6月8日の夜に新千歳から福岡へ飛んで、翌朝バンコクで4次会まで飲み歩く。6月10日に二日酔いを引きずりながらプーケットへ飛び、6月11日早朝からフルマラソンに参加。その夜バンコク経由、さらに福岡経由で12日に新千歳へ帰って来た。
3週間前に参加したボルネオマラソンから全く練習せず、ぶっつけ本番で参加した今回の大会について、少し備忘録を残しておこうと思う。
ペースメーカーに頼るべし
今回はスタート直後から28km地点くらいまで、5時間のペースメーカーさんの後ろを走った。
周囲を見渡していたが、それほど長い距離をずっと一緒に走っていたランナーは一人もいなかった。
ペースメーカーに頼るメリットは3点。
- 何も考えなくて良い
- 若干アコーディオンがあるが、結果は必ず保証される
- メンタルがやられない
特に感じたのは3つ目だ。
後半は足が重くなってくる。私のように参加することにしか意義を見出していないへなちょこ野郎にとっては、ツラくなれば歩くクセが染みついている。だから一緒に走ってくれる人がいるというのは、心強い。
考えてみれば当たり前のことだが、ふだん7km程度しか走っていない人間が、本番だけ42kmを走ろうとしているのだ。
じゃあ、練習のために一人っきりで42km走をできるかと言えば、たぶんできないと思う。
つまり大会でみんなと走るからできるわけだ。なので最も信頼できるペースメーカーと一緒に走ることになる。
結果として今回はお腹の調子が良くなくて、30km地点くらいから歩いたり走ったりの繰り返しになった。ペースメーカーから離れてしまったらもはや自分自身との戦いになる。絶好調の状態であれば頑張たかもしれないが、ダメージを受けていると妥協モード一直線だ。
よってペースメーカーに頼るべしとなる。
ちなみにStravaのログは下記の通り。
余談だが、28kmまでついて行って思ったこととして、フルマラソンの他になぜ30kmのレースや練習会が存在するのかということ。
昔から35kmの壁と言うけれど、私のようなビギナーには30kmまで走りきるというのが一つのポイントなのかもしれない。
もちろんこれは経験に基づく持論なので、本当の意図がどうなのかは分からない。
ただ、本番前に30kmを走りきる練習というのはきっと必要なんだと思う。
これは自分の走力(長距離を一定のタイムで走りきるペース)を知ること、メンタルを強化する(最後まで走ることを諦めない≒マラソンは走ったり歩いたりしてペースの緩急をつける競技ではない)こと、この2点に特化した練習なのだと、今の私は結論付ける。
大会記念シャツの素材が痛い
これは昨年のバンコクマラソンでも味わったが、大会記念のシングレットの素材がイケてなかった。着る前に気がつけよって話なんだけど。
そもそもシングレット(ランニングシャツ)って肩や脇が露出しているからあまり着ないんだけど、フルマラソンの場合はTシャツでなくてシングレットが配られることが多い。
今まで参加したハーフマラソン以上の距離で、シングレットではなくTシャツが配られたのは、香港、ルアンパバーン、それとタイシークランだけだ。
陸上競技で10km程度走るなら別として、東南アジアで5時間も大汗をかきながら着るとなると、たぶん想定外の使い方なのではないか。
そして繰り返すが素材が良くない。
いつも乳首が擦れて痛くなるから絆創膏だけは必ず付けるんだけど、今回は脇が出血するくらいまで擦れて激痛だった。もちろん、ホテルへ帰ってからのシャワーでは叫ぶくらいの激痛(泣)
ワセリンを塗るのは当然として、これを着るんだったら中にもう1枚Tシャツを重ね着すべきだった。そのためにナイキのドライフィットのTシャツも持って行ったのに、甘く見て着なかったというオチ。
それと擦れる場所ってまだあって、左太ももの付け根とお尻。お尻は肛門周り。
どちらも痛みを伴うほどではないけれど、ケアしておいたほうがいいと思う。これも東南アジアでのレースに何度も何度も参加して気付いたこと。日本のレースではそこまで汗をかかないから分からないんだよね。
トイレが少ない
東京マラソンで立ちション問題が話題になったが、私は頻尿なので気持ちは理解できるし、他人事ではない。例えレース数日前から気を付けていても、すでに発生してしまった生理現象を抱えながら走るのは苦痛以外の何物でもない。
今回も30kmを過ぎてからずっとトイレのことばかり気になっていた。結局、レース終了後ホテルへ帰ったらまずトイレに駆け込んだ。
脱水症状にならないようによく水を飲め。でもオシッコは我慢しろってどうなんだろう?
山のトイレの問題もそうだが、建前だけではなく本音を前提にして考えるべきだと思う。特に弱者に合わせるべき。小さな子供にトイレを我慢させるだろうか?
特にレース序盤はツラい。レース直前に済ませても、5kmも走らないうちにそれはやってくる。だから寒い地域のレースでは特に気をつかう。
でも東南アジアは初めから暑いし、現地入りした時点で脱水症状に近いので、問題にならないことが多い。だからと言って一度もトイレに行かないかというと、それも違う。
さて、プーケットマラソンではあまりトイレのマークを見かけなかったように思う。利用したのは20kmを過ぎてから一度きり。
国や地域によって慣習が異なるから、もしかするとタイの田舎では男性が空き地の露天で勝手にすることには寛容というか、咎められないのかもしれない。そのため女性のためだけに仮設トイレが設置されているということもあり得る話だ。でも真実は分からない。
また、ガソリンスタンドやコンビニでも使わせてくれたのかもしれない。
いずれにせよ、トイレについてはあまり見かけなかった。ここは注意しておきたい。