2022年1月2日に登った愛媛の名峰石鎚山。
言わずと知れた四国の日本百名山ですが、標高が2,000m近くあるので冬季は雪山登山が楽しめます。
西条市の市街地からでも雪に覆われた山頂部が見られ、これがなかなかの迫力。
この3連休のメインイベントになりました。
→ダイジェスト版はヤマレコにて。
石鎚ロープウェイを使って一気に山頂成就駅へ
今回登ったルートは西之川から石鎚ロープウェイを使うコース。おそらくほとんどの方がこのルートから登っていることでしょう。ここまでの道路は全線舗装。ただし道幅が狭いので対向車に注意して。標高が低いので雪はなく、夏タイヤで来ても大丈夫でした。
この日の駐車料金は1,000円。500円とか700円とかいろいろな情報があるので、曜日によって変わるのかもしれません。ちなみに令和4年。
駐車場でサクッと準備をして10時半過ぎに出発。登山者よりも参拝客や観光客、スキー場の利用者の方が多いようです。
道路を横断したところにある階段を上り、しばらく歩くとロープウェイ乗り場に到着。自販機や売店もあるので便利。下山後すぐにホットコーヒーが飲めますね。
ロープウェイは20分間隔で運行しており、満員になると増便もされるのでほとんど待たずに乗車できます。標高差850mを稼ぐのに、往復2,000円は良心的なお値段。
10分程の乗車時間で山頂成就駅に到着。山麓駅の標高は455m、山頂成就駅がおよそ1,300m。一気に銀世界が広がります。この時間帯の気温はプラス1℃でした。
山頂成就駅から石鎚山頂へ
まずは成就社までの道のり。参拝客が多いため圧雪されており、しかも坂道。砂も撒いてないので足元が滑りやすくなっています。チェーンスパイクがあると便利。
時間にしておよそ20分ほど歩くと中宮成就社や旅館がある一帯に到着。ここから見上げる石鎚山の眺めはなかなかのもの。
元旦はあいにくの空模様だったようですが、2日はすっきりとしたお天気。境内も人が少なめで、気持ちよく初詣ができました。今年も幸せな1年になりそう。
今年は寅年なんですね。勢いがある人にはますます加速を付けてくれるのが寅年なんですって。だからガンガン攻めましょう。
神門をくぐるといよいよ山頂への登山道。手前には西条警察署の登山届提出ポストも設置されています。
山頂までの距離はおよそ3.6km。最初のうちは若干アップダウンのある平坦地形を歩きます。ウォーミングアップという感じ。
距離にしておよそ中間地点にある前社が森。手前に試しの鎖があるものの、決して安全なルートではないので、一般的な巻き道を使って。雪の量も増えてきたので、この付近でアイゼンを装着。
もう少し登ると明神峠という開けた地形に出ます。この付近で山頂とご対面。なかなか迫力があります。もう、ストックは折りたたんで片付けたほうがいいかも。
明神峠を過ぎるといよいよこのコースの核心部。傾斜が一気に急になるのもこの付近。一の鎖、二の鎖は登らず、それぞれ北西側に付けられた登山道を歩きます。午後でも日が当たらないので暗くて寒く、雪の量も多め。ルールは左側通行のようですが、積雪期なので状況によってうまく使い分けたほうが良さそう。
階段を登りきると一気に頂上付近へ飛び出して周囲が明るく開けます。
石鎚山弥山のお社と山頂標識。この先には最高点の天狗岳がありますが、危険個所があるからでしょうか、ここに山頂標識が設置されています。安達太良山もそうですが、ここまで登れば満足です。
深い谷を挟んで対峙する二の森。格別な景色に大満足。この稜線には道もあるので、次回来るチャンスがあれば足を延ばしてみたいですね。
最高点の天狗岳に登ったら素早く下山へ
次いで目指すのは最高点の天狗岳。北側が断崖絶壁ですが、道は南側に付いているので北側に寄らなければ特に問題ありません。ただ凍結している箇所もあり、アイゼンで岩の上を歩かないのとならないので、おのずと慎重になりますけれど。
最高点の天狗岳。先に見える南尖峰も同じ標高みたいですが、一気に雲が流れてきたのでここで引き返すことに。弥山からの区間は他の登山者とすれ違うのが困難な場所もあるため、譲り合いのために待機する場面も。強風の場合は一気に体温が下がるので、そんなことも考慮しておきたいですね。
午後になって太陽が雲に隠れ始めたので早めに下山。下りのロープウェイの時間も考慮して余裕を持った行動をしたいものです。
最後は見返り遥拝殿でお参りして無事下山。参拝客に混じりながらロープウェイの山頂成就駅へと戻ります。石鎚山、とても素敵な山でした。