先日、ナイロビマラソン参加とキリマンジャロ登山の旅行計画について書いた。一つの旅にメインイベントを2つ盛り込む理由は、「何とか元を取ってやろう」というセコさの表れだ。
昨年の5月、ボルネオマラソンとキナバル登山の二つを一度の旅行に入れた。一週間でシンガポールとコタキナバルに滞在し、マラソンと登山も楽しめたのだから、確かに充実感があった。しかし、今後ボルネオ島を再訪する理由が見当たらなくなってしまった。これで良かったのだろうか?とふと疑問に思う。
そこで再訪する理由を残しておこうと思い、今回のナイロビ行きはキリマンジャロに登らないことにした。
ただ、ナイロビマラソン参加だけでは物足りない。そこで、中東方面で行きたい場所をリストアップし、もう都市だけどこかへ行こうと思う。私が旅行好きなのは、地理や世界史が好きだからだ。興味があるのは山やマラソンだけではない。遺跡には強く惹かれるものがある。職業柄、麺を使う料理にも興味がある。
さて行ってみたい場所はといえば、
- ウズベキスタンのサマルカンド
- エジプトのカイロ
- ギリシャのアテネ
- トルコのイスタンブール
- アラブ首長国連邦のドバイ
ベタではあるが、この辺りだろう。
サマルカンドへはダイレクトに入れるのが一番効率が良い。しかし、多くの場合タシュケントで乗り継ぐか、タシュケントから陸路で行くのが一般的だという。
アブダビからLCCのウィズエアーを使えば、サマルカンドまで2万円程度で往復できる。ただ、今回はカタール航空を利用する予定なので、カタールのドーハからアラブ首長国連邦のアブダビへの移動がネックだ。それならエティハド航空を利用すればアブダビで乗り継ぐのでちょうど良い。しかしカタール航空より割高になる。
ちなみに日本からウズベキスタンへ行くには、北京を経由して行くのが最安のようだ。それでも12万円くらいかかる。ただ、北京へは行ったことが無いので、ビザ要件が緩和された時期を見計らって別の機会に旅の計画をしてもいいと思う。
その他ドーハからカイロ、アテネ、イスタンブール、ドバイへの航空券を調べてみると、カイロへ行くのが最も良いという結論に達した。ドーハからエティハド航空で4万円台。アブダビでのトランジットがあるので、アブダビ観光も楽しめる。ドバイは滞在費用もかかるし、何日もいる必要はないだろう。シンガポール航空を使えば往復10万円もかからない。マラソンに絡めて遊びに行けばいいと思う。
具体的な日程を詰めてみる。
ナイロビマラソンの日程は決まっているし、翌週のハノイマラソンのそれも決まっている。これらの二つのマラソン大会参加を軸に、具体化していく。これから航空券の価格変動をトレースしてかなければならない。まあLCCではないので相場は決まっていると思うから、早めに抑えておこう。
- 10月23日(水):札幌→東京→ドーハ
- 10月24日(木):ドーハ→ナイロビ
- 10月25日(金):ナイロビ
- 10月26日(土):ナイロビ
- 10月27日(日):ナイロビマラソン、ナイロビ→ドーハ
- 10月28日(月):ドーハ→アブダビ
- 10月29日(火):アブダビ→カイロ
- 10月30日(水):カイロ
- 10月31日(木):カイロ→アブダビ→ドーハ→クアラルンプール
- 11月1日(金):クアラルンプール→東京
- 11月2日(土):東京→ハノイ
- 11月3日(日):ハノイマラソン
- 11月4日(月):ハノイ→東京→札幌
ドーハから東京へ帰るフライトはもちろん直行便もあるが、マレーシア航空でクアラルンプールを経由するフライトもある。ただ、ガルーダインドネシア航空でジャカルタを経由するフライトがあれば、そっちにしたい。ジャカルタへは6年前に一度行ったきりだ。
これで海外6都市を巡る旅の骨組みができた。
予算は次の通り。
- 東京→ドーハ→ナイロビ→ドーハ→クアラルンプール→東京:17万円
- ドーハ→アブダビ→カイロ→アブダビ→ドーハ:5万円
- 東京→ハノイ→東京:4万円
- 札幌→東京→札幌:2万円
合計28万円になり、ここからあと3万円安く購入できれば合格点にしよう。それでもコロナ後の旅行は費用がかかる。
あとは2つのマラソン大会への参加費が2万円。
それと宿泊費と食費。回教国が多いのでお酒は控えめになると思う。
機中泊を強いられる機会が何度かあり、機内食を食べる機会も多いので、宿泊費と食費は意外とかからないだろう。したがって2週間で30万円+5万円の出費を見込む。私の月給より高い出費になるが、毎月5万円の積み立てをすれば半年でなんとかなる。決して無理ではない。
それに1日あたりに換算すると約2万~2万5千円となる。
私のこれまでの旅行を振り返ってみると、LCCで2泊~3泊のスケジュールで台湾や韓国へ行っても、航空券を入れると1日2万円くらいはかかる。これは海外だけではない。国内で登山のための旅行をしても一緒だ。なぜならレンタカーを借りるからだ。パンデミック中に沖縄へ15回くらい行ったときだってこれは一緒だ。
そう考えると、この内容は悪くないと思う。
仕事を2週間も休むが何とかなると思うし、何とかすればいい。
そもそも一人で中東やアフリカへ遊びに行くから休ませてくれと言って、ダメとは言わないだろう。「こいつ、ついに頭おかしくなったか。勝手にやらせておけばいい。」と思われるのがオチだ。
2015年に離婚してから始めた海外ひとり旅も、10年目になろうとしている。
世界地図を見ると西はムンバイ、南はシドニー、東はホノルル、この範囲しか活動していない。1年に2回こういう旅を計画すれば、中央アジア、中東、アフリカ、中南米にも少しずつ遊びに行けると思う。北米や欧州は行きたいと思うようになってから行けばいい。
若い頃に何年もかけて地続きの旅をしたいと抱いていた憧れも、今では仕事をしながら休暇を活用して旅をすれば良いと思うようになった。
若い人や特殊な技能を持っていればノマドワーカーという選択肢もあるが、私みたいな年齢でこれまで何の社会的な実績のない人間には、サラリーマン稼業をしながら収入に不安を抱えることなく旅を続けるほうが持続性があり、かつ多くの人には現実的な選択肢だと思う。