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【23年8月】フィリピン入国の話(短期旅行者向けトピック)

マニラ

 

昨日のお昼にフィリピンから帰国した。

 

フィリピンはタイやベトナムと比較すると日本人観光客が少ない。そういう私も今回は出張だった。

 

6年ぶりの訪問にあたって事前に少し情報を集めようとしたが、入国関連の最新情報が少ないように感じた。そこで私のような短期旅行者向けのトピックを自分自身への備忘録としてまとめておき、共有したいと思う。

 

渡航日は2023年8月17日~20日。

 

コロナ関連の規制は撤廃された

 

フィリピンにおけるコロナ規制撤廃は他のASEAN諸国に比べて遅かったように思う。

 

とは言え、23年6月~7月に入国した人の話によれば、ワクチン接種を受けてさえいれば問題なく入国できたようだ。ただ、ワクチン未接種者においては事前の抗原検査が必要だった。

 

しかし、23年7月下旬から8月上旬頃から抗原検査も不要になったようだ。事実上の水際対策終了だ。フィリピン政府からすでにアナウンスされていたことは知っていたが、現場レベルで切り替わっているかどうかの確認ができなかった。

 

今回は3名で渡航し、そのうち1人は一度もワクチン接種を受けていない。彼は6月にもフィリピンへ行っているが、その際は抗原検査を受けている。

 

でも今回は、日本出国時も含めてワクチンに関しては何一つ質問は受けなかった。

 

したがってワクチン未接種者であっても、もう抗原検査に関して気に掛ける必要はないだろう。

  

ちなみにマニラではマスクをしている人はかなり少ない。どこへ行っても人も車も混雑しており、平常生活に戻っている雰囲気だ。

 

eTravelは必要。しかしチェックは出国時の空港のみだった

 

コロナ後のフィリピンでは、入国48時間前からウェブ上で必要事項の登録をし、QRコードを発行してもらうeTravelが必要になっている。

 

登録料は不要なので、アメリカのESTAやオーストラリアのETAとは違う。むしろシンガポールのSGアライバルカードと同じ感じだ。ただしESTA同様、登録を代行するサイトがあり、検索すると上位にヒットするのでお間違えなく。

 

どうやら入国情報の登録と出国情報の登録の2つがあるようだが、外国人は入国用だけで良い。実際、私たちも入国用しか登録していない。

 

他方、イミグレーションでフィリピン人が出国するところを見ていたら、入国審査官からeTravelの確認を受けていた。

 

さて、イミグレーションでパスポートを渡した際、eTravelのQRコードを確認するかと思いきや見向きもされなかった。検疫や税関でもそれはなかった。

 

同行者は6月にもマニラへ行った際、QRコードのチェックを受けたらしい。でも今回はスルー。発足当時、コロナに関する健康状態のチェック目的が強かったからではないかと推測される。

 

つまり、もうその役割は終えたのではないか。現在は単純にアライバルカードの電子化として利用されているのだと思う。

 

結局、日本出国時の航空会社カウンターで確認されただけだった。とは言え、必要なのは確かなので、出国2日前くらいになったら忘れずに登録しておきたい。

 

フィリピンのキャッシュレス事情

 

フィリピンでもキャッシュレス化が進んでいる。ただ今のところQRコード決済に関しては、旅行者にはまだ実用的ではなさそうだった。

 

クレカのコンタクトレス決済も普及していない雰囲気。したがってセブンイレブンでは現金決済、SMストアやスターバックス、レストラン辺りでは通常のクレカ決済という感じだ。

 

Grabは全部で4回利用したが、すべてGrabカーなのでアプリに紐づけしたクレジット決済。

 

マニラはマレーシアやタイ、ベトナムあたりを旅行するのと異なり、食事や買い物はショッピングモールで済ませる割合が多いと思う。公共交通を利用するより、Grab一択ではないかと思う。節約旅行タイプの私ではあるが、もしプライベートで訪れてもそういうスタイルになるだろう。

 

つまり現金はあまり使わず、クレカ決済が多くなると思われる。実際に今回は空港で10,000ペソATMキャッシングしたものの、9000ペソも残してしまった。

 

今回はビジネスでの訪問だったため、そもそもお金を使う機会が少なかったという理由もあるが。

 

トイレとチップ

 

トイレの問題は万人に関わるので触れておきたい。

 

空港やホテルで済ませておくのが基本だが、日中の行動中はショッピングモールや飲食店で利用すると思う。トイレのスタイルは洋式の便器にハンドタイプのセルフウォッシュレット、もちろん便器に紙は流せない。

