アポイ岳に登ってみた話

 

週末は久しぶりに遠くの山へ登りに行ってきた。アポイ岳。

 

先週末は2連休だったけれど、2日とも市内で4時間のウォーキングをしただけで済ませた。

 

ウォーキングは手軽に脂肪燃焼ができて、毎日継続が可能。さらに時間もお金もかからない。しかし近場でやっていると虚無感しか残らないのが苦しい。休日はやはりフィールドを変えて気持ちをリセットすべきだ。

 

今年は雪解けが早いので十勝岳あたりへ出かけたいところだが、せっかくステップアップ登山のメニューを作ったので、ある程度それに沿った形で進めよう。

 

ミッフィー置時計

夜中の2時に起きて暗いうちから山へ出かける。

 

正直、もうこういう行動がしんどくなってきた。加齢だろうか。

 

道の駅サラブレッドロード

おおよそ中間地点の新冠でトイレタイム。

 

南日高の山に登るときは必ずここに立ち寄る。

 

新ひだか町の某お客さんのクレーム処理の際にも、いつもここで時間調整をする、、、

 

アポイ岳

様似町の市街地を過ぎるといよいよアポイ岳が見えてくる。

 

日高道を時速90kmで巡行しても、札幌から3時間半かかるのにはつくづく閉口する。

 

早く自動運転にならないだろうか。

 

アポイ岳登山口

日曜の朝6時ですでにこの調子。人気の山だ。

 

初心者向けの難易度で、高山植物の固有種が多く、ユネスコ世界ジオパークにまでなった花の百名山。

 

もしアクセスが良ければ週末に数百人単位で入山者が増えてしまうだろう。山を思えば、大都市圏から離れていることが結果としては良いのかもしれない。

  

アズマギク

五合目までは退屈だが、それより上部はお花盛りだ。

 

アポイは高山植物の固有種が多いことで有名。ただ、地域固有種とそうではない高山植物との違いは私達素人にはほとんど分からない。

 

でもそれに興味を抱いて人に訊いたり、帰宅後に調べたりするところに醍醐味がある。

 

そして次のシーズンにはすべてきれいサッパリ忘れているからまた来たくなる。

 

アポイ岳

小さな草花の命が短いように、私達の人生もあっという間に過ぎて行く。

 

四季が明確で冬には雪で覆われる地域で暮らしていると、春にお花を見ることで人生というの時計が着実に進んでいることを実感するものだ。

 

夏山シーズンの始まりとは、そんなことを感じる瞬間でもあるのだ。

 

アポイ岳

先行者がたくさんいるかと思いきや、2~3組程度しか見なかった。

 

一方、下りでは100名近いハイカーとすれ違ったので、深夜に札幌を発ってよかったと思う。

 

ピンネシリ

アポイ岳から吉田岳へ続く稜線を見ると、日高山脈の山々に登りたくなるものだ。

 

思えば久しく来ていない気がする。

 

登ってみたい山がいくつもある。本格的に老いる前に来たいものだ。

 

アポイ岳

旧幌満お花畑に立ち寄ってから帰路につく。

 

10時45分に出発し、札幌に着いたのが15時前。

 

4~5時間の山行のために、わざわざ往復380kmの運転をするのはコストパフォーマンスもタイムパフォーマンスも悪すぎるのだけど、遊びの世界にそういう概念を持ち込むと人生が色あせてしまう。

 

そう戒めて、しばらくは毎週山に出かけようと思う。