今日は沖縄本島中部に位置する熱田岳のお話。
沖縄県には標高が高い山がなく、最高峰である石垣島の於茂登岳でも僅かに526mしかありません。
しかし南国特有の植物が多く、ふだんとは趣向の異なった山歩きが楽しめるんですよね。北海道や東北山々とアルプスのそれとではやはり雰囲気が異なるように、ぜひ一度体験してみて欲しいな、と思いました。
沖縄県 県民の森の場所
県民の森は沖縄本島の中部、恩納村にあります。那覇空港から車でおよそ60km、一般道で移動しても2時間もかからない距離です。
熱田岳はこの県民の森の中にあります。
ちなみに沖縄本島で登山対象となっている山々は中部以北にあり、これまで私が訪れてきた石川岳が那覇から最も近くてうるま市に、次いで熱田岳、名護市にある名護岳、嘉津宇岳、北部の国頭村には与那覇岳にあります。
さて、現地で撮影した県民の森の案内図を見ると、青いラインで描かれている「自然観察コース」が熱田岳の山頂部を通る歩道で、総延長はおよそ1.3kmあります。
今回は桜園からスタートし、「市町村の森」がある登山コースAから下りてくる周回ルートを歩きました。
桜園から自然観察コースを歩く
県民の森はシーズンによって開園時間が異なるようで、今回訪れた5月11日は閉門時間が18時30分。
「午後5時以降の入山はご遠慮ください」と書かれているように、深夜早朝に訪れるのは困難です。ゲートから歩くのであればできなくもありませんが、そういうスタイルは沖縄県の山には適さないかも。
うっそうと茂る森の中に歩道があり、童心に返って探検気分を味わえるかな。
時期にもよるのでしょうが、蜘蛛の巣トラップがところどころにあるので、落ちている枝を振りながら歩くくらいがいいかも。
水に近い場所には蚊もいました。
ちょっと標高を上げて稜線に出ると、視界が開けて見晴らしの良い場所に。
沖縄県の山ではこうして必ず海が見えるのも特徴ですね。
気付いたらいつの間にか山頂を通り越しましてね、戻ってGPSで山頂付近を確認しても標識らしきものは見つからず。
なので適当なところで記念撮影。
登山コースAを下りると両脇に「市町村の森」があり、各市町村のシンボルツリーが並んでいました。
お花畑を歩くような登山とは異なり、樹木に親しむというのも沖縄らしいハイキングかも。
南九州や沖縄に生えるヤシの一種「ビロウ」。
私が暮らす北海道では決してお目にかかれません。
ゆっくり目に歩いても、僅か1時間くらいで散策は終了。
ちなみに、県民の森 森林科学館の手前にはトイレがあり、とても大きな駐車場も完備されています。
那覇から北部への途中、森を散策するというプランも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
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