久しぶりのブログ更新。記憶が残っているうちに、年末年始の旅ブログをまとめておこうと思う。
大晦日は早朝5時20分に自宅を出て、新千歳空港へ向かった。寒冷地ならではの水落しをして、たくさんの登山道具を含めて総重量15kgの荷物を持ち、小雪が舞う中を40分かけて大谷地駅まで歩く。まだ地下鉄の始発前なので、徒歩かタクシーの2択になるためだ。
7時50分発のエアドゥ仙台行きはガラガラ。いつもPeach利用な私には、シートピッチの広さや荷物の預け入れ、搭乗口が近いことなど、とても快適だった。
定刻の9時に仙台空港に到着。乗客が少ないためか荷物の受け取りも待ち時間なく、レンタカーを借りたらまだ9時30分。
蔵王の方角を見通すと山々が見えている。山頂付近は雲がかかっているが、荒れているようには見えない。即決ですみかわゲートへ向かうことにした。
すみかわゲートでササッと準備して出発。エコーラインには雪がほとんどないので、スノーシューを担いだままアスファルトが露出した道を大黒天まで進む。いつもは吹き溜まりになる駒草平の手前の斜面もまったく雪がない。
大黒天からはいつもの登山道。スキーの先行者がいたが、あまりにも雪がなくて途中で脱いでいた。
取り付き地点で一度晴れたが、その後はずっとガスの中。視界は10mくらいだろうか。13時、刈田岳の山頂へ。今日は登れないと思っていたので、登れただけで十分だ。
大晦日に刈田嶺神社で参拝した私は、たぶん10人未満のうちのひとりだろう。
14時20分に下山。途中で大学の山岳部と思われるパーティに追いついた。
装備の量からして数日にわたる山行をしてきた様子だった。ざっと十数名いたように思うが、私が確認した限りでは1名だけ女性がいた。最後尾付近で隊の主力から遅れ気味でかなり疲弊しているように見受けられた。訓練的な趣旨で行われる集団行動では、このあたりの見極めが難しいように思う。
多賀城にホテルを予約していたので、そちらへ移動。駐車場無料で大浴場付き。大晦日で1泊5,000円とお値打ち感があった。
近所のイオンで大晦日らしくない夕食を買ってきて、ひとりで部屋食にする。
年々、年末年始が特別なイベントではなくなりつつあり、その実感もわかなくなってきた。だから昨年は台北101のカウントダウンへ行った。24年末も海外で過ごしたい。
元旦は船形山に登ることにした。上の写真は相棒のレンタカー。ベトナム航空のような珍しいボディカラーだ。
高気圧が寄せてきて西高東低の冬型の気圧配置になるため、強風になることは承知のうえだ。しかし午後から晴れてくることが想定できたので、あえて遅めの出発にした。
これには朝食付きのホテルだったという理由もある。8時にチェックアウトし、船形山の登山口に着いたのは10時頃だった。
思っていたよりも雪が少なくて困惑したものの、それでもこの日だけは唯一スノーシューを装着した。
先行者は一人。しかし蛇ヶ岳に登っていたらしく(ヤマレコユーザーさんで後にコメントをいただいた)、結局最後まで誰一人会うことが無かった。
小屋の先のスノーブリッジが脆弱で一時敗退も考えたが、結局進むことに。
その後はずっとガスガスで強風。ピークを踏む意味が見いだせないまま、しかし踏まない理由も見いだせないまま結局最後まで登りきった。
おそらく24年元旦に船形山山頂に達したのは、全世界人口80億人のうちで唯一私だけだろう。
そして16時に下山すると、能登半島で巨大地震が発生したことを知る。
仙台へ移動。今日から2日間仙台駅至近のアパホテルに宿泊するので、どこかに車を停めておく場所を確保しなければならない。
で、数百メートル離れた場所に、17時~翌朝9時まで400円で駐車できる場所を発見。素晴らしい。翌日もここ一択となった。
久しぶりのAPAホテル。元旦チェックイン、3日チェックアウトで1万円未満という破格。
ここにも大浴場があるし、1階にはファミマもある。仙台駅まで徒歩圏内なので立地も抜群だ。
