アジア圏を旅行していると、ホテルのチェックアウト時間が12時ということが多い。
これはとても助かる。特にマラソン大会に参加したときはありがたい。走り終えてホテルに戻り、シャワーを浴びてからでも余裕でチェックアウトできるからだ。
また、南の国々ではそもそもビジネスアワーの始まりが遅いので、早くチェックアウトしてもやることがなくて困る。
屋外は暑いので、エアコンの効いたカフェでゆっくり過ごすくらいだろうか。
10時過ぎまで寝ていることなんてありえない私だが、早く出発しても仕方がない場合は、正午までホテルに滞在できる点にデメリットは見当たらない。
翻って日本のそれはどうだろう。
標準は10時チェックアウトだ。たまに11時チェックアウトのホテルも見かけるが、12時なんて見たことがない。
日本人にとっては慣れているけれど、外国人観光客にはツラいのではないだろうか。
特に子連れで旅行をしていて、夕方のフライトで出国する最終日なんかであれば、10時にホテルから追い出されたら困るだろう。
これはあくまでの私個人の推察なのだが、清掃時間が大きく関わっているように思う。
日本人は前の利用者の髪の毛が1本落ちているくらいで、清掃状態が悪いと書き込みするような心の狭い人が多い。
でも私がいつも利用している海外の2つ星や3つ星ホテルなんて、そんなことはザラだ。そもそもベッドメイクとゴミの廃棄、アメニティ類の交換以外、何もしていないのではないかと思われるホテルも多い。
つまり利用者が要求レベルを高くしていることで、提供者側がクオリティを上げなければならず、結局時間がかかっているのではないかと思うのだ。
だとしたら、チェックイン開始時間を18時くらいにすればよいと思う。
荷物さえ預かってくれれば、15時にチェックインできなくてもいいと思う。
出張の場合だと16時くらいにホテルに着いて、再度外出して18時から宴会スタートなんてこともある。だからケースバイケースかもしれない。
その他にも、日本では早寝早起きが美徳とされてきた文化も影響しているかもしれない。
あとは、夜遊びできるスポットが少ないから、12時までチェックアウト時刻を延ばす必要がないと考えられているのかもしれない。
どれも私の想像でしかない。
いずれにせよ外国人旅行客の視点に立って考えた場合、10時チェックアウトは早すぎるのではないかと思う。
なんとなくここにビジネスチャンスがあるように思う。