 

ショッピングモール内の飲食店利用時は、店内のトイレを借りた。

 

モール内でトイレを利用する時は、利用料がかかるケースが大半のようだ。おそらく20ペソくらではないだろうか。

 

帰国前に訪れたニューポートワールドリゾートのモール内では、無料で利用できた。

 

空港でGrabカーを呼ぶ

 

前述の通り、Grabカーを4回利用した。

 

5月にマレーシアでGrabペイを使ったのですでにクレカ決済の紐づけなどは済んでいる。でも配車サービスの利用は初めてだった。

 

今回はアシアナ航空利用だったのでターミナル1へ到着したのは22時を過ぎていた。

 

到着ロビーでATMキャッシングを済ませ、まず外へ出る。横断歩道を1つ渡って島になっている場所を右に進むとGrabピックアップポイントがあった。ここにはタクシーが並んでいる。

 

そこでアプリを起動。行きたい場所を入力して配車手続き完了。あとは画面を見ながら車が来るのを待った。

 

数分後にドライバーから電話があり、「ゲート4で待っててくれ」と言われる。私の貧弱な英語力では、GATE4と聞こえたのだ。

 

アライバルホールへ戻るとGATE4はないし、ドライバーの位置は反対側だ。

 

画面を見ながら車の位置を目指すとBay4があり、そこに来ていたのだ。場所はアライバルホールから外へ出て横断歩道を2つ渡り、グリーティングエリア1~3、4~6と書かれた場所だった。

 

Grabではドライバーと通話でやり取りすることがちょくちょくあるので、ネット回線への開通儀式は空港内で済ませておきたい。

 

SIMカード

 

今回もAmazonでチャイナユニコムの東南アジア8日間データ通信カードを購入した。

 

10月と12月にベトナムへ行くので、3枚まとめて購入して2,700円。1枚当たり900円だ。ただし、8月21日にAmazonで確認したところ、3,500円になっていた。

 

でもこれで8日間5GBまで使える。

 

過去のブログでも書いた通り、このカードは過去にも使っている。

 

5月に行ったコタキナバル、シンガポールでも使えたし、今回のマニラでも問題なく4Gで使えたからまったく不自由はない。

 

Amazonのレビューでフィリピンでは使えないようなことが書かれていたが、少なくとも私が持って行ったOPPO RENO5AとシャオミMi Note 10 Liteでも使えた。途中で同行者のi Phoneへ入れ替えもしてみたが全く問題なく、少なくとも4台の機種で2枚のカードを使用したが全く問題ない。

 

私の持論では、SIMカードは現地で購入するより、日本国内のAmazonで購入したほうが楽だし安いことが多い。

 

チャイナユニコムのシリーズは過去に一度も裏切られていないので、個人的には推したいと思う。

 

→ 《正規日本語版》【ローミングSIM】東南アジア・マカオ・ベトナム・シンガポール・タイ・マレーシア・ラオス・インドネシア・フィリピン・カンボジア・スリランカの全10ヵ国 8日間 5GB

 

なお、楽天モバイルの海外ローミングも使用できた。同行者のルーターも使えたので、楽天モバイルユーザーはサブ回線として持って行くべきだと思う。

 

治安の問題

 

治安の問題は特に女性には気になるところだ。

 

過去にはいろいろあったと聞くし、殺害されるケースもあると聞く。

 

コンビニですらガードマンがいるし、ショッピングモールへ入る際にはもれなく手荷物のチェックも受ける。車のトランクも開けられてチェックされた。

 

塀の上には有刺鉄線が張られていたり、銃を持った警備員がいたりする。

 

で、実際に現地の女性に訊いてみたら、やはり危ないというからそうなのだろう。地域にもよるが、かばんは常に前に抱えて歩いたほうが良いと言われた。

 

マニラは相対的貧困が著しいので、バンコクよりも発展している場所もあれば、かなり貧しい地域もある。一つの街の中にいろいろな顔が混在しているので目立ちやすい。

 

貧困と治安の悪さがパラレルの関係にあるのかどうかは分からない。だから一概にこの地域へ行かない方が良いとか、そういうことは分からない。

 

いずれにせよ、あまり治安が良くない場所を夜一人で出歩くのはやめたほうがいいと思う。それは日本だって一緒だろう。

 

とは言え、私の肌感としては、日中に過度に警戒する必要はないようには思えた。