翌1月2日はこの連休で最も晴れる予報だった。本命は山形から登る蔵王。しかし半分曇りマークが付いた晴れ予報。雪が少ないことも分かっていたので、1月後半に再訪することにした。
そこで最終日に予定していた安達太良山へ変更。福島県は快晴予報だ。
早朝4時に起きて出発。仙台駅から安達太良スキー場まで近い印象があったものの、実際は札幌ー旭川くらいの距離がある。空いている4号線を順調に南下しても、3時間くらいかかった。
登山者が多く、天候も穏やか。終始ツボ足で十分な積雪だ。
おそらくチェーンスパイクのチョイスが最良だったと思われるが、私は持っていないので12本爪アイゼンを着用。しっかりグリップするものの、効きすぎて靴擦れを起こしてしまった。
山スキーを嗜む雪山登山者にとっては安達太良山は選択肢に入りずらいのだろう。
しかし私にとっては、東北の太平洋側は好都合だ。登山口まで冬道を運転しなくてもいい場合が多いし、5時間未満の山行時間で雪と青空の山岳風景を愉しめるのだから。
17時に仙台に戻り、駅周辺を散策。仙台も外国人観光客の方々が多い。
私が暮らす札幌と比べると、駅周辺には高層ビル、特にマンションが多く、札幌より都会的な印象だ。ホテルも多い。
仙台は私の中では移住の検討先として上位にある街。新幹線や空港、高速バスの起点に近い中心街で暮らせたらいいと思うが、雪が降っても根雪になることはないので、自転車やバイクの移動範囲であれば問題ないだろう。
靴擦れが酷いので小一時間歩いて部屋に戻る。そしてすぐにお風呂。
あおば通りのイオンで購入した値引き商品とビールで終了。いつも通り21時には就寝。
休暇最終日の1月3日。
正月早々地震と航空機事故の大惨事が続き、自分自身もさすがに4日連続で山に登れそうになかったので、初詣と休養を兼ねて緩い1日を過ごすことにした。
8時半にホテルをチェックアウトしてまずは塩釜神社へ。
おみくじは大吉。職場で御朱印を集めている方がいるので、御朱印帳とセットで購入。それと入院中の父にお守りを購入し、今年1年、自身とみなさんの安全祈願を。
神社が混雑し始めた頃に離れ、松島の芭蕉の湯さんへ。
今日中に疲労回復をして、明日からの仕事は万全の状態で臨まねば。
ランチは定番のかつやで豚汁定食。実は昨日も福島で同じメニューをいただいている。
食べ物には本当に無頓着なタイプ。そもそもかつやのクオリティは高い。100円引きなんかしないで、もっと値上げしてもいいと思う。
その後は三井アウトレットモールへ行き、ZARAでジーンズを購入。
それでもまだ時間があるので、岩沼の竹駒神社へ行って参拝。ここでも御朱印をいただき、転職する友人に飛躍守を購入。
それでもまだ時間があるので、名取のイオンモールへ。ユニクロでダウンジャケットとカットソーを購入。
一見、行動範囲が広そうな私だが、地元札幌ではジョギングや登山を除くと、自宅から1km圏外へ出ることは皆無だ。車も持っていないので、服を買いに行く機会などほとんどない。だから旅先で時間ができると、こういう消費行動を起こすことがある。
18時半、仙台空港へ到着。ウェブでチェックインを済ませてあるので荷物だけ預け、クラフトビールを飲みに行く。
クラフトビール3種飲み比べセット(170ml×3)が1,500円と破格!クラブサンドとポテトのセットが900円で合計2,400円。これはお得すぎる。しかもウマ過ぎ!!誤解を招かないように付け加えるが、2,400円という金額は独身の私にとっても安くない。しかし商品価値から判断すると、あと1,000円支払っても十分見合うレベルだ。
そして、最後の最後で会社から電話着信があり、「明日は6時出社でお願いします。」だって。
19時50分に仙台空港を飛び立ち、帰宅は22時過ぎ。一切片付けを行わずにすぐに寝て、1月4日は4時10分起床。こうして一気に現実に引き戻された年末年始休暇であった。