夏山シーズンがすでに終わってしまった感じがする11月中旬、昨日は福島県の安達太良山に登ってみました。
市街地でも早朝の気温は5℃以下まで下がっていて、夏の足回りだけだとちょっと不安だなーって気持ち。しかし吾妻連峰に比べて安達太良山にはそれほど白いところが見当たりません。
これは問題なく行けるだろうと思い、秋の装いで出発します。
奥岳登山口からロープウェイを使わず山頂へ
登山口となるのは安達太良山ロープウェイの山麓駅もある奥岳登山口。
駐車場はおよそ1,500台も駐車でき、基本的には無料開放。ただし夜間の駐車はしちゃだめヨっていう注意書きがあります。
ロープウェイの始発時間が遅いので、駐車場から徒歩で登る登山者も多い感じです。
左手にロープウェイの山麓駅、右手に奥岳の湯があります。まずは奥岳の湯の正面についている道路を登っていきます。
山頂に向かって左側にロープウェイ、真ん中にスキーゲレンデ、右側にリフトがあって、登山道はリフトのさらに右側に付けられているイメージです。
上が今回のルートですね。
奥岳登山口から時計回りで安達太良山に登り、箕輪山まで寄り道をして戻り、再び時計回りでくろがね小屋を経由して下山するルートです。
ロープウェイ山頂駅付近まで登ると薬師岳の広場に到着。
ここから安達太良山の山頂、鉄山、箕輪山と一連の山並みを見渡すことができます。
薬師岳からしばらくの間は木道が続いており、ちょっと凍結気味なので注意しながら歩きます。
その後は山頂直下まで土と岩が混じる登山道。この日はこの辺りの木々に雪が付いていました。だけど足回りは夏装備で大丈夫。
でした。
遠く福島の市街地から見ても分かるように、大きな岩でこんもりと盛り上がっている山頂。
無理に登らなくてもいいように配慮しているのか、山頂基部の広場にも山頂標識があります。
一部に鎖が固定されている岩場を慎重に登ると頂上はもう間近。
11月なのでいつもより遅めの7時に登り始め、山頂到着は8時30分。
1年前に来たときはガスガスで何も見えなかったので、すごく嬉しい。やっぱり山は晴れているときが幸せ。
鉄山と箕輪山へ
続いて鉄山へ向かいます。
左手には沼の平を見下ろし火山特有の景色が見られるので、風が強くなければぜひ寄り道したいルート。危険箇所も特にありません。
遠くに真っ白な飯豊山や秋元湖、磐梯山も。
ちなみに今回の行動食。この時期は寒いのでおにぎりでも傷まないので大丈夫だけど、やっぱりパンが好き。
稜線上の鉄山は特に何の特徴もない通過ポイント。ちょっと折り返すイメージで山頂部分に至る感じ。
そのまま鉄山避難小屋まで下り、今度は箕輪山へ。1590mくらいまでいったん下りるので、帰りの登り返しがイヤなら行かないほうがいいかもしれません。
コルから見上げる箕輪山。
藪漕ぎこそありませんが笹や低灌木がやや密生しているので、雪が解けて濡れそうです。ここは雨具を着てやり過ごします。
箕輪山の山頂付近にて。この山には箕輪スキー場や土湯峠からも登れるようで、思っていたよりも登山者で賑わっていました。
三角点は登山道からちょっと離れているようで今回は行かなかったけれど、今度は積雪期に箕輪スキー場からサクッと登ってみたいですね。
帰路は矢筈森の分岐からくろがね小屋へ下り、そこから馬車道をジョグって下山。冷え切ったカラダが温まったころに下山完了です。
山行タイムは4時間30分。距離18km、獲得標高1,100m。
帰りは福島市のかつやさんでいつものロースかつ定食豚汁大盛り。先週の平日は那覇から帰って毎晩かぼちゃとじゃがいもをインスタントポットで蒸して塩とバターで食べていたので(5日連続!)、かなりのご馳走のように感じます。
実は今回ちょっと楽しみにしていた岳温泉の成駒食堂さんのソースカツ丼が食べられなかったの。やっぱり日曜のピークタイムだから行列できますよね。今度はピークタイムを外して訪れてみたいです。
おわりに。
今回利用したPeachは19時台のフライトもあるので、日曜1日だけの休日でも十分遊びに行けます。平日に1日だけ休むことができれば往復6,000円くらいの航空券が手に入れられるので、おすすめ。
安達太良山はロープウェイを使って山頂往復なら時間もかからないし、仙台空港から高速道路も使えるので、札幌からだと大雪山へ行くような感覚で登れます。
気象庁のホームページより引用
ちなみにこの日の朝の天気図。現地の天候は曇りときどき晴れ。午後からはよく晴れました。
登山中は西の沼の平から吹き上げる風が強く、稜線上では防寒具着用でも寒いくらいでした。