雪山ではもっぱらスノーシューを使っている私。そんな私も、最初はスキーからこの世界に入りました。
20数年前の当時、スノーシューはまだ新しい乗り物だったように思います。同行者は当時流行っていたスノーボードでBCの新雪を滑るため、そのアプローチ手段としてスノーシューを選んでいた印象。
一方私はと言うと、スキーに乗っても滑走があまりにも下手すぎて挫折。そして今に至っています。だから消去法でスノーシューって感じなんですよね。
そういった個人的な背景もあって、スノーシューはスキーに比べて下位のカーストに位置しているという劣等感みたいなものがある私。
何となく一般的にもそのような空気があるのではないかとも感じており、SNS上では「今年はスノーシューからスキーデビューしました」みたいな投稿もたまに見かけます。私はそれはそれで良いと思っていて、その方にとっては新しい世界が開けるわけですからね。初めてバイクに乗った時と同じような感覚だと思います。
ところが、それを差し引いても最近はスノーシューを使う方を多く見かけます。まさにバイク乗りが年々減っているのに、自転車乗りが増えているような感じ。例えが適切かどうかはわかりませんが。
これって雪山愛好者の裾野が広がっている証左なのかと想像すると、素直にうれしくなります。確かにスノーシューは気軽に参入しやすいし、技術が無くてもコントロールしやすいので安全性も高いですからね。
さて先日船形山から下山したときに、山スキーの方から「スキーより速いじゃないですか」と言われたんですよね。「いやいやそんなことねぇよ」とワンピースのチョッパー風に笑顔でシッポを振りながら答えたんですけどね、確かに歩行タイムを見ると無雪期に匹敵するわけですよ。
で、「実はスノーシューって意外とポテンシャルが高いんじゃないか?」ってちょっと考えてみたんです。スペックではロードバイクには叶わないクロスバイクだけど、頑張ればかなりイイ線まで行けるじゃない。そんな感じがして。
スキーヤーは板を何本も使い分けていると思うんですけど、スノーシューって何種類も使い分けている人って聞いたことがない。うん、これはもっと探求してみる価値がありそうだぞって思ってきて。
いっちょ、他のスノーシューも購入して試してみようか?って衝動に駆られています。
山岳用スノーシューと言えば、MSRのライトニングアッセントが有名でユーザーも多いですよね。私はコスパ重視でその半値くらいのTUBBSフレックスTRKという雪山ハイキング用を愛用中。これには上位モデルのフレックスVRTというラインナップがあるみたいだけど、使ったことがないから体感的にどういう違いがあるかが分からない。
さらにはATLASのスノーランやモンベルのスノーポン、昔ながらのワカンなど雪上を歩くためのツールはシチュエーションによって最適化されたものがあるんですよね。これらを一通り試してみたいなって思っています。
もし購入して、新たな進展があればまたブログで紹介します。
ちなみに、モンベルではスノーシューをバックパックに取り付けるためのスノーシューサックという商品があるんですね。これなら夏用の軽量ザックにも取り付けられそうだから、残雪期のように脱着が多い時期には機動性が高まりそうな予感。こんな商品、欲しかったんです。
それとスノーシュー&XCスキーを装備して機動性を高めるという発想も面白そう。いかにも滑走がヘタな人間が考えそうなアイデアだけど、白旗山とかでやってみたい。