フィールドで長時間にわたって使用する登山用品。快適な状態を保つためにメンテナンスが欠かせませんが、同時に最適な初期設定をすることだって大切だと思います。
私が使っている登山用品の中ですぐに思いつくものが2つほどあります。
一つ目がレインパンツのウェスト部分。
二つ目がスパッツを固定するストラップです。
そもそも特注品ならともかく、既製品がすべてのユーザーにとって完璧であることなんてあり得ないじゃないですか。だから、それを不満というかたちでメーカーにぶつけるのはナンセンスじゃないかって思うんですよ。
そこで私が「うーん」って思っていた点について、改善した結果を書いてみようと思います。
レインパンツのウェストが緩くて不快
レインパンツのみならず冬用のパンツも含め、いつもウェストの締めが弱いなって感じるんですよね。バシッと固定される感じが足りない感じ。つまり緩いってこと。
「それってサイズが合っていないんじゃない?」っていうツッコミもあろうかと思いますが、たぶんそれだけではないのかなって思うんですよね。
行動中は常にザックを背負って歩いているし、雨の日や冬なんかは上着も着用しているじゃない。それが干渉していつの間にか背中が露出しちゃうんですよ。どうも落ち着かなくって気持ちが悪いの。
Lサイズが最適な身長なのにMサイズのインナーを着ていたり、着丈が短めの女性サイズを愛用していたりといった、私由来の原因は確かに認めます。それでもウェストがピチッと締まっている感覚がもっと欲しいんですよね。
以前はサスペンダーを使用していましたけど、脱着が面倒じゃないですか?特に上着の中にサスペンダーがあるので、トイレのときなんかはチョー面倒。
なので腰回りをカスタマイズすることに。
準備するパーツは2つ。①ウェストを締めるためのゴムひも②ゴムを締めたり開放したりするためのコードロック。それと素早く作業をするためにひも通しもあったほうが便利。
コードロックはモンベルショップで、その他の2点は100円ショップで購入。合わせて471円。
今回はレインパンツをカスタマイズ。もともと付いているコードはそのままに、さらにゴム紐を通しました。
こんなの誰でも思いつくし、自分でちょっとやればいいだけの話。きっとメーカーだって「そんなの好みの問題なんだから自分でやれよ」って思うはず。
コードロックは中に履いているサポートタイツや、冬のランニング時に着用しているパンツなど多くの箇所で使えるので便利。
ちなみに私はスキーをやらないので、冬もレインパンツで対応しています。アルパイン用のパンツは強度はあるし、裾の部分が特殊な作りになっていますけど、どうせスパッツを付けるのでアイゼンを直接引っ掛けることもないので。
スパッツのストラップが外れやすい点
スパッツに関してはモンベル製品しか使用した経験がないので、あくまでも限定した話題。
私が愛用しているのは、積雪期に使用しているイージーフィットロングパンツと、無雪期に使用しているストレッチショートスパッツの2種。
どちらもベストバイだと思って今後も浮気しない予定ですが、前者がデュラテープで固定するのに対し、後者はデュラストラップで固定するんですよね。
何のことか分からないと思うので補足すると、前者は一度固定すると行動中に外れることがないのに対し、後者はわりとすぐに外れやすいんですよ。
この「外れやすい」っていうのが意外とくせ者で、10時間を超えるような山行だと、1日に何度も外れてイライラしちゃうわけ。特にスピードが乗っている下山中とか。
例えば泥の多い場所を通過した直後に外れちゃうと、直すのに手が汚れちゃうでしょ。しかも私は身体が硬いのでしゃがまないと修正できない。これがね、かなり面倒なんですよ。
そういった理由もあって、昨年はほとんど使っていなかったんです。だけど富士山の大砂走りみたい場所ではスパッツがあったほうがいいじゃない。
そこでこれもカスタマイズ。
上の赤丸の部分にストラップの輪っかを引っ掛けるだけというシンプルな構造。
脱着が容易にできるようにとタグが付いていてとても親切な設計なのですが、逆に外れやすいという弱点も。
そこで金具をペンチで潰してしまって、輪っかが二度と外れないようにしてしまうことに。もしくはなかなか脱着できないくらいまで開口部分を狭めるのも一案。
この製品は使い始めてから数年経っていますが、ストラップの輪っかが切れて交換したことがあります。金具を完全に潰してしまうと、ストラップだけの交換ができなくなる恐れもあるのでご注意を。
一方で冬用のスパッツに関しては最初に固定して以来、一度も外したことがありません。
やっぱ、私ってものぐさなんでしょうか?