先週末、職場の仲間と紅葉真っ盛りの風不死岳に登ってきた。10月は空沼岳、雪の旭岳にも登ったし、札幌マラソンとハノイマラソンにも参加したので、バランスのとれた休日が過ごせたと思う。
その中で風不死岳のレビューがまだなので、記録に残しておこうと思う。
風不死岳に登るのは2回目。しかし支笏湖畔から登るのは今回が初めてだ。
道が明瞭なので迷うことはないだろう。
一人で登っていることが多い私なので、今回も「気付き」が多かった。
男女混成だからということよりも、初心者と一緒という点が大きいように思う。
なぜなら、後期高齢者となった母やお友達と登っていても、彼女たちはすでにベテラン域に達しているので、「想定外」がまず起きないからだ。
北尾根というくらいなので、積雪期の登山対象という想定で地形を見ながら登った。
夏山としての札幌近郊の山々は登山対象から避けてきた私なので、雪のシーズンに登ってみたいと思う。
コースは木々が多くて、最初から最後まで分かりやすい地形。おそらく夏道と同じルートをそのままラッセルすればピークに辿り着くと思う。スノーシューで登ってみたい、そんなことを考えていた。
問題は駐車帯が除雪されているかどうか。現地到着後、まず除雪から始まるのはちょっと勘弁してほしい。
ここ最近は記録を残すのは動画中心になってきた。
しばらく夏場に使っていたコンデジのGR2が不調で修理しなければならず、最近はかなり旧モデルのLUMIX DMC-LX5を携行している。
写真は仲間とLINEで共有するとか、ブログとヤマレコにアップする程度なので、スマホでも十分。ただ、GR2のサッと取り出してサッと撮るというあの速さだけは捨てがたい。
上部はちょっとアスレチックなのが不安材料の一つだった。
しかし、みんなサクサク登っていく。こういった全身を使う運動は、やはり若さがアドバンテージになりやすい。経験者でも年配になるとこうはいかないことが多い。
年齢による身体機能の低下は、今年50歳になる私自身が最も痛感している。体重の増加や体力錬成不足もその要因だが、加齢による能力低下も確実にあるだろう。
質(たち)が悪いのは、いきなり急下降するわけではないところだ。じわじわ低下していくので、日々の生活では実感しずらい。常に自分自身と向き合っているアスリートと凡人とではここが違うのだと思う。
大切なのは、それを実感したときにどう考えてどう対処するか、そして今後の人生をどう生きるかだと思う。
風不死岳のご褒美はこれ、支笏湖全体が見渡せることだろう。
後日談になるが、この感動の余韻が残っているうちに、翌週末も同行者全員を登山に誘ってみた。タイミングを逃すと間隔が開き過ぎて、情熱が冷めてしまう。商売と一緒、いかにリピーターを作るか、そのためには機を失してはならない。
感動のループが出来れば「また行きたい」となって、登山愛好者への近道となる。そうなればしめしめだ。最終的に一人でも勝手に登りに行くようになれば大成功。
私は職場に登山部を作って輪を広めていきたいと思っているので、年齢や男女、職種や職位の垣根を越えた仲間が必要なのだ。私ひとりではできない。勤め先は古い会社なので、厚生活動とでもいうのか、とにかく活動に対して予算が付く仕組みがある。交通費くらいは捻出できるようになると思う。
飲みニケーションが少ないうえ、帰属意識が薄れている昨今において、会社にとってもメリットはあるだろう。
しかしさすがに2週連続はお断りされた。今週末は高気圧のど真ん中の予報。もったいないと考えるのは、山に人生を捧げかけている阿呆だけなのである。ここは気長にいこう。
ということで、今週末はまた一人で雪山を楽しんで来ようと思う。