4月に開催される大邱国際マラソンにエントリーできなかったので、その前日に開催される慶州桜マラソンに参加しようと思い立った。
まあ、諦めが悪い。
何気に航空券を検索してみると、いつもより1万円くらい下がっていた。札幌ー釜山往復が2万円ちょっと。パンデミック直前の2019年は日韓関係が非常に悪かったこともあって、往復1万円を切るくらいまで下がったこともあったが、それは例外だったように思う。
往復2万円であればマラソンを走れなくとも、ただ観光するだけも良さそうだ。
ここで即決めしておけば良かった。しかしそうしなかった。
まずマラソンの情報収集をしておこうと思ったのだ。
まだエントリーできるかどうかから始まり、コースを確かめたり、慶州への行き方や所要時間なんかを確認したりで、まあ小一時間くらい調べてみた。
これならいけそうだと思い、航空券購入段階へ移った。そうするとみるみる値上がりして、すでに2万5千円を超えている。
とりあえず却下。僅か1時間で5,000円の値上がりだ。心が穏やかではない。
ジンエアーのセールでもやっていたのだろうか。事前に情報をキャッチしていなかったことにやや後悔。
ということで、私にとって韓国行きの損益分岐点ならぬ行動分岐点は、札幌発着で往復2万円らしい。
さて、翌朝。
どうも後ろ髪を引かれる。冷静に考えてみることにした。そもそも慶州桜マラソンの参加費用は4万ウォンなので高くない。
- 航空券 26,500円
- マラソン参加費 4,500円
- 空港往復交通費 2,200円
- 宿泊費 1万円
- 食費 1万円
- 現地交通費 5千円
多く見積もっても6万円以下だ。これで新しい体験もできるわけだから悪くない。
それでも今回はやはり見送ることにした。たかが6万円の支出ではあるにせよ、今年はもっと優先順位の高い旅に配分したい。価値ある体験であっても、いまはそのタイミングではないと判断した。
旅慣れしてアドリブで旅行をするようになると、支出に関してもアバウトになってくるように思う。たぶん行動パターンが決まっているからだろう。
そうは言っても私の場合、生活に占める支出のうちもっとも高額なのは旅行である。だからこれからはしっかり見積もりをしてから決めようと思う。