10月最終日に西吾妻山に登りましてね、もう1ヶ月も経ちますけれどやっとアップすることになりました。
今回は最短コースの一つ、北側の天元台高原から登ります。
ロープウェイを使って天元台高原へ
吾妻連峰の最高峰である西吾妻山。
主に南側のグランデコスキー場と、北側の天元台高原から登られており、その他にもロープウェイやリフトを使わず登る人や、縦走路を使って登頂する人もいます。
大雪山系で例えるなら旭岳のような感じなのかな。最高点だけを目指すのもいいけれど、余力があるなら縦走路も歩いた方がもっと楽しめる。そんな山だと感じました。
今回は札幌から日帰りに近い旅程だったので、山頂往復のみ。
天元台高原ロープウェイの乗車口となる湯元駅は、米沢市の中心街から車でおよそ30分の距離。
今回は仙台空港から近い名取市を早朝5時過ぎに出発し、一般道を使って約3時間で到着しました。
この日(2021年10月31日)はグリーンシーズンの最終営業日。いも煮汁券も付いて往復1,000円ととってもお買い得。
仙台出発時、8時の始発便には余裕で間に合うと思っていたのですが、駐車場に到着したのは7時50分。
急いで着替えて駆け込み乗車です。
天気はあいにくの曇り空。
しかし紅葉は最盛期といった感じで、このロープウェイから見る紅葉はなかなかのもの。
つい先日までは「ロープウェイでお手軽登山なんて、フンっ!」って体力的強者にありがちな考え方をしていた私ですが、最近は少し柔らかい考え方ができるようになりました。
その理由は、歳を取って体力的に衰えてきたという単純な話ではありません。
子供からお年寄りまで、場合によっては身障者までが手軽に高山帯にアクセスできるから。多くの人にこういう体験をしてもらうことによって、山に関心を抱き、山の世界に仲間入りするきっかけになるかもしれないから。
ブログの中で何度か書いていますが、私たち経験者は愛好者の裾野を広げていくことが一つの使命だと思うんです。結果として、登山道整備の問題解決に繋がったり、アウトドア用品など関連する業界の発展に繋がっていくのではないかって。
さて、およそ8分で標高1,350mの天元台高原駅に到着。自販機やトイレもあります。
10月中旬に一度降雪があったようですが、それもすっかり融けてしまってゲレンデはご覧の通り。
リフトの営業はすでに終了していますので、山に向かってリフトの右側の斜面を登ります。
ゲレンデ脇の登山道を小一時間くらい登ると、標高1,820mのリフト山頂駅へ。さすがにこの付近まで来ると雪が残っていました。
初めのうちは雪が残る林内の登山道を。チェーンスパイクや軽アイゼンが無くても大丈夫ですが、濡れた石や木、さらに雪が混ざるので慎重に。
標高1,900mくらいまで登ると木道が整備された平坦地形となり、縦走路に入ると一旦少しだけ下ります。
一部に雪が混ざるちょっと急な岩場を登り、池塘が点在する木道となります。
左手には凡天岩があって、寄り道して景色を楽しむのもいいでしょう。
それからちょっと進むと西吾妻山の山頂。
藪の中に狭い広場があって、そこにポツンと標識が立っている、そんな感じです。
来た道を引き返し、ちょうど正午に下山。
下りのロープウェイに乗る前にいただいた、いも煮汁が美味しくって。これはお薦めです。ぜひ、食べてみて。
今回の行程はおよそ11km。リフトも営業していればもっと楽に登れちゃうんですけどね、逆にリフトが営業していないから週末なのに静かな山を楽しめたのかもしれません。
ヤマレコにもアップしています。ルートや歩行時間など、参考になれば幸いです。