オミクロン株の流行で、私の勤め先でも在宅勤務の実験をしました。
今回、まん延防止…の終了に伴い、在宅勤務も終了。
これってコロナ云々よりも、むしろ働き方改革とか生産性向上といった内容と絡んでいたんじゃなかったかな?
正直、上層部の意思決定に対して「本質が分かっていないんじゃないか?」って思った。
まあいいか。私は下々の雑魚だし。
さて、以前からワーケーションに興味があって、冬場に那覇で仕事をしてみたいって思っていて。
「そんなの会社を辞めて、沖縄で転職すればいいじゃん」 って思われるかもしれない。でも、いまの会社を辞めずに自由な働き方を手に入れる、そんなストーリーを作るのが楽しいし、多くの人の参考になる気がするんだよね。
しかもワーケーションはプラットフォーム作りみたいなもので、転職に比べて再現性が高い。後述するが、毎年とか、年に数回とか実現できる可能性を秘めている。
とは言っても、いきなりワーケーションの実証実験をしたいって言っても相手にされないだろうから、初めはこちらが折れるカタチで提案をしてみようって。
そこで思いついたのが、毎年使いきれない有休。
具体的には有休を10日くらい使って、2週間の休日を取らせていただく。だけどその期間中もいつも通り仕事をしますよっていうイメージ。
有休なんてどうせ全部使えっこないじゃない?先日、給与明細を見てみたら、残日数が40日あったもの。私、健康優良児で独身だから、病欠とか家族の関係で休むってないんだよね。
有休消化が義務化されているので、会社にとっても好都合ではないかって。
休日に仕事をすると、何かあった時の労災認定とかそういった諸問題もあるから、「一切は自己責任を受け入れますからやらせてください」ってお願いする。
こういう相手にとって問題となりそうなことも事前に想定しておいて、解決策を提案できるようにする。実際は解決策ではなくて、言い方や考え方を歪曲しているだけ。営業と一緒。会社だって時にはお客様なのだ。
2週間も完全に穴をあけてしまうと職場に迷惑をかけるし、休日には仕事をしないっていう姿勢を貫いても打開策を見つけるのは難しい。
だから自分が折れる。
平日はすべて有休消化にして不在にしますけど、その分日常業務に穴を開けないように仕事もしまので、どうかお願いできませんか?って
こんな感じで、今年の秋冬あたりに沖縄か四国、南九州でうまくいけば、来年は台湾で、再来年は東南アジアで、こんな感じなら定年までにヨーロッパや北米だけではなく、南米やアフリカだって行ける可能性がある。満足度が高くて、弾丸トラベルの連発よりもコストは抑えられるはず。
段階的に発展すれば、夏は1週間を2回で北アルプスや南アルプスを、冬は2週間を海外で、なんてことが可能になるだろう。
社内にこういう働き方をする「仲間」が増えれば、魅力ある会社になるんじゃないか。政府や会社が変わるのではなくて、私たち労働者が変えていくのだ。
懸念は同調圧力だ。
役員や部長が「そういう事例を作ってしまうと、周囲との不公平感が生じる」と空気を読んで留保されてしまう可能性がある。だけど先行事例を作るにはそのくらいの壁は織り込み済みだ。
地方の中小企業勤めでも、会社を辞めずに世界中を旅する、しかも弾丸トラベルでもない、そんなストーリーを作り上げられると考えるだけで、50代になるのが楽しみで仕方がない。
ベトナムのハノイにて。通信環境さえ整っていれば、旅先のホテルやレストランでも多くの仕事はできる。私は食品の開発の仕事に携わっているので、旅先でビールを飲みながらの食事も、ヒントを得るいいきかっけになる。語学の勉強にもなるかも。働き方改革の推進によって、逆に仕事のONとOFFを明確に切り替える必要がなくなってきたように思う。こういう働き方ができるようになれば、無理にフリーランスという選択肢を選ばなくてもいい人が増えるのではないか。70代になっても会社勤めをしてみたいと思う。