近年、大雪山系や日高山脈などへあまり行かなくなった。
そもそも夏山の山行日数が減っていると思う。
マンネリや興味の対象が他に移っていることも原因だが、主な理由は別にあるように思う。今日は乗り物という切り口からその辺りについて考えてみたい。
きっかけは交通事故
私は単独登山が好きなので、自分で運転しなければ遠くの山には登れない。
2016年の正月に交通事故で車を失い、2018年には再び交通事故でバイクも失った。どちらも貰い事故だ。
貰い事故はこの他にも何度もあるので、自転車のヘルメット着用努力義務に関しては賛成したい。まあ、移動距離や走る場所にもよるので、被らないこともあるのだが。
さてこの5年間は自転車以外の乗り物を所有していないので、山登りへ行くときはレンタカーか公共交通機関を利用する。どちらもマイカーほど気軽ではない。特に深夜早朝出発の場合、前夜から借りて自宅周辺のどこかに駐車しておく必要もある。
履歴を遡ると、よく借りているニコニコレンタカーさんだけでも過去に72回利用していた。遠征先では他のレンタカー会社さんでお借りすることが多いので、間違いなく100回以上は借りているだろう。
1回平均5,000円とするとザっと50万円になる。それでも車を所有するよりは安い。あくまでもレジャーオンリーの生活スタイルであることが前提の話だが。
乗り物を所有していないと行動範囲が狭くなりがちで、特に北海道の登山では不利だ。
雨が降ってしまえば登山ができないから、せっかく車を借りても無駄になる。
直前のキャンセルは違約金の負担が発生するから、天気がコロコロ変わるような季節なら、行動に保険をかけてしまう。直前まで予約しないという意味だ。
逆に仕事の関係で急きょ休みになったり、天気予報がいきなり変わって晴れが訪れるようなときは対処しずらい。急に予約しようとしても空きがないこともあるからだ。
全国旅行支援や観光客増加の傾向にも左右されるし、北海道の夏シーズンは料金が割高に設定されていることも多い。
さらにレンタカーであるがゆえに、林道の奥地まで入っていくのは控えめになりがちだ。
何度も登っている山を再訪するにあたり、予約する時にコスパを意識してためらうこともある。レンタカーは料金がはっきりしているので、ガソリン代、高速代を考えると2回分で韓国や台湾へ遊びに行ける。
普段からこれらのことを意識しているわけではないが、結果として大雪や日高といった遠方への山行日数が減っているのは確かだ。
だからと言って車を再び所有する気はまったくないが、バイクなら購入してもよいと考えている。これは昨年あたりも言及した記憶がある。
なんにせよ、ひとりで自由に行動するには、乗り物を持っていた方がよいという話。