5年ぶりに雨竜沼湿原と南暑寒岳へ

先日、雨竜沼湿原と南暑寒岳で遊んできた。

 

久しぶりに羊蹄山に登ることも検討してみたものの、せっかくの花のシーズンに羊蹄ではもったいない、直感的にそう思った。

 

前日は富良野岳から下山していったん札幌へ帰宅。登山後の整備をしたら16時に寝落ちしてしまい、そのまま22時まで眠った。

 

昼夜逆転で時差ボケに近く、朝のルーチンを今度は夜中に行う。そうして1時半出発で国道275号線を北へ北へ雨竜町へ向かう。

 

暑寒湖

尾白利加川を遡ると暑寒湖があり、ここで夜明けとなる。

 

でもこの後の道路は道幅が狭く、砂利道の区間もそこそこ長い。

 

道が悪くないので40km/hくらいで走れる。しかし、レンタカーだと気を遣って20km/h以下まで落とさないとならない。これがレンタカー登山唯一の難点かもしれない。

 

南暑寒荘ゲートパーク

登山口となるゲートパークにはすでに3台の車が停まっていた。

 

入山届が出ていなかったので不思議に思った。

 

前日から南暑寒荘に宿泊して1時間前に発った4名さんと南暑寒岳への途中で会い、キャンプ場にも1名がいたので辻褄が合った。

 

北海道にある登山口としては、5本の指に入るほど整備されているのに、ゲートパークへ至る道が完全舗装になっていないのは非常にもったいないと思う。

 

ワタスゲ

雨竜沼湿原に入ると、ワタスゲが迎えてくれる。

 

ここ以外ではあまり見ないと思ったら、基本的に高層湿原に分布するのだそうだ。

 

雨竜沼は花畑のイメージが強いけれど、実際はそのイメージよりも少ない。私はこの一面グリーンなのが好きだ。

 

雨竜沼湿原

午前6時。見渡す限り誰もいない。

 

残雪の暑寒別岳に南暑寒岳。眼前に広がる雨竜沼湿原。これほどの観光資源に一般人がなかなかアクセスできないのは、機会損失と言っていいだろう。

 

最近は大雪山の姿見や黒岳、ニセコ辺りは外国人観光客の比率が高い。

 

雨竜沼湿原だってポテンシャルは全く見劣りしないと思う。しかもこの辺りは国定公園だし、札幌や旭川からもそれほど遠くない。

 

私が雨竜町の町長だったら何ができるか?そんなことを考えた。

 

環境活動家やそういった思想を持っている方々からすれば、多くの人が押し寄せること自体ノーサンキューと思われるかもしれない。でも世界中には環境保全をしつつたくさんの人が訪れている自然がたくさんある。

 

現状では雨竜町観光協会へ環境美化整備等協力金として任意で500円支払う仕組みになっているが、この程度の金額では十分とは言えないのではないか。

 

雨竜沼湿原

今日もご機嫌。

 

記憶にある限り4回目の訪問なので、あまり新鮮味を感じないのだけど。

 

今度来るとしたら誰かをアテンドする時か、雪のある季節だろうか。真っ白な雨竜沼湿原を見てみたいものだが、春になってもここへのアクセスは遠くて難しそうだ。

 

雨竜沼湿原

雨竜沼湿原の散策路は一方通行になっているが、2024年7月上旬の段階では一部通行止めのために交互通行で運用されている。

 

見られる景色が若干異なるので、いつもの状況を期待している方は要注意。

 

白山千鳥

前日の富良野岳で一眼レフが壊れてしまったので、今日はコンデジのLUMIXを使用。

 

思っていたよりもキレイな写真が撮れるので、このままメインカメラとして使っていこう。

 

南暑寒岳

この時期の南暑寒岳は雨竜沼湿原に比べると圧倒的にお花が乏しく、登る価値が見出せなくなるものだ。

 

それでも登るのは、山頂から増毛山地の山々が一望できるから。

 

群別岳(右)と奥徳富岳(左)とのコルの先には幌天狗(△1222.1)も見えている。道内在住の岳人にしか分からないような超ニッチな話だ。

 

黄金山

黄金山(△739.1)の存在感がハンパない。

 

「浜益富士なんて知らないよ」と言われそう。

 

蝦夷富士(羊蹄山)、利尻富士(利尻山)、オホーツク富士(斜里岳)、知床富士(羅臼岳)、新冠富士、糠平富士、北見富士、下ホロのどれよりも標高が低いのに、ずっと富士山っぽい風格だと思いません?

 

ちなみに前述の富士が付く山にはどれも登っているけれど、唯一黄金山だけには登ったことがない私。

 

暑寒別岳

約1週間前に登った暑寒別岳。

 

あっちに比べると南暑寒へ至る登山道にはほとんどお花がない。

 

南暑寒岳

山頂標識がずいぶんと傷んでいる。

 

これが人為的なものでないとすれば、風雪によるものだろうか。

 

雨竜沼湿原の木道もそうだが、敷設後に半永久的に維持するには、素材や工法は何がベストなのだろうか?

 

沼端山

帰り道。

 

沼端山三角点(△955.7)はこの付近。

 

しかし今回も標石を見つけられなかった。きっと薮の中にあるのだろう。

 

下山後にゲートパークの管理人さんとお話した際に尋ねてみたが、彼も知らないとのことだった。それよりもこの付近はヒグマの通り道なので注意してね、とのこと。

 

まあ、私はそれ系のマニアではないので、見つけられなくてもいいんだけど。YAMAPの投稿を見ると、標石は確実にあるようだ。

 

コンビニ飯

休日だけど17時からオンラインミーティングがあるので、下山後は寄り道せずに帰る。地球の裏側の人たちと仕事をする以上、それは致し方ないことだ。

 

いつもはセイコーマートのホットシェフでかつ丼か豚丼を食べて締めるが、帰路の経路上には雨竜町を逃すと札幌までセコマはないんですよね。あってもホットシェフ未併設店舗。

 

浮気をして月形町のセブンイレブンでミニランチ。月形町の国道275号沿線にはセブンイレブン、ローソン、ファミマがあるのに、なぜかセイコーマートがない。

 

以上、おしまい。

 

次の休日は雨予報なので、札幌市内で簡潔に済ませよう。