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アジア圏の旅 そもそも英語は通じるのか?英語能力指数から想像してみる

 

頻繁に海外旅行をしていると、

 

「英語を話せるんですか?」

 

という質問をちょくちょく受ける。

 

これに対しては、「話せません」と答えざるを得ないのが今の私のレベル。でも何とかなっている。

 

もともと私はほぼアジア圏にしか行ってないので、英語が公用語になっている国が少ない。

 

ところが現地では何とか英語で伝えようと努力している自分がいる。本当にこれでいいのだろうか?

 

訪問先の国ではどこでも英語が公用語になっているかのような錯覚に陥るが、そもそも英語が通じるという前提条件が間違っているだろう。外国人が日本に来て英語が通じないのと一緒だ。

 

英語を母国語としない外国人が拙い英語でその辺にいる日本人に話しかけても、お互い困るのは明らかだ。冷静に考えれば当たり前の話である。

 

これを裏付けるかのように、英語能力指数というデータがある。

 

英語を母国語としない113の国や地域のランキングをしたもので、「非常に高い」から「非常に低い」まで5段階の評価がなされ、2023年の日本は「低い」のカテゴリにあって87位と低迷している。

 

新聞記事などでは中国が82位、韓国が49位など、東アジア諸国と比べて日本が低いというように書かれている。でもその話はどうでもよい。

 

アジア圏全体を見てみよう。

 

シンガポールが「非常に高い」で2位、フィリピンが「高い」で20位、マレーシアが25位、香港が29位となっていて、個人的にはマレーシアも英語が通じやすいのかと感心したが、シンガポール、フィリピン、香港については予想通りだ。

 

さらにベトナムは「標準的」で58位、インドネシアが「低い」で79位、カンボジアは「非常に低い」で98位、タイは101位となっている。

 

日本の87位と比較してどうのこうのという話ではなく、日本人の英語レベルを基準にすれば、これらの国々ではどのくらい英語が通じるかがおよそ想像できるという話だ。

 

つまり、タイやインドネシアへ行って英語で意思表示をしようとしても、通じない可能性が高いということ。

 

もちろん、観光客が会話をしなくてはならないシーンなんて限られていて、空港やホテル、観光客向けのお店や飲食店などでは通じる可能性が高いだろう。

 

他方、現地向けの飲食店やコンビニでは通じない可能性が高そうだ。

 

余談になるが、ホテルの受付では英語が通じないことがあるが、ドミトリーに泊まるとほぼ100%英語が通じる。

 

話を戻すと、私がこれからの旅で注力していこうとしている中東や中央アジアも軒並み英語力が低いようだ。

 

英語が話せたり聞けたりできたほうがいいに決まっているが、あちこち旅をするのであれば、他の言語にももっと関心をもつべきではないかと思ってきた。

 

で、結局何も身に付かないで終わると思うのだが。