山仲間と平日に休みを合わせて余市岳に登ってきた。
本当は夕張岳の予定だったんだけど、夕張側の林道が通行止めになっているので変更した。
金山コースまで行くなら別の山に登ろうということになった。
4時30分にゲートを出発。無雪期の余市岳に登るのは11年ぶりだ。
ゲートには登山口まで約75分、登山口から山頂まで約120分と書いてあるが、ヤマレコの「らくルート」では同96分の181分となっていて、1.42倍もの差がある。この看板に書かれているのは、ヤマレコのコースタイム×0.7のペースだ。
実際のところ、笹刈りがされていなかったので歩きにくい箇所もあるから、もっとかかるかもしれない。
林道歩きは3人でおしゃべりをしながら歩けば時間が経つのが早い。
途中に分岐点があるが、ここは真っ直ぐ進む。
スキー場に出たら、ゲレンデを横切ってちょっと登ったところに登山口がある。
標識らしきものは特にない。ピンクのリボンがぶら下がっている程度だ。
そこからは最初沢に沿って登ったり、渡渉箇所があったりするが、次第に乾いた土の上を歩けるようなる。
朝里岳方向からの道と合流すると、いよいよ余市岳への登りになる。その前に一度下るので、約250mの登り返しが待っている。
雪は全くない。
2013年に登った時は7月17日だったが、雪上を歩いている写真がある。いったいどこを歩いたのだろうか?当時はヤマレコも始めていなかったから、記録もなければ記憶もない。
羊蹄山がきれいに見える。が、雪がほとんど見えない。
ニセコにも雪は無く、雷電山とその奥に見える狩場山くらいのものだ。
ちなみに今日一緒に登ったAさんは真狩村で生まれ育ったのだそうだ。真狩の小学校では遠足で△650.1の南コブに登るらしい。
余市岳にもチングルマが咲くようだ。
これから飽きるほど見る花なのに、見つけると嬉しくなるから困ったもんだ。
山頂でコーヒーを淹れておやつタイム。
彼らは大家族で育ってきているので、お互いにお菓子を振舞ったり、準備や片づけを手伝ったりすることが自然にできる。私はひとりっ子のためなのか、こういう点では圧倒的に劣る。幼い時に育った環境や受けた教育というのは、人格形成に大きく影響すると思う。
また、若い人たちと記念撮影をすると、自分の老け具合がよく分かる。加齢とは実に残酷なものだ。
最後の林道は下りなので走ってみた。
Aさんは走る人なので楽しそうだ。3,000mを10分台で走れるとのこと。
山を早く駆けることは多くの人が憧れるものだ。一方でそれを自分がやることに関しては、意味をあまり見いだせない。
たぶん、速くなるということよりも、自分がより強くなる、つまり成長することに意味があるのだと思う。速さはあくまでも物差しの一つであって、もっとも分かりやすい指標なのだろう。
久しぶりに強い人と一緒に行動することができ、良い刺激を受けた。人生は環境と付き合う人で変わると言われるが、周囲のレベルが高ければ自分自身も更なる高みへ到達できることを示唆している。
またランニングを再開して、次の週末は暑寒別岳に登りに行こう。