先日、雨具のパンツのみを購入した。ミズノのベルグテックという素材を使った製品で、購入時の価格は3,670円。
ちなみに用途は雪山がメイン。実のところ私は雪山ハイクでは夏用のレインパンツを履いていて、中にスポーツタイツを着用している。生地に耐寒性がないためか、上衣のハードシェルとは雰囲気が違うけれど、軽くてまあ動きやすい。
冬山登山専用のパンツを購入したいところだが、さすがに高価でなかなか手が出せない。必要なモノにはお金を使うミニマリストな私でも、安価で代用できるものがあればそれでいいとも考える。ここはケースバイケース。
ほとんどが近場の標高1,000m程度の山で遊ぶだけだから、表面に撥水性さえあれば雨具で十分なのだ。
今使用しているのはモンベルのレイントレッカーパンツ。ちなみに現行モデルではサンダーパスパンツにスペックが近いようだ。まだ使用して2年くらいだが、残雪期に頻繁に薮の中を歩いたためか数か所にピンホールレベルの損傷があって、全体的に撥水機能も落ちてきた。
そこでモンベルショップで新しいものを購入しようと思ったら、費用対効果が気になって一度見送った。
固定観念にとらわれず、登山用品以外の商品を探してみたら、Amazonで見つけたミズノのこの雨具がお値打ちだったというわけだ。
良いか悪いかは使ってみないと分からない。酔っていたこともあってポチってみた。価格は4千円程度なので、ワンシーズンでダメになっても元が取れるだろう。
そうそう、過去に高価なゴアテックス製の雨具は本当に必要なのか?みたいなブログを書いたことがあるが、今だってそう思う。
そもそも雨具は消耗品だと思う。ザックやシューズ、シュラフも含め、生地で出来ているものはどんなに高価であってもテントを除いて全て消耗品。
私の経験上、その中でもレインパンツは手袋や靴下に次ぐくらい消耗レベルが高いと思う。
そもそもスペックに書かれている透湿度〇〇g/m2とか、耐水圧△△mmといったラボのデータに何の意味があるのか疑問。なぜなら相手は自然、つまり雨と雲と露、そして汗である。
例えば、自分が想定する最も激しい雨はどのくらいと考えるか。それによって必要なスペックが変わる。
「ゲリラ豪雨のような強烈な雨のなかでも、濡れずに快適に歩行できます。」
あなたはそんなことを求めてるのですか?って話。
基本的に私は雨の日に山には登らない。山行中、積乱雲が発達して激しい雨に打たれる可能性があるのは気温が高い夏だ。もちろんイレギュラーだってあるが、そこは経験から推測して最適な装備を追加すればよいだけの話。
だから費用対効果のバランスがとれた装備で良いと思う。
ただ、冒頭で雪山ハイクについて少し触れたとおり、同じ雨具でもジャケットとパンツは別物だ。
今回私が言っているのはパンツのほう。ジャケットはデザインの好みもあるし、上半身を守る役割を担うので、ここは妥協しないほうが良いと思う。