じ距離なら行動時間が短くて済みますからね。
そしていよいよ山頂へ。ひたすら登りが続く楽しい登山から解放される瞬間。この時間帯は風が穏やかで気温も高め。
山頂の二荒山大神と左手奥には日光白根山。白根山に登ったのは1ヶ月前の4月10日でしたが、雪はまだまだ残っていますね。それにしても晴れて良かったナ。
太郎山(左)と女峰山(右)。真ん中は大真名子山ですね。実はこの日、夜明け前に霧降高原から女峰山へ登り、小真名子山と大真名子山を越えて男体山に登る計画も立てていました。しかし午後から天気が崩れることや、残雪の状況が未知だったので中止。何よりも前日の疲れが残っていましたし。秋か来シーズンにでも再チャレンジ。
ルートは上の図ですね。往復距離で30km。CT0.7くらいだと、午前3時出発で午後6時に下山完了の計画。やはり梅雨入り直前がベストシーズンでしょうか。ワクワクします。
6時10分に駐車場からスタートし、10時40分には下山完了。私の場合、登りも下りも一緒のタイムで2時間10分でした。傾斜が急なので後傾になりやすく、上部のザレは尻もちをつきやすいですし、岩場は膝を労わって慎重になります。また日曜日は登山者も多いので、すれ違い待ちの時間も多く発生します。時間にゆとりをもって行動したいと感じました。ヤマレコはこちら。