先週の話になるのだけど、平日休みに神居尻山に登った。
ステップアップ登山の前半戦、それでいて花が多い山となると神居尻は外せないと考えた。
その3日前にアポイ岳に登った私としては、単純に比較してもこちらの方が易しいし、移動も楽だった。まあ、運転してもらったんだけど。
予定より1時間早い午前3時に札幌を出発し、4時30分からBコースを登り始めた。
その甲斐あって、朝日に輝く増毛山地と雲海を眺めることができた。
左から浜益岳、群別岳、奥徳富岳、暑寒別岳への連なり。亡き父が暮らしていた浜益の黄金山も大きく見えた。
同行のM君は花に興味がなさそうだ。
そういう私も山歩きを始めた当時は同じだったよなぁ。
「花は山歩きの醍醐味だ」なんて価値観を押し付けるつもりはないが、動植物や歴史などの知識があると、登山がもっと楽しくなるのは確かだろう。
アズマギクは好きな花の一つなんだよね。
でも崖っぷちに咲いているから、普通に歩いていると気付けないかもしれない。
ハクサンイチゲも好きな花。北海道に咲いているのはエゾノハクサンイチゲと呼ぶらしい。
「花の百名山」では富良野岳の花だったと思う。
山に何十年と通ってみると分かるんだけど、百名山を花という切り口で選ぶというのは、目の付け所がすごいと思う。だって時期と場所が限定的でしょ。
M君と山に登るときは毎回お湯を沸かしてコーヒーを飲む。
これが本当にウマい。
軽く、早く、遠くという山行スタイルに慣れてしまうと非合理極まりないが、これもまたいい。
これまでの私には、こういう遊び心のようなものが欠如していたように思う。
神居尻山は何となく札幌から遠いように感じるが、峠もなく道路も直線的だから移動時間は少なくて済む。
先週登ったアポイよりも易しいし、山行時間も短いからお薦めしたい。
帰宅は午前9時。休日でも自分の時間がなかなか取れない人には良さそうだ。
さて、この4日後にオロフレ山を計画していたが、前夜に宴会があって午前3時帰宅となったのでキャンセル。次はいよいよ6月の山行